先日、南海電鉄株式会社から、南海和歌山市駅再開発に絡んで、カンデオホテルズ和歌山の進出が決定したというプレス発表があったが、再開発の計画内容について具体的に説明してほしい。
南海電鉄株式会社は、南海和歌山市駅周辺の活性化を図ることを目的とした和歌山市駅活性化計画を策定し、和歌山県や和歌山市とも連携の上、その実現に向けた取り組みを進めている。
この和歌山市駅活性化計画は、2期事業で構成されており、現在、第1期工事として、来年春の竣工・開業を目指して各種業務機能が集積するオフィス棟の建設が進められている。
また、第2期工事は、第一種市街地再開発事業として実施することになっており、具体的には、市立図書館や駐輪場等から構成される公益施設棟、委員から指摘のあったカンデオホテルズが入るホテル棟、それから商業棟、駐車場棟といったものが整備される予定である。
再開発事業は、9月15日付けで和歌山市の施行認可が得られ、今後、平成31年度末の完成を目指して、来年4月から現駅ビルの解体工事が開始される予定である。
県としては、この再開発事業に対して補助を行っている立場でもあるので、和歌山市駅周辺の活性化が着実に推進されるよう、引き続き必要な支援を実施していきたいと考えている。
この再開発事業については市議会でも議論されていると思うので、よりスムーズに進むように県も支援をお願いしたい。
先般、京奈和自動車道と第二阪和自動車道を結ぶ阪和連絡道路建設に向け、民間で動きがあり、地元の方などを中心に京奈和・第二阪和連絡道路建設促進期成同盟会が設立された。今後、この会は、国土交通省等へ要望活動を行うとのことである。県も、今まで連絡道路の事業化に向けて動いてくれているが、このような民間の動きとの連携も含め、推進するためにどのように行動していくのか説明願いたい。
9月11日、京奈和自動車道と第二阪和国道を結ぶ連絡道路の早期実現を目指し、地元の連合自治会をはじめ経済界の各団体などの代表者により京奈和・第二阪和連絡道路建設促進期成同盟会が設立された。
県としても、具体化に向け進めていく上で、地元の盛り上がりが大切であると考えているので、心強く感じている。引き続き、和歌山市と連携して広く必要性を訴えるとともに、同盟会と一緒になって、計画が早期に具体化されるよう国に対し強く働きかけていく。
また、県の取り組みとしては、平成25年度の政府提案から、京奈和自動車道の第二阪和国道への延伸について、直轄道路調査の着手を働きかけてきた。その結果、国は、今年度から、和歌山都市圏について、京奈和自動車道の延伸も含め、幹線道路ネットワークの検討を行うことを発表した。
今後、政府提案などの機会を通じて国に調査の推進を働きかけるとともに、和歌山市と連携し、国が実施する調査に協力していきたい。
この民間の期成同盟会は、年2回程度国土交通省等に要望・陳情活動を行うとのことで、県も同行するなど、議員もそうであるが、強力に推進していきたいと思う。
また、先日説明のあった新長期計画の素案では、この道路の先に紀淡海峡大橋、これが長計にも出ており、それにつながる大切な道路だと思うので、しっかりと事業化に向けての動きをお願いしたい。
(仮称)和歌山南スマートインターチェンジについては、平成30年度の完成に向けて本格的に工事が着工される予定であると説明を受けたが、進捗状況と計画どおりに進むかなど見通しについて説明願いたい。
(仮称)和歌山南スマートインターチェンジの進捗状況については、現在、用地取得率が約9割となっている。また、10月から用地取得の完了した箇所から本体工事に着手する予定となっており、平成30年度中の供用に向けて事業が進められている。県としては、引き続き早期の用地取得完了に協力するとともに、西日本高速道路株式会社に対し工事推進を働きかけていく。