平成25年12月定例会一般質問 / 質問内容

4.JR和歌山駅を中心とした都市再生について

質問1:都市再生に向けた定住人口の増加や賑わい空間創出への取り組みとJR和歌山駅を中心とした活性化に向けた取り組みについて

和歌山市の中心市街地であり、和歌山市の玄関口でもあるJR和歌山駅を中心とした都市再生についての質問です。JR和歌山駅からけやき通りの活性化は和歌山市にとって重要な課題であり、これまで策定された和歌山市中心市街地活性化計画の精神に基づく都市再生は必要だと思います。そのためには民間活力の導入が必要で、これまで事業化している地域以外での都市再生を求めたいところです。

幸いJR和歌山駅西口前の旧近鉄ビルの跡地の再生は進みそうになりましたが、JRは和歌山駅をMIOとして改装したことにより、単体としての賑わい創出の取り組みは終了しています。そのため、今後の和歌山駅西口前からの地域の賑わい創出は、行政による都市計画の推進と民間事業者の参画などにかかっています。

和歌山県がまちづくりを促進するために主導的に土地利用案を作成し、市の都市計画の見直しを支援する次年度の方針案が示されています。都市計画を策定する当該市町村に対して、和歌山県が協力と連携を図ることは好ましいことだと思います。

是非、都市計画の見直しにとどまらず、和歌山市におけるJR和歌山駅西口前のバスターミナル、旧近鉄会館、美園商店街までを含めた都市再生についても、市と連携を図って欲しいと思います。

またJR和歌山駅東口の活性化についてですが、西口と比較して活気が少ないと思います。現在は西口から和歌山市役所に向かっての地域が中心市街地とされています。それではまちが半円を描くような姿になり東口は裏側のイメージになります。中心市街地になっていない東口ですから補助制度などは使えない状態ですが、是非ともJR和歌山駅を中心にして円を描くような広がりのあるまちにして欲しいと思います。

答弁者:県土整備部長

和歌山市の中心市街地におきましては、人口減少により空洞化が進み、まちの活力減退に繋がっております。和歌山駅周辺においても、商店街の衰退や交流拠点となるスペースなどが少ないことから、駅を中心とした定住人口の増加や賑わい空間の創出が必要と考えます。

県としましては、必要に応じて関係事業者に対し、賑わい創出のための協力を求めていくとともに、東口を含むJR和歌山駅を中心としたエリアの都市再生が図られるよう、国の支援制度の活用なども視野に入れながら、引き続き、和歌山市と密に連携を図ってまいります。

要望

地方都市のリノベーション事業、都市再生整備計画事業の活用を図る施策が国土交通省にあります。人口減少と高齢化、地場産業などの停滞による地域活力低下に対応する都市の再生を図るためのリノベーション事業を和歌山市として進めて欲しいと思います。中心市街地などに必要となる都市機能、医療、福祉、教育文化施設などの整備を支援し、生活拠点の形成を推進することで地域活性化を目指そうとするものです。

一つの市で複数の地点を対象とすることには制約があるようですが、中心市街地の駅を核とした都市再生を推進して欲しいと要望します。