2.道の駅での子育て応援の取り組みについて
国土交通省から道の駅やサービスエリアで、子育て応援のための取り組みの考え方が示されています。
その趣旨は「少子高齢社会を迎えた我が国において、子育て世代を応援する施策を推進していくことは非常に重要で、高速道路のサービスエリアや「道の駅」における子育て応援の今後の取り組みは、高速道路会社や地方自治体と連携しながら、子育て応援施設の整備を加速していく」というものです。
この方針は、全国の高速道路のサービスエリアと国が整備した道の駅を対象としていますが、地方の整備した「道の駅」についても、地方自治体と連携して実施す方針を示しています。
主な整備目標は次の通りです。
- 24時間利用可能なベビーコーナーの設置
- 妊婦向け屋根付き優先駐車スペースの確保
- おむつのばら売り
以上の項目について、令和2年度から概ね5年以内に半数程度は整備を完了することと、今後、新たに整備する箇所については標準装備とすることが謳われています。
加えて更なる機能改善として、子ども用トイレやキッズスペースなど、先進事例を共有しながら順次整備を進めることにしています。
和歌山県では道の駅を35か所設置しており、これは国が整備したもの以外も含めてですが、これらの機能を持たした道の駅になっていないところがあります。5年以内に子育て応援のための整備をするためには、今から整備計画を策定して順次実施していく必要があります。
県内外からお客さんをお迎えするにあたって、子育て応援をしている和歌山県でありたいと思います。そのため県と市町村が連携を図り、子育て応援の取り組みを進める必要があると思いますので、すべての道の駅を、できれば早い段階で、この機能を持たせることを目指して取り組みをすべきだと思います。
和歌山県の「道の駅」を、子育て応援に資するための整備について、県土整備部長の答弁をお願いします。
「道の駅」での子育て応援の取組についてお答えします。
議員ご指摘の取組につきましては、平成30年9月に、国土交通省が、全国の高速道路のサービスエリアや、国が整備した「道の駅」における今後の取組方針をとりまとめ、子育て応援施設の整備を概ね3年以内に完了すると発表したものです。
加えて、令和元年11月に、新「道の駅」のあり方検討会の提言の中で、あらゆる世代が活躍するための環境を提供する主な取組目標として、2025年までに、全国の「道の駅」1,160駅のうち50パーセント以上の駅において、24時間利用可能なおむつ交換台や授乳室を備えたベビーコーナーを設置推進するという目標が示されました。
これを受けて、和歌山県内の「道の駅」35駅について、国が管理する8駅のうち3駅においてベビーコーナーの設置が完了しており、5駅において整備が進められていると聞いてございます。
一方、市町村が管理する「道の駅」27駅のうち、近年設置した2駅においてはベビーコーナーを設置しましたが、残る25駅においては、現時点で子育て応援の施設整備に取り組めていない状況です。
つきましては、「道の駅」を管理する市町村に対し、「和歌山県 道の駅連絡会」等を通じて、子育て応援の取組の趣旨を説明し、施設の整備を推進するよう働きかけるとともに、県が整備したトイレについては、おむつ交換台の設置等に、順次取り組んでまいります。