1.和歌山南インターチェンジについて
おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。最後までよろしくお願いいたします。
最初は和歌山南インターチェンジに関しての質問です。
昨年の2月議会でこの和歌山南インターチェンジに関する一般質問を行ったところ、和歌山インターチェンジ周辺の渋滞緩和や、高速道路利用の利便性の向上、さらに防災機能の向上などの面から実現したいと答弁をいただき、この度、動き始めました。
ただ克服しなければならない三つの課題あるという答弁もありました。
それらは次の課題です。
一つ目。接続する既存道路で交通量が賄えるかどうか、特に市で担当している都市計画道路の進捗状況が問題だということ。
二つ目、中心市街地活性化を進めるとしながら郊外に新たな交通結節点を作るということについての整理が必要だということ。
三つ目。既に高速道路も含め重点的に道路整備を進めている中での優先順位の問題です。
これらの課題は解決に向かっているのでしょうか。和歌山市の考え方を聞いて調整が必要だと思いますから現在までの対応状況をお聞かせ下さい。
また、これまで和歌山市が主体的に構想を進めてきたように思いますが、記者発表や知事の定例記者会見からすると、県が主導的に設置に向けて動きだすことを決めたようです。その理由はどういったものでしょうか。知事の答弁をお願いいたします。
和歌山南インターチェンジについて、私は、できればこれを実現したいとずっと思っておりました。少し前、大橋市長から相談がありましたので、実現に賛成ですよというふうに申し上げたうえで、そのためには、しかしクリアをしないといけない点があるということを、3つ課題を整理して回答を求めておりました。
片桐議員が御指摘されたその3点であります。3点目の点については、ちょっと補足致しますと、当時なかなか和歌山は早く、特に国体を睨んでやってしまわなければならない、国にお願いをしてやってしまってもらわなければいけない話がありまして、まだ、その終期についての決着が着いておりませんでした。特に、政権交替後、それがえらい不利になるという状況になっておりましたので、いろんなことをいっぱい言うと、紛れてしまってやって欲しいやつをちゃんとやってくれないんじゃないか、というような懸念があったので、タイミングは良く考えないといけませんよ、というようなことを申し上げた次第であります。これらについては、私の理解ですけども、市からは回答がきちんと示されないまま、あれよあれよと言う間に市長さんが発表してしまった、ということであります。
それで、それぞれの問題がどうなっておるかという点については、第1番目の問題については、市で委員会を作って、税金を投入して検討して、その結果、聞こえてきているんですが、従来の市道、県道などにインターチェンジを接続してやっていこうと。そうすると、どう考えても狭い道ですから、しかもその先にはクランクみたいな所もあって、これどうするんだというような考えを持っておりました。
2つ目については、音無の構えでありまして、あんまり具体的な回答はありません。
3つ目については、ちょっとタイミングがまずいんじゃないのかなと思いましたけど、しかし実は事なきを得まして、結果オーライでありまして、その後国の方で国体を終期にというか、正確に言うと国の発表ぶりでは、27年度を終期にいろんな宿題を仕上げてやろうということが出てまいりましたので、それでは次のステップに移っても良いということだ、というのが状況でございます。
一番大事なところは、実はスマートインターチェンジでこれをやれば有利なんです。この制度を活用してやれば有利なんですけれども、これについては県で手を挙げないといけません。実は良い制度なんですけど、最近、ちょっと申請が減ってきておるものですから、無くなるのではないかという懸念がかなり濃厚になってまいりました。そこでこれはいかんと、無くなる前に先に認めておいてもらわないといけないということで、この間、発表をさせて頂いたところなんです。
依然として3つの問題は残っておりますが、まず、3つ目の問題からすれば、先ほどのような懸念は無くなったということでございますし、むしろ次の目標を示すということが、県益にかなうことだと、あるいは地元の人にも喜んでもらえるというふうに思っております。
それから1つ目の問題につきましては、これは都市計画道路の南港山東線というのがございまして、現在事業中のところは、国体までに完成をする目途が立ってきております。その南北に交差する都市計画道路も、これも同様でございます。そこで、その次の計画として、4車線で都市計画道路南港山東線を東に延伸致しまして、しかも、今までの都市計画では、これずっと紀の川市方面に和歌山橋本線と並行して、ずっと延ばすということであったので、これはいかにももったいない。しかも、これを本当に計画通り実現しますと、吉礼団地の住民密集地を立ち退いてもらわないといけないということになって、これもあんまり多分喜んでもらえないだろう。そこで、都市計画を変更して若干北に振って、人口があんまり無いところにこの道を造り、それで和歌山橋本線に接続すれば全て問題は解決できるのではないか、ということで現在考えておるところでございます。これらの工事がちょうど同時期に完成するのが一番よろしいんですが、今から準備をすると、そういうふうになることができるなというふうに思っております。
