議会一般質問
平成28年6月定例会[建設委員会](6月16日(木))
Q:片桐委員

今回の補正予算に計上されている南紀白浜空港民間事業活用推進調査の内容について聞きたい。

A:港湾空港課長

本年度から、南紀白浜空港の活性化に向け、国際線ターミナルの設置やコンセッション等の導入による民間委託のあり方について検討を行っている。

6月補正予算の南紀白浜空港民間事業推進調査事業は、国土交通省所管の補助金である先導的官民連携支援事業を活用し、民間委託のあり方を検討するために必要な基礎情報の整理や実施手法等を調査するものである。

Q:片桐委員

今年度中に調査した後、そのあり方等に基づいて、民間事業者を公募する形で進めていくのか。

A:港湾空港課長

既に4月からあり方等の検討を行っているが、今回の調査も踏まえ、内部で検討しながら今年度中に実施したい。

Q:片桐委員

(仮称)和歌山南スマートインターチェンジについては、今年度から工事に着手するという説明を受けた。地元の和歌山市南東部では期待が非常に高まっているが、この工事着工から竣工までの大まかなスケジュールなど、今後の進捗はどのようになっているのか。

A:高速道路推進室長

(仮称)和歌山南スマートインターチェンジについては、平成25年度に事業着手しており、平成27年11月から進めている用地取得の状況は、今年5月末現在で約7割の取得率となっている。

また、今年秋頃の本体工事着手を目標として、現在、西日本高速道路株式会社において準備を進めていると聞いている。

要望:片桐委員

これからも進捗を確認させてもらうので、よろしくお願いしたい。

Q:片桐委員

和歌山市では、立地適正化計画を立て、コンパクトシティ化を図るため、いろいろな手順と条件を満たすようにこれから進めていくと思う。

市議会でも、特別委員会が設置されてこれから進んでいくと聞いているが、このコンパクトシティ化のための立地適正化計画の策定スケジュールなどについて聞きたい。

A:都市政策課長

和歌山市では、現在、都市機能をコンパクトに集約した拠点集約型のまちづくりを目指す観点から、立地適正化計画の策定が進められている。

この立地適正化計画には、都市の居住者の居住を誘導する居住誘導区域、あるいは、医療施設や福祉施設等の都市機能増進施設の立地を誘導する都市機能誘導区域を計画の中に定めることになっている。

和歌山市では、平成29年度中にこの立地適正化計画を策定することを目指しており、今年度はまず先ほどの都市機能誘導区域の設定に向けた検討が進められていると承知している。

県としては、立地適正化計画の策定を推進する観点から、和歌山市を含め、現在計画策定を進めている5市町に対し、計画策定費の一部を補助する等の支援を行っている。今後、計画策定がより円滑に進められるよう、和歌山市に対し、引き続き必要な支援を実施していきたいと考えている。

Q:片桐委員

今の説明でだいたい立地適正化計画のことがわかった。

和歌山市民の期待が非常に高くなっているが、計画が多岐に及んでおり、かなりダイナミックにまちを動かそう、集約しようとするところがあり、ささやかれているのが、財源的な裏づけがはたしてあるのかどうか、国の補助金が受けられないのではないかといううわさがあるが、財源的な裏づけはどうか。

A:都市政策課長

和歌山市では、今年度から都市再構築戦略事業で取り組みを進めているところで、事業の立ち上げ初期の段階ということもあり、所要額が国から全てあてがわれている。来年度以降、引き続きこの事業を進めていく中で、事業費が膨らんでいくと予想されるが、当然国も予算は単年度主義なので、所要額が来年度以降も必ずあてがわれるかどうかは確実な保証がない。

そのため、県は、先般の政府提案でも都市再構築戦略事業の予算の十分な確保について要望を行ったが、引き続き、市の進捗状況を注視しながら、必要な支援をしていきたいと考えている。

要望:片桐委員

計画はこれからなので、市の計画の進捗を見ながら、県として、国で予算化されるよう取り組んでいくことを要望したい。

Q:片桐委員

京奈和自動車道が今年度中に完成し、中部圏へのアクセスがよくなるとのことだが、京奈和自動車道と、これも今年度中に完成するという第二阪和国道との間を東西に延びる直轄道路調査が始められると報道されているが、この直轄道路調査についての見込みと、本格的に取りかかるのかどうかも含めて聞きたい。

A:道路政策課長

県としては、京奈和自動車道の第二阪和国道までの延伸については、直轄道路事業としての整備が必要と考えており、これまで、国による直轄道路調査への着手を要望してきている。今年度から、国により、直轄道路調査として、和歌山都市圏全体のネットワークの中で、京奈和自動車道の延伸も含めて幹線道路ネットワークの検討を実施されることになっている。

見込みについては、直轄道路調査にはそれぞれ段階があり、新規事業化までには一般的に次のようなステップを踏むことが必要と考えている。

最初の段階としては、地域のネットワークの課題を整理し、路線の必要性や効果について調査が行われ、その次に、概略ルート・構造の検討を行い、計画段階評価となる。

その後、詳細ルート・構造の検討を行い、必要があれば都市計画決定や環境アセスメント等の手続きが行われた後、国で新規事業採択時評価が行われ、新規事業化となる。 県としては、和歌山市と連携し、国の調査に協力し、構想の実現を国に働きかけていきたいと考えている。

要望:片桐委員

京奈和自動車道と第二阪和国道が今年度中に開通すると地元の期待が高まっているが、これに引き続き、東西を結ぶ道路についても、今、一般道では、道路事情がよくなったことで車が流れ込んで渋滞しているため、期待感が高まっているので、是非早期に事業化が図れるよう働きかけを要望したい。