平成29年2月定例会一般質問 / 質問内容

3.学校図書館の充実について

学校図書館の充実についてお尋ねします。平成29年度予算案として約315万円が計上されています。前年度が100万円ですから、「学校図書館へ行って読書をしよう」という呼び掛けが強化されることを期待しています。

先日、元学校教師の方から、侍ジャパンの監督をしている小久保監督は「学生時代、たくさんの本を読んでいた。読書習慣のあるこの子は、将来大成すると思っていました」と聞かせてもらいました。

読書習慣をつけるための施策を推進して欲しいと思います。

質問1:本の魅力を伝える工夫について

公立学校図書室には、郷土の偉人に触れる図書として津本陽の「叛骨」に限らず、偉人の図書は郷土の図書コーナーとして図書館に必要だと思います。特に、今年は「陸奥宗光 歿後120年」「大政奉還・明治維新150年」に関わる人物の特設コーナーを設けるなど、本の魅力を語れるような展示のしくみを作ることも必要だと考えます。教育長の答弁をお願いいたします。

答弁者:教育長

学校図書館は、子供の想像力や豊かな心を育むとともに、調べ学習などの自発的な学習活動を行う重要な場でございます。また、読書と学力の相関関係から、確かな学力を定着させるためには、読書をすすめ、学習に生かすことができるよう、学校図書館を充実させる必要があると考えてございます。

県内の学校には、図書館担当者や学校司書を中心に、郷土や季節、学習内容に応じた掲示をしたり、歴史的イベントに合わせたコーナーを設置したりするなど、子供の読書意欲を喚起し学習に生かす工夫をしている図書館が多くございます。

県教育委員会では、これまでも、和歌山教育実践研究大会や管理職研修会、あるいは学校司書研修会などにおいて研修を深めるとともに、すぐれた取組を普及してまいりました。

来年度は、新たな取組として、県内すべての公立小中学校の図書館担当者を対象に、図書館資料の整備の在り方や図書の並べ方の工夫などについても研修を行う予定であり、魅力ある学校図書館づくりを進めてまいります。

質問2:学校図書館を充実させる取り組みについて

全ての公立中学校と高校の図書館に図書司書を配置して図書の利用を促したいと思いますが、高校は良いとして、小・中学校の図書司書の配置は、平成24年度は0校で全国最下位、平成28年度は小学校78校で32.1パーセント、中学校33校で27パーセントとなり、配置が進んでいるものの全国平均と比較しても遅れている状況です。

読書習慣を身につけるよう、学校図書館を充実させることは大切だと思います。図書館を充実させるための取り組みについて、教育長の答弁をお願いします。

答弁者:教育長

県教育委員会では、学校図書館を充実させるために、市町村教育委員会に、学校司書の配置をはたらきかけるとともに、今後、これまで以上に保護者や地域のボランティアの方々の協力を得ながら、県内すべての学校図書館が、昼休みなど、子供が図書館を利用したいときに開館している体制づくりを目指すこととしてございます。

また、各学校の図書館担当者を対象に、学校図書館の望ましい在り方や読書活動を推進する取組についての研修会や、ボランティアの資質向上のための研修会を行う予定です。

「さあ 本を読もう 図書館へ行こう」を合言葉に、学校・家庭・地域が連携して地域ぐるみで児童生徒の読書活動を充実させたいと考えてございます。