2つ目の問題につきましては、都市機能をさらに拡散させないような観点から、具体的な土地利用の方針や規制について、市にさらに考えてもらう必要があるというふうに思っておりますが、どちらかというと和歌山市の主体的な問題になってくるので、ちょっとハラハラしながら見守っていきたいというふうに思っております。
ということで、繰り返しになりますが、都市計画道路南港山東線と一体的に整備を行うため、また、国の制度を確実に適用するためにも、時機を逃すことなく、県が事業主体となって整備に取り組むこということにした次第でございます。
和歌山南インターチェンジは、和歌山市内の幹線道路として都市計画道路南港山東線の整備が密接に関係することとなります。南港山東線については平成27年国体開催までの供用を目標に順調に整備が進められていることは歓迎すべきことです。今知事からも答弁がありましたが、更に東への延伸についてはどのようになっていますか。
また塩屋から国道42号の間の未整備区間については、平成24年度から和歌山市が事業着手しているようですが進み具合はどうなっていますか。続く西の大浦街道までの区間についての整備計画はどうなっていますか。県土整備部長からお答え下さい。
都市計画道路南港山東線のうち、昨年度、県で事業化した竈山神社から東の区間につきましては、地元の皆様に非常に御協力頂き、1年余りで用地取得率が95%に達し、平成27年の国体までの供用に向けて順調に進んでおります。
さらにこの区間から東への延伸につきましては、和歌山南インターチェンジに接続した後、さらに貴志川方面に向けて、県道和歌山橋本線とスムーズに連絡するよう計画し、インターチェンジの供用にあわせて、整備を進めてまいります。
今の南港山東線の都市計画ルートは、貴志川方面への人家の多い箇所を通過するとともに、2車線で整備されている県道和歌山橋本線と平行しているため、集落を避け並行路線のムダをなくすよう計画を北側に振り、高速道路の東側でトンネルを抜いて県道和歌山橋本線に接続するようなルートに、都市計画変更する予定でございます。
また、御質問の塩屋から国道42号の未整備区間につきましては、平成24年度から和歌山市が事業化し、昨年11月に幅員縮小などの都市計画変更を行い、本年1月に事業認可を取得し、今後、測量と設計に着手していく予定と市から聞いております。
続く、大浦街道までの区間につきましては、市の都市計画マスタープランにおいて、市内の外環状道路として重点整備路線に位置づけられており、現在事業中箇所の進捗を考慮して事業着手を検討すると市から聞いております。県からも、引き続 き、早期整備を働きかけてまいります。
地区協議会の合意を得て作成する実施計画書は県で作成するものだと思います。和歌山市作成のインターチェンジの出入口計画であればインターチェンジ付近の道路の混雑が予想されます。例えば出入口進入路を同じ箇所に配置するなど配慮が必要だと思いますが、そのインターチェンジ設置に関する考え方について県土整備部長からお答え下さい。
元々、和歌山市では既存の県道に2箇所で接続することを前提に、独自にインターチェンジの計画をしていたところで、県では、御指摘のように、現状でも大渋滞が発生しているところにそのまま接続する市の計画では、さらに渋滞を悪化させるものと指摘していました。
今回、県としては、インターチェンジ出入口付近で渋滞が生じないよう、4車線の南港山東線に1箇所で直接接続するよう計画しております。
また、利用者の利便性を高めるとともに、コスト縮減にも配慮した構造として、上下線で利用できるフルインター形式で検討しております。
和歌山南インターチェンジに関して。県道和歌山橋本線と県道沖野々森小手穂線とのクランクになっている交差点部分が渋滞箇所ですが、都市計画道路の変更などによって渋滞緩和につながるのでしょうか。県土整備部長の答弁を求めます。
県道和歌山橋本線と沖野々森小手穂線との岡崎交番前交差点については、議員御指摘のとおりクランクになっており、現状では、交差点を先頭として、朝夕に慢性的な渋滞が発生しております。
今回、インターチェンジの設置とあわせて南港山東線を東伸し、さらに既存の県道和歌山橋本線とスムーズに連絡することで、インターチェンジの設置により新たに発生する交通は南港山東線で受け、従来の和歌山橋本線の交通もその大部分が南港山東線に転換することから、岡崎交番前交差点の渋滞は緩和されると考えております。