活動報告・レポート
2012年11月16日(金)
利益は第二
利益は第二

ある経営者の方から話を伺いました。「最近は利益を優先するばかりでお客さんのことを後回しにしている会社があります。利益よりもお客さんの望むことを提供することが前決です。望むことを提供すれば利益はついてくるのです」という話です。

つまり相手の思いに応えることが第一で利益は第二だという考えです。社会で必要なものを提供すれば社会は利益という形のもので還元してくれます。相手のして欲しいこと、社会が欲している製品やサービスを提供できたら利益はついてくるということです。

まず自分が儲けることを考えているとお客さんはついてきません。順番が逆なのですが景気が厳しいと利益を優先させる考え方で商売をする会社が現れています。

典型的なものが家庭用ソーラーパネルの営業です。会社によって価格はまちまちで、安いものと高いものとでは2倍以上の開きがあるようです。太陽光発電設備は、約20年の耐用性があると言われていますから、事業者からすると1回限りのお客さんだという認識を持つことがあります。つまりたった一度限りのお客さんと次の機会に商売をすることはないので、儲けるだけ儲けておこうという考えの事業者も登場しているのです。

これは大きな間違いです。お客さんを騙すような仕事をしていると、やがて信頼に値しないという空気が流れます。信頼できない会社や営業パーソンはお客さんに知れ渡ります。

事実、太陽光発電設備を販売している会社の内、評判が良くない何社かの名前を聞いています。一斉に狙いを付けた地域全体に営業パーソンが入り販売攻勢を仕掛けます。実情を知らない人の中には巧みな話しに乗せられて高い契約をしてしまうケースもあると聞いています。

このような仕事をしているとやがて行き詰ります。ある程度一巡したらこの商売は終わりです。利益を求めお客さんのことは考えていない商売の典型です。

一方でお客さんのことを考えて太陽光発電設備に関する仕事をしている会社もあります。真面目な会社は発電予想を低い目に見積もり、そうでない会社は規格に基づいた上限いっぱいの発電量を見込み値として算出しています。見栄えは発電量が多いパネルの方が良いのです。話術と数字に戸惑わされたお客さんが、説明内容と事実と違うことを知るのは数年後のことになります。その頃、販売をした会社はこの世に存在していない場合もあると思います。

当たり前ですが、繁栄するのはこのような会社ではなくて、お客さんの望むサービスを提供する会社です。社会全体を豊かにするようなモノやサービス、しくみを送り出したいものです。

省エネルギー

来年度に向けての省エネルギーなどに関する協議を行っています。小水力や使用規模な太陽光発電システム、そしてランニングコストの低減などの計画案を策定しています。本日衆議院は解散しましたが、国に停滞はありませんから平成25年度の施策に基づいた取り組みを話し合いました。

省エネルギーは次年度も大きなテーマのひとつになりますが、ランニングコスト削減の必要性は感じているものの初期コストも増やしたくないことから、積極的投資につながるかどうかは分かりません。それぞれの経営者がどう判断するかですが、経済状況が改善する気配がないため、現状改善のための投資意欲は少ないように感じています。

その他
  • バリアフリー旅行について話し合いました。和歌山県でもバリアフリー旅行の取り組みが始まっていてツアーが施行されています。テレビや新聞でも取り上げられているように、高齢化社会において誰でも旅行に行けることは関心事項です。和歌山県は温泉がありリゾート地としても優れていますから、この取り組みが全国に広がることを期待しています。
  • 犬の散歩に伴って発生している糞害へ対応するため、糞害防止を呼び掛ける看板を預かりました。飼い主のマナーによって、犬の散歩コースの地域の皆さんが迷惑しているところがあります。マナー向上を呼び掛けるために、声のある場所への看板設置を進めます。
  • 某会社経営者から連絡をいただきました。電気料金が1kWh当り1円値上げになると、月間25万円も電気料金が増えることになるので、値上げは止めてほしいという意見です。
    経済が停滞している中、これだけの幅の電気料金の値上げがあると、会社経営に支障がでるというものです。この経営者がこれまでもコスト削減に務めていることは知っています。もう不必要な経費削減は困難な状況でもあり、エネルギーコストの負担増は切実な問題だと受け止めています。