活動報告・レポート
2012年11月27日(火)
講演会
桐章会

後援会のひとつである桐章会の打ち合わせを行いました。総選挙が年内に予定されていることから、開催を平成25年1月19日で計画しています。案内チラシやチケットのデザインなどについて打ち合わせを行い、コストを掛けない手作り感を持たてせるようにしています。実際パソコンでデザインやレイアウトを製作しています。

開催内容に関しては年内の役員会で内容を詰めていくことにしています。

講演会
講演会

和歌山社会経済研究所の講演会「地域振興とまちづくり」に参加しました。講師は日本総合研究所の藻谷浩介さんです。人口減少が最大の危機であり解決すべき問題であることを伝えてくれました。人口が減少することが国力の衰退であり地域の衰退に直結しているデータを示して説明してくれました。

藻谷さんは南海和歌山市駅から会場のアバローム紀の国まで歩いて来てくれました。市駅から会場までの20分間、コンビニや飲食店のある光景と出合わなかったようです。人口40万人規模の市にしては珍しい光景だそうです。この辺りに衰退していることが顕著に現れているのです。この事象を基にして中心市街地が活性化していることを伝えても信憑性がないのです。

和歌山県の人口は2005年から2015年までの10年間で9.6万人減少する予測があります。このペースで推移すると30年後には和歌山県民はゼロになってしまうのです。

人口減少の内訳を見ると更に恐ろしい将来が見えてきます。

0歳から14歳までの子どもは2005年には12.6万人であったものが、2015年には9.2万人、実に3.4万人の減少となります。15歳から64歳までの現役世代は2005年には59.6万人いたのですが、2015年には50.2万人と予測されています。9.4万人の人口減少です。

そして65以上の高齢者は2005年では27.2万人だったものが、2015年には30.4万人、3.2万人の増加が見込まれています。子どもと現役世代が減少し高齢者が増えるのが和歌山県の姿なのです。

経済や景気の話をしますが、経済停滞の本質的な原因は人口減少にあるのです。この問題に向かい合わない限り経済の上昇はあり得ません。それでは人口を増やすために実施すべきことがあります。それは女性には結婚してもらうことと働いてもらうことです。結婚して働く女性の方が専業主婦よりも出産率が高いのです。これはどの国で同じ傾向があるようです。和歌山県は60年後には子どもが、100年後には現役世代が消滅する危険性のある県です。移民を受け入れても市が老いるだけです。出産率を高める以外に人口減少を食い止めて将来性のある市にする方法はありません。

最後に伝えてくれたことがあります。円高対策についてです。現在1ドル80円だとします。もし1ドル100円の円安に誘導するような政策があるとします。日本経済はどうなるでしょうか。答え、今以上に貿易収支の赤字が拡大し日本経済はもっと不景気になります。円安は化石燃料の上昇を意味しています。電気料金の値上げは化石燃料を増やしているからです。円高は決して悪い経済対策ではないということです。

根拠なき報道に左右されないように、実際の数字を観て自分で状況判断できる力を身に付けたいものです。

懇親会

午後7時からは懇親会に出席させていただきました。今回で41回目を数える歴史ある会合です。主宰者のMさんが40歳の時に立ち上げた会が今回で40回目ですからMさんは80歳を迎えました。丁度今日が誕生日で二重のお祝いの会となりました。

私は何時もMさんの挨拶が大好きなこともこの会に参加している理由です。わが国を思う気持ち、国を愛する心が伝わってくるからです。人にとっても国にとっても、場所にとっても、大切な部分は臍だということで、いつも主賓席を臍にして、会場の中央に位置しています。真ん中に主宰者がいる方が参加した人との交流が図りやすいからです。

さてMさんの話は今回も素晴らしいものでした。

Mさんが40歳の時、師と尊敬している方から次のようなことを学びました。ある日ある時ある人が、池のほとりで池の鯉に餌をあげるために手を叩きました。そうしたところ鯉が池から姿を現したのですが、木の枝に止まっていた鳥が驚いて飛び立ちました。そしてイケの後ろにある茶店からはお婆さんがお茶を持って出てきてくれたのです。

このことから自分が良いと思ったことでも予期しない反応があるということが分かります。単に池の鯉に餌を与えるつもりだったのに、鳥は危険を感じて飛び立ち、お婆さんは親切にお茶を持ってきてくれたのです。

自分が思うことと世間が感じることは違うのです、つまり自分と同じように感じてくれる人は少なくて、人はそれぞれ感じ方や捉え方が違うのです。でも起きている事象は同じであることに注意です。一つの事象に対してでも人は感じ方が違いますから、注意をする必要があるのです。人への伝わり方や自分の言葉の影響は、自分が予期していないことに発展する可能性も危険性もあるのです。くれぐれも言動には注意をして言葉や行動を行いたいものです。

このように会を設立した時の話を聞かせてもらいました。また当時Mさんは病気をしたため、40歳から先は長生きできないと告げられていたそうです。そうして一年一年を大切に生きてきた結果、また40年の歳月を積み重ねたのです。あれから40年が経過して、40年の節目と新しい40年が到来したのです。80年を生きて、この先は自分の使命を改めて考え直し、社会のため、国のため、そして人のために行きたいと締めくくってくれました。

燃え尽きるまで生きることが人としての使命です。今も尚、指導者であり続けるMさんと一緒の席に案内してくれたことに感謝しています。