令和元年6月定例会一般質問 / 質問内容

1.国民文化祭について

おはようございます。議長のお許しいただきましたので、通告に一般質問を行います。最初は、令和3年に和歌山県で開催する国民文化祭に関する質問です。

和歌山県の長い歴史からくる文化度は高く、地元和歌山県での開催を心から楽しみにしていると聞くことが多々あります。

しかし気になることが開催期間で23日間です。本年度開催の新潟県は77日間。令和2年開催の宮崎県は51日間ですから、和歌山県の開催期間は短いように思います。過去5年間の状況は、平成30年の大分県は51日間。平成29年の奈良県は91日間。平成28年の愛知県36日間。平成27年度の鹿児島県は16日間。平成26年度の秋田県は31日間でした。

鹿児島県の開催期間は短いのですが、その他の県の開催期間は和歌山県よりも長くなっています。参考までに鹿児島県に問い合わせをしたところ、基準の日数に加え同県では離島多いので、その分を換算して日数を決めたようです。つまり積極的に国民文化祭の開催日数を決めたということです。

さて和歌山県の文化活動が低調ならこの開催期間は仕方ないと思いますが、和歌山県の文化団体は多く活動も熱心だと思います。果たして23日間で、県内の文化活動をしている皆さんが十分成果を発揮することができるのでしょうか。

出演を希望する文化団体が参加できるのに十分な期間になっているのか、開催日時や場所の調整などは希望通りにうまく進むのかなど疑問に思います。

もっと開催期間を多く確保して、より多く文化団体が参加できる、演出面などから希望に近い場所で出演できる日程を確保できるのかと思います。

現在、文化活動をしている人や団体にとって、地元で開催される国民文化祭ですから、納得のいくものに仕上げる覚悟を持っています。

そのために文化活動をしている人や団体の参加意向や意見を聞いて開催期間を調整して欲しいと思います。

参加希望する文化人や団体が、希望に沿った形で出演して欲しいと思います。参加の意向も希望する地域などを聞いて、極力、皆さんの意思に沿った形で出演できるように調整すべきだと思います。

質問1:国民文化祭の会期について

国民文化祭の開催期間が短いように感じます。新潟県や宮崎県と同様の開催期間になるよう検討すべきだと思いますが如何でしょうか。企画部長の答弁をお願いします。

答弁者:企画部長

国民文化祭の開催期間につきましては、議員御指摘のとおり、近年、1カ月以上開催する県もみられますが、和歌山県では、参加を希望する文化団体等の発表の機会を十分確保しつつ、国民文化祭の開催期間中に、県内各地で和歌山の特色を出した質の高い事業を集中して実施し、観客がいつ訪れても喜びや感動を体験でき、盛り上がる祭典にしていきたいと考え、長期間の拡散的実施ではなく、文化の日を含む10月30日(土)〜11月21日(日)までの23日間という期間に凝縮して実施することとしています。

なお、開催期間につきましては、昨年10月に設立した第36回国民文化祭、第21回全国障害者芸術・文化祭和歌山県実行委員会において、県内の文化団体の委員の皆様からも御承諾いただいているところです。

本県で開催する国民文化祭が、文化活動を通して県民総参加で「元気な和歌山」を実現する大会となるよう準備を進めてまいります。

質問2:訴えるべき和歌山文県の文化について

新潟県は「北前船によって海路から上方文化、陸路から江戸文化が新潟の地で交差・融合し、「文化の丁字路(ていじろ)」が形成」がテーマですし、宮崎県の場合は「神代の昔から豊かな山と海を、そこから育まれるいのちをいただいてまいりました。また、そのことに対する感謝の心が様々な文化として芽吹き、これまで脈々と継承されてきた」となっています。

これらの開催県と同様に、和歌山県の歴史に包まれた文化度を示すのに相応しいテーマが必要だと思います。

国民文化祭で訴えるべき和歌山県の文化とは、どのようなものなのでしょうか。企画部長の答弁をお願いします。

答弁者:企画部長

和歌山県の文化の特長は、万葉の時代から歌に詠まれた美しい自然と、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に代表される高い精神性を有する悠久の歴史に恵まれた環境の下で、個性豊かで魅力ある文化が育まれてきたことであると考えております。

こうした特長を表現するため、本県の大会のキャッチフレーズを「山青し 海青し 文化は輝く」としたところです。

質問3:出演者のための環境整備について

文化活動をしている方で参加希望をする人が出演できる環境を整えることか必要です。和歌山県全体がお祭りに参加しているような環境が必要だと思いますし、極力参加希望の人や団体の出演機会を持って欲しいと思います。現在の状況と出演に関わる考え方をお示し下さい。企画部長の答弁をお願いします。

答弁者:企画部長

県内の文化団体等が主催して国民文化祭で実施する事業につきましては、各地域で培われてきた文化資源を活用し、独自色を打ち出した事業を、県実行委員会において、広く募集することとしております。

また、文化団体等に対しては、国民文化祭で実施する事業の内容の充実や運営の方法を学んでいただくため、国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭開催県への視察に係る経費を県が補助する制度を設けているところです。

さらに、県や市町村が実施する事業におきましても、文化活動の発表の機会の提供やワークショップの実施等、多くの方々に参加いただけるような事業内容を検討してまいります。