活動報告・レポート
2012年11月30日(金)
小久保選手
候補者の心得

候補者についての話し合いを行いました。国政選挙に多くの新人候補が予定されていますが、忘れてはならないことは、今回は国政選挙だということです。

ある方が国政選挙をスポーツの大会例えてくれました。

  • 市議会や県議会を経ないで、しかも十分な準備をしていない国政候補者は、野球で言うと市の大会や県大会を経験しないで全国大会に出場するようなものだということです。いきなり甲子園に出場してもレベルの違いがあり勝負にならないというものです。これは選挙戦のことをいっているのではなくて国会議員になってからの話です。脱原発ひとつで当選した議員がエネルギー問題や経済問題、社会保障や教育問題に対応できる訳がないのです。やはり経験と勉強する機会が必要です。そんな候補者としての資質も検討材料にしなければこの国の行く末に不安を送り込むことになるというアドバイスをいただきました。
  • 候補者に必要なことは、訴える相手に感動を与えるということです。訴えで感動を与えなければ得票できません。感動を与えるためには批判ではないことは確かです。
    批判ではなくて現状を評価し、それでも足りないところを訴えることで、具体的政策ではなくて夢を与えるものにしなくてはなりません。訴え方の一例です。
    「相手候補は内閣の主要ポストを経験した素晴らしい方です。その経験や人格は高く評価しています。しかしその時の総理大臣が公約実現できなかったことで今回の総選挙には出馬しないことになりました。責任を取ったわけです。それなのに主要ポストの候補者であった○○候補者は、今回も出馬を予定しています。責任を感じていないのでしょうか。命が大切だといいますが、命の前に暮らしがどん底では命が守られないのではないでしょうか。所得がどん底になっていくことがよい政治なのでしょうか。暮らしがどん底、所得がどん底。こんな状況に何しようとしているのでしょうか。
    まず暮らしを豊かなものに戻しましょうよ。命という言葉だけで暮らしは豊かになりますか。こんな現状を作った候補に再び国政を任せる選択をすべきではないのです。今回は私に託して下さい」。こんな訴え方もあります。
    相手の批判ではなくて現状を変えることを訴えること。この視点が大事なことです。
  • みんなの意見を丁寧に聴くことが大事です。丁寧に聴くことは中々できるものではありません。自分が話すことは得意な人は多いけれど、聴くことが得意な人は多くはありません。話を聴く姿勢を持つことです。そのためには顔の表情はキュートであるべきです。真面目な顔、真剣な顔をしていると相手は話を切り出してくれません。
    親しみ易い顔、明るい笑顔を人は信頼するのです。日常の中でキュートな顔を意識することが大事なことです。
小久保選手
小久保選手

和歌山ゴールドライオンズクラブ主催で、福岡ソフトバクンクホークスの小久保選手の講演会と少年野球教室を開催しました。約800人の皆さんに参加してもらえた素晴らしいイベントになりました。企画、準備、お手伝い、チケットを購入してくれた方、参加してくれた皆さんに心から感謝しています。ありがとうございます。

福岡から和歌山市に来てくれた小久保選手は疲れを見せないで子ども達に野球選手としての心構えや技術指導をしてくれました。子ども達の活き活きとした表情と姿勢に感動しました。

小久保選手はプロ入りしてから手帳をつけています。19年間の手帳が手元に残っているのです。新人の頃からアドバイスを受けたことを記入している手帳が現役を終えた今は残りました。平成25年2月に初めての本を出版することになり、現在執筆中であることを明かしてくれましたが、この手帳が役立っているのです。当時の王監督からのアドバイス、現監督の秋山監督の現役時代にもらったアドバイスの言葉などが書き込まれているそうです。これがあるから本を書けることも伝えてくれました。そうでなければ、「19年前のことを覚えていないでしょう」ということです。確かに19年前のことも1年前のことも忘れてしまっています。ましてアドバイスの内容は、どんなに良いことを伝えてくれていても書かなければ忘却の彼方です。

王元監督や秋山監督の言葉を手帳に書いているので、簡単に言えば、感銘を受けた言葉は手帳に書いてある言葉をそのまま書くだけで良いのです。そのまま書くほうが受けた感銘を伝えられるからです。

その中に王元監督の「報われない努力はありません。努力が報われなければ、それは努力とは言わないからです」という言葉があることを話してくれました。努力はそれを目指していた結果が表れるから努力であり、途中で止めてしまったものは努力とは言えないのです。

小久保選手

小久保選手は自分で不器用だと言っています。プロ野球選手の中には器用な選手はたくさんいます。2回から3回、スローイングを繰り返すだけでその技術を取得してしまう器用な選手もいます。しかし小久保選手は新しい技術を身に付けるために繰り返して練習をしたと言います。200回も300回も繰り返して新しい技術を身に付けていったのです。

できなければできるまで繰り返すことが、一流になるために必要なことなのです。器用な選手よりも不器用な選手の方が生き残るのかも知れません。全体練習を終えた後、壁にボールをぶつけて一人で守備練習を繰り返したことも伝えてくれました。一人で何百回も繰り返して技術をモノにしていくのです。

もし繰り返すことができることを才能であるというのではあれば、その才能はあると自信を持って話してくれました。新しいことは何百回も繰り返すことで自分のモノにできるのです。

手帳に戻ります。聞いて感銘を受けた話は手帳に三個書き込むことを目標にすることをアドバイスしてくれました。毎日手帳にみっつの感銘を受けた言葉を書き込むことで人は成長できます。今日の小久保選手の感動的な講演内容も、書いておかなければ明日になれば半分以上忘れてしまいます。感銘を受けた言葉も例外なく忘れてしまいます。

忘れてしまうことは何も身についていないことになりますし、他人の言葉や経験から何も学ばないので成長しないことを意味します。社会で人よりも前に行く人は、手帳に人からの意見を書いています。小さなことのように思いますが、やがて大きな差となって表れます。

不器用だと話してくれた小久保選手は2,000本安打を達成しました。でも同じ時期にプロ入りした選手で2,000本安打を達成した選手は少ない事実がそれを表しています。手帳が全てとは言いませんが、技術的なアドバイスや指導者からの精神的なアドバイスなど、自分が必要なものを支援してくれる言葉を書き留めて忘れないようにしたこと。そしてそのアドバイスを繰り返して練習したことが、一流選手に成長してくれたことも事実です。

手帳に書き込むこと。継続すること。このふたつの重要性を伝えてくれました。そしてこの講演での最後のアドバイスは両親を大事にすることを話してくれました。小久保選手母親は、自分がグラウンドに降りると負けるのではないかと思い、小久保選手の現役時代は決してグラウンドに降りなかったそうです。そんな母親がグラウンドに立った時がありました。小久保選手が尊敬する王元監督に会った時です。

現役生活を終えて初めて親孝行ができたと感じた瞬間だったそうです。親孝行。感動する出来事を話してくれました。

小久保選手

講演に続いて野球教室を実施してくれました。近くで見てプロ野球選手の凄さを感じることができました。顔の位置が一定していること。守備でも打撃でも下半身は動かずに安定していること。身体の中心がぴたっと安定しているきれいなフォームでした。

一流の人が持つ雰囲気を感じることかできました。今日参加した多くの子ども達の夢はプロ野球選手です。今日の経験を活かしてプロ野球選手になって欲しいものです。

そのために守るべきことがあります。

手帳をつけること。練習を継続すること。親孝行することです。立派な選手に、立派な大人に欠かせないことですから、今日の言葉を大事にして欲しいと思います。