平成23年6月定例会一般質問 / 質問内容

再質問

福祉避難所に関して意見を述べます。

驚きました。和歌山市の福祉避難所がゼロ、しかも特段の理由がないことを今朝、知りました。福祉避難所設置に向けては平成20年度から作業が進められていると思いますが、未だに個別計画の作成が遅延している現状があります。把握できている要援護者の内、個別計画が作成できているのが30パーセントで、支援体制が整っていないのですから、まずここを把握してから福祉避難所の指定を考えるというスピードでは、非常時に備えられないと思います。

和歌山市がタイトな仕事をしているのであれば、この課題をいつまでも抱えておかないで、早く福祉避難所を指定して、要援護者の支援を委ねたら良いと思います。

福祉避難所の指定を受けてくれる福祉施設がないのであれば指定しなくても良いのですが、「是非やろう」と言っている福祉施設があるのですから、早期に指定すべきです。

知事は今年4月の新人職員研修において「考えるのは一日でできる、調査・検討という政策はない」ということを話しています。少し引用させてもらいます。

「一年かけて検討します」なんていっぱいあるわけですが、検討している間は人々は幸せになれません。結果が出ないと幸せになれないからですね。

「考えるのは一日でできる」のです。考えるのは一日でできるから、検討みたいなものは、すぐにやってしまおうということなんです。だから「調査をします。検討します。考えます。」と言って、一年もほったらかしてるというのは、世の中に、特に行政機関にいっぱいあります。と話しています。3年が経過し、特段の理由もなしに指定がゼロ。そんなことが、今ここで起きている訳ですね。

そんなことをしている間に、既に和歌山市内の片男波自治会では、自治会が災害助け合い登録書を作成して地域内の要援護者の把握を完了しています。して支援者と要援護者を予め指定しるので、先の震災における津波警報の際は、自治会が率先して避難させた事実があります。

作業完了を待っていたら、この先、何年かかるか分かりません。把握している現状を踏まえて、また福祉避難所に指定してくれたら良いと言っている福祉施設と、協定を速やかに結ぶことが安心と安全につながると思いますから、県から強い指導をお願いいたします。