3.JRの利便性の向上について
JRの利便性の向上についての質問です。
阪和線の紀州路快速は大阪駅から京橋駅まで直通のため通勤や通学の利用者が多く、また出張の際などによく利用されています。ただ平成23年のJRダイヤ改正によって時間帯にもよりますが、日根野駅まで各駅に停車するようになりました。快速電車ですが、途中まで各駅停車するため、大阪駅までの到達時間が長くなっていることから、和歌山から利用する人にとって、以前と比べてややストレスを感じることがあります。
勿論、このダイヤ改正は和歌山駅から日根野駅の間の駅周辺の人口が増えていることから、その地域からの要望があってのことだと思いますから、抜本的な解決方法は和歌山市の人口を増やすことや駅周辺に活力のある和歌山市になることが必要です。
しかし短期的には和歌山市から乗車する際の利便性が低下していますから、以前のように快速電車らしい停車駅に戻して欲しいと思います。
また阪和線と紀勢線の接続についても考えて欲しいことがあります。現在、紀州路快速は和歌山駅が始発となっています。そのため海南駅から黒江駅、宮前駅周辺の方は一度、紀勢線に乗り、和歌山駅で紀州路快速に乗り換えています。そのためこの区間の方は、和歌山駅まで自動車で移動して紀州路快速に乗るケースがあります。鉄道沿線地域の利便性を高めることは、都市の価値と魅力を高めることになります。
JRが力を入れてくれている紀勢線ですから、海南駅から和歌山駅を経由して大阪駅間で乗り入れる紀州路快速の可能性も考えられると思います。
ダイヤ改正について、来春の改正に間に合わないとしても、再来春のダイヤ改正に向けて是非ともJRとの協議を行い、利用者の意見を聞くなど地域事情に即した利便性と速達性の向上を図る姿勢を持って欲しいと思います。
大阪市内までの鉄道による移動時間が短縮されるよう、ダイヤ改正に合わせたタイミングで、阪和線の停車駅のあり方を検討して欲しいと思いますが、県当局の考え方をお聞かせ下さい。
併せて、紀州路快速の利便性向上や、海南駅から運行し途中駅からの利便性向上につなげて欲しいと思いますが、このことに関して企画部長の答弁をお願いします。
阪和線の快速列車についてでございますが、平成23年3月のダイヤ改正で、和歌山と大阪・京橋間を乗り換えなしで利用できる「紀州路快速」の運転本数が増加するなど、利便性が向上した一方、議員ご指摘のとおり、昼間時間帯を中心に和歌山駅から日根野駅間を各駅停車化されたことによりまして、大阪方面への平均所要時間が増加することになり、これまでも改善についてJRに対し、たびたび要請を行ってきたところでございます。
和歌山と大阪の移動時間の短縮を図ることは、本県にとって、地域の活性化、人口増加につながることが期待されますので、少しでも所要時間が短縮されるよう今後も引き続き働きかけてまいります。
また、紀州路快速の海南駅延伸についてでございますが、JR西日本によりますと、利用者が少ないため、事業採算性を勘案すると困難とのことでございましたけれども、しかしながら、紀州路快速の延伸は、乗り継ぎ抵抗が解消されるなど、利便性向上に繋がり、利用者数の増加が期待できますので、JR西日本に働きかけてまいります。
和歌山駅と和歌山市駅の列車運行に関する質問です。この区間の線路は高架にしていますが、肝心の電車の運行は利便性に欠けていると思います。運行本数か少ないことから利用したくても利用できないことがあります。もう少し増便してくれると利便性が高まり、両駅間の人の移動が多くなり鉄道利用者が増えると駅周辺にも活気が出ると思います。
利用するお客さんが少ないことから、夜間の紀和駅周辺は一人で歩くと不安を感じることがあります。和歌山駅と南海和歌山市駅を結ぶ和歌山市の中心地に位置している場所ですが、安全性を高めて欲しいと思います。
同様に紀伊中ノ島駅の辺り、JRの職員住宅の古い住宅の辺りの道路を夜間歩いてみると、暗くては危ないと感じることがあります。
和歌山県では平成18年3月に「和歌山県安全・安心まちづくり条例」が制定されていますから、事業者にもこの条例の理解を求めて欲しいと思います。
また紀和駅や紀伊中ノ島駅周辺の皆さんの安心感と高めるためにも、利用客の増加を図れるような施策を取って欲しいところです。
質問です。せっかく高架にしたこの区間なのに利便性が乏しいように思います。運行の利便性が乏しいままである現状は適切な状態だといえるかなと思います。和歌山駅と和歌山市駅を結ぶこの区間の利便性向上のために、この区間の運行本数の増便について、企画部長の答弁をお願いします。
議員ご質問の和歌山駅から和歌山市駅間の運転本数でございますが、現在、朝夕の通勤・通学時間帯は1時間に2本、それから昼間の時間帯は1時間に1本となっております。
JR西日本によりますと、和歌山駅と和歌山市駅間の利用状況は、利用者が少なくて乗車定員に比べるとかなり余裕があるという状況で、増便は困難とのことでございましたけれども、しかしながら、先ほど議員からご提案もありましたが、貴志川線から、たとえば南海和歌山市駅への乗り入れなどが実現すれば、運転本数も増加し、利用者の利便性向上に繋がりますので、そういったことも含めましてJR西日本に働きかけてまいります。