活動報告・レポート
2012年11月18日(日)
シャンソンライブ
ユニバーサルデザイン
ユニバーサルデザイン

社会福祉の式典でユニバーサルデザインのブースが出展されていました。和歌山県の広告物や媒体制作でユニバーサルデザインの考え方を取り入れたいと考えているため、出展ブースを訪ねました。メディアユニバーサルデザインの考え方で製作された展示物があり、いずれのモノも誰でも見やすくて扱い易いモノに仕上がっていました。乾電池でも単一から単五までのサイズが一見して分かるような学生のデザインや東京の地下鉄マップも見やすく工夫されていました。機能に加えデザイン性も良く飾っても素敵な作品でした。

また平成25年の和歌山県民手帳も展示されていました。私は既に購入しているのですが、これまでの県民手帳と比較しても見やすく機能的になっています。県民手帳ですが一般の手帳としても売られているほどデザイン性も良いのです。行政が扱っている手帳が広く普及してくれることを願っています。

シャンソンライブ
シャンソンライブ

シャンソンライブに行ってきました。秋はシャンソンが似合う季節です。秋から冬にかけての街の光景はシャンソンで歌い上げるような情景に変わります。静かに去り行く秋の一時を、シャンソンという人生を彩ってくれるライブで楽しむことができました。

さて本日のライブは「M&M リーブル シャンソン ライブ」というタイトルが付けられています。M&Mは歌手のmiyaさんとmikanさんの二人の名前から取っています。リーブルはフランス語で自由。これを発展させて、勝手気ままにというライブを目指したていることが分かります。

タイトル通り、人生を考える深いライブとなりました。演歌っぽい「熊野灘」やポップスの「フォー・ユー」も歌われ、シャンソンという既成概念に囚われない曲目構成になっています。Mikanさんはステージでの語り口調が楽しく、会場を和ませてくれます。シャンソンの名曲「再会」を自分流にアレンジして歌ってくれましたし、本来の歌詞で本格的にも聴かせてくれました。

お客さんを楽しませようとするショーマン精神が随所に伝わってきます。また来年もこのライブを行う予定があることも聞かせてもらいました。

そしてmiyaさんの歌は秋が似合います。中でも心に届いたのは「人生の扉」という歌です。人生はゴールを目指して道を歩くようです。その道路の岐路に扉があるのです。扉の前に立って、どちらの扉を開いてこの先に行くのかを決断する場面は誰にでも訪れます。

これまでも扉の前に立ってきましたし、これからも扉の前に立つ日は必ずあります。

どちらの扉を開けても戻ることはできません。扉を開けて一歩踏み出すと、その扉は消えてなくなっているのです。戻れない人生は道路上の扉を開けながら進みます。そしてまた歩き続けると扉がある。今度は後悔しないように慎重に開く扉を決めて前に進もうとします。それでも迷いながらの決断をすることになります。

人生は立ち止まり、迷いながらの決断の連続です。そしてどんな決断を自ら下しても、時々はもう片方の扉を開けるべきだったかなと迷うことがあります。迷うことがあるけれど決してその時には戻れない。だから後悔があっても自分が選択した今の道を歩いていく、それが人生なのです。

ライブ終了後、miyaさんに「素敵な曲ですね。初めて聴きました。ところで誰の曲なのですか」と聞いたところ、「前に一度歌いましたよ」と鋭い返答がありました。確かに歌ってもらっていました。そしてこの歌は竹内まりやさんの曲だということも知りました。

著作権の問題から引用することは控えますが、余りに歌詞が素敵なので一部分だけ記します。

「陽気にはしゃいでた 幼い日は遠く、気がつけば五十路(いそじ)を越えた私がいる。
信じられない速さで時は過ぎ去ると知ってしまったら、どんな小さなことも覚えていたいと心が言ったよ。
I say it's fun to be 20    20歳って楽しいって言うと
You say it's great to be 30  あなたは30歳って素晴らしいって言います
And they say it's lovely to be 40 みんな40歳って美しいって言うけれど
But I feel it's nice to be 50  私は50歳って素敵だと感じています
満開の桜や 色づく山の紅葉を、この先いったい何度 見ることになるだろう。
I say it's fine to be 60      60歳って元気だねと言うと
You say it's alright to be 70   あなたは70歳でも大丈夫よと言います
And they say it's still good to be 80 みんな80歳でもまだまだいけると言います
But I'll maybe live over 90  私はたぶん90歳以上生きるでしょうね
君のデニムの青が褪せてゆくほど味わい増すように、長い旅路の果てに輝く何かが誰にでもあるさ」。

シャンソンライブ

長く生きているとこの歌詞の素敵さが分かります。若い時代であれば歌詞の深さは分からないと思います。

シャンソンに人生の深さを教えてもらったライブでした。そう言えばライブとは生きることの意味ですね。ライブとは一人では完成しないものであり、人との交流によって成り立っていることも知りました。そしてみんなと交流して感動を分かち合うためには、ライブに向かって一人で練習を続けなければならないことも知りました。努力して初めて舞台に立つことができます。そして感動を与え与えられるのです。ありがとう。