マラソン大会に関しての打ち合わせを行いました。各地で市民マラソンやフルマラソン大会が開催され、市民ランナーの参加で賑わっています。近く京都でも市民マラソンが開催される予定で、東京や大阪と同様に申し込み多数で抽選になっています。抽選で当ったランナーは京都を目指して練習に入っているように、有名都市でのフルマラソンは市民ランナーが目指している最高峰になっています。市民ランナーの中には全国のフルマラソンに参加している人もいますし、世界のフルマラソン四大大会に出場している人います。尤も四大フルマラソンがどの大会なのか私は知らないのですが、ランナーの間では四大大会を目指すことも目標になっていると聞きました。
そんな皆さんから、「和歌山市でフルマラソンが開催されるなら、ぜひ参加したいと思っている」だとか、「市民ランナーにとってマラソンは走る環境が大切です。海岸線や風光明媚な場所を走るコースが設定できるのであれば、和歌山市でフルマラソンを開催したら市民ランナーの間で有名な大会になると思います」などの意見を聞かせてもらっています。
フルマラソンを目指している市民ランナーは多いようです。和歌山市での開催は課題もあると思いますが、全国のフルマラソン大会の仲間入りができたら和歌山市のアピールにつながります。
もうひとつの課題が前夜祭の盛り上げです。前夜祭を和歌山市全体で盛り上げることでランナーや応援者などが前日から和歌山市入りしてくれます。宿泊を伴うマラソン大会になれば経済効果があり、和歌山市の良さを知ってもらえる機会となります。観光地は日帰りで終えるよりも宿泊してもらった方が思い出になります。できたら和歌山市に宿泊して欲しいものですから、フルマラソンを二日間楽しめる企画にできたら言うことなしです。関係する皆さんの企画と行動に期待しています。
エフエムワカヤマの新企画「和歌山防災びと」について話し合いました。新番組として和歌山市の防災力を発信する番組を制作して、市民の皆さんに普段から防災に備える意識を高めてもらおうとするものです。
防災力を高めることは大事なことですが、いつも危機感を持っている訳ではないので日常生活の中でその意識は薄れてきます。常に情報に触れていなければ忘れがちになります。 そこで毎週、エフエムワカヤマの番組で防災に関する情報を放送しようという企画が練られています。行政や学校教育、鉄道、電力、道路などインフラ力の強化や備えなどを放送する企画です。それぞれの専門家の皆さんにも出演してもらい、繰り返して話してもらうことで防災意識が薄くならないように仕向けるものです。
何事も繰り返すことが大切です。地域防災力の強化とは、繰り返す回数にも比例するように思います。一番良いのは自分が能動的にならなくても、受動で情報が入るしくみを作ることです。しかも回数を増やして聴く機会、接触する機会を増やすことは効果があると思います。和歌山県の防災モデルが全国で注目されています。毎週、防災情報に触れられる新企画がスタートできることで和歌山県の防災対策が更に強化されますから、新企画に期待しています。
お昼の時間を利用して、平成24年12月の家族例会について実施内容の協議を行いました。参加費用と実施内容、ゲスト、そして進行について会長、幹事、計画委員長の三者で協議を行いました。企画内容が固まったのでゲストと交渉して、参加の承諾をいただきました。クリスマス時期に開催する家族例会なので、クイズなども交えて楽しい内容に仕上げる予定です。
近畿中学校道徳教育研究大会が和歌山市内で開催されました。第18回目を数えるこの大会が和歌山市内で開催されたことを歓迎しています。道徳教育の必要性が言われていますから、この研究会での取り組み成果の発表の機会を和歌山市で得られたことで、市内の道徳教育に水平展開できるからです。近畿各地の道徳教育の事例が発表され、教師の方々の中に吸収されました。
今日の成果をこれからの教育機会に反映できるように大いに期待しています。
夕方から約2時間、意見交換の時間をいただきました。テーマは危機管理ですが、そこからリーダーシップまで議論が深まりました。組織における危機管理は突き詰めるとリーダーの資質に関係してきます。組織の危機管理としてはBCPが注目されていますが、工場などの防災対策やマニュアル整備だけでは物足りません。それを活かすのは人、つまり組織の責任者だからです。リーダーとしての資質がある人が責任者とイコールであれば危機管理体制は大丈夫ですが、そうでなければ問題です。
組織とは不思議なもので、トップの達人はリーダーとしての魅力に溢れていますが、中間層の中にはそうでない人も存在しています。これまで多くのトップの方とお会いさせていただきましたが、トップは魅力のある方ばかりでした。魅力的とは人間力のある人だということです。人間力のある人が危機管理できる人ですから、詰まるところ組織の危機管理能力とはトップの資質に関係しています。
仕事かできるのと危機管理能力は別物です。日常業務は先輩などからの指導とマニュアルなどによって時間さえあれば比較的できるものですが、危機管理は非常時における判断と行動なので誰でも対応できるものではありません。リーダーには状況を把握する体制と集められた情報から即座に決断する勇気と能力、そして行動力が求められます。リーダーの資質は日常業務からでは磨かれないものなのです。
ではその資質はどこで磨くことかできリーダーになれるのか。ひとつは社会で必要とされる最低限の知識と能力があること、加えて行動力があることです。行動できる能力が様々な経験を積むことができる唯一の手段だからです。比較的同じような経験ではなくて、立場や考え方の違った人と会いそこから学ぶこと、そして心が苦しむような困難な経験をして立ち上がれることが真の行動力です。
組織において、社会においてでも、歴史がリーダーに指名するのはある程度の能力と行動力のある人です。リーダーの資質が危機管理の本質なのです。
危機管理の完璧と思われるようなマニュアルがあったとしても、状況判断と決断するのはトップです。状況判断ができなかったり、決断できなかったり、または決断が遅かったりすればマニュアルが完璧でも結果はでません。
平穏な日常において、非常時の時のようにリーダーが厳しい決断をすることは少ないと思います。平穏な時は中間層が規程に基づいて裁量内で判断すれば良いのです。リーダーの存在感は有事の時に発揮されるものです。
多くのリーダーに共通していることは、ぎらぎらした雰囲気ではなくて、温かくて優しく包み込むような雰囲気を持っています。近くにいるだけで安心感を与えてくれる人がリーダーです。傍にいるだけで、話しているだけで安心感を与えるのがリーダーのもうひとつ資質だと思います。
平時は温かくて優しいけれど、有事には決断と行動力を発揮できる人がトップに相応しいと思います。危機管理はリーダーの資質によるものであり、強いリーダーのいるところは危機管理能力が高いといえます。