平成24年6月定例会一般質問 / 質問内容

4.和歌山県地域グリーンニューディール基金について

この議会に提案されている「和歌山県地域グリーンニューディール基金」は、再生可能エネルギーや未利用エネルギーを活用した自立・分散型エネルギーの導入による災害に強く環境負荷の小さい地域づくりを推進するためのもので、地震や台風による大規模な災害に備え、県内で再生可能エネルギーの導入を支援するものです。

主な用途は、公共施設における再生可能エネルギーや蓄電池導入事業として、防災拠点や災害時に機能を保持すべき公共施設へのなどの導入を図るもの。また民間施設における再生可能エネルギー導入促進事業。防災拠点や災害時に機能を保持すべき民間施設に対する再生可能エネルギーなどの導入支援。そして風力、地熱発電事業などの支援として、大型風力発電や地熱発電等を計画する民間事業者への事前調査などの支援に資するものになっています。

平成23年度に基金を設けている東北地方では、民間に対しての支援を行っています。業種では医療施設、公共交通機関の施設、私立学校、コンビニエンスストア、福祉避難所などに再生可能エネルギーを導入する場合は支援対象になるようです。

防災の観点からの施設改修や災害要支援者対策として、また地球温暖化対策を取り組んでいる事業者の立場からすると、早く支援基準を示して欲しいところです。

質問1

環境生活部長に質問です。この和歌山県地域グリーンニューディール基金は民間事業者が導入を図る場合も対象になるようですが、支援制度の考え方、支援対象などについてお示し下さい。

答弁者:環境生活部長

再生可能エネルギー等導入推進事業につきましては、避難所や防災拠点において、災害時等の非常時に必要なエネルギーを確保するため、再生可能エネルギーや蓄電池等の導入を支援することで災害に強い地域づくりを行うための事業であります。市町村等と協定を結ぶなど、災害時に防災拠点や避難所となる民間施設もその対象となっております。

具体的には、医療施設、公共交通施設、私立大学、宿泊施設、コンビニエンスストア、福祉施設といった民間施設が、太陽光発電と蓄電池、LED街路灯などを設置する場合に、その事業費の1/3を補助する制度になっております。

今後、民間施設のニーズを把握致しまして、適切に事業を実施してまいります。

要望

この議案は約10億円の基金ですが、全県下に行き渡る規模の予算ではないようです。

民間施設の防災機能強化の支援までは行き届かない気もしますが、例えば福祉避難所、地域の防災拠点となる自治会館などへの活用が出来るように配慮をお願いして、一般質問を終わります。