活動報告・レポート
2012年11月15日(木)
半島振興対策促進大会
半島振興対策促進大会
半島振興対策促進大会

半島振興対策促進大会に出席しました。東京都の全国市町村会館で開催された大会は、会長の仁坂和歌山県知事の挨拶から開会しました。半島振興法は昭和60年ら制定されています。平成17年に10年間の延長と内容の拡充が図られていますが、平成26年に期限を迎えるため、今から次の継続に向けた活動が必要になっています。

特に和歌山県はわが国最大の半島であり、交通通信や産業基盤の整備などの面で多くの課題を抱えています。大災害が発生した時には陸の孤島化する恐れもあり、いま以上の災害対策や道路網の整備を求めているところです。

これらの観点から半島振興対策に関る決議を行い、国に対して私達の意思を伝え、半島振興への予算配分や必要な事業を求めていくことにしました。

今回は和歌山県の振興事例としてりら創造芸術高等専修学校の山上校長からりら創造芸術高等専修学校の取り組みを紹介してもらいました。

この学校の方針として、人間力、つまり生きる力を身につけることを目指しています。

和歌山県で開校した理由は、和歌山県が大地からもらっているエネルギーが充満していること。生きたエネルギーが満ちていることにあります。都会にはない自然界からのエネルギーが満ちている場所が和歌山県だということです。芸術は感性が求められます。地球の持つエネルギーを五感で感じられる人が優れた芸術家になれると思うのです。10歳代の時代に和歌山県で芸術を学ぶことは将来につながります。

和歌山県のこの場所において五感で感じられるものがあります。大地の香り、風の匂い、風の音、自然界の生命の息吹など、全てが芸術に必要な感覚です。毎日の生活の中でこれらの感覚が磨かれているのです。

りら創造芸術高等専修学校にはもうひとつの特徴があります。多くの人との関りの中で人間関係を学べることです。地域社会に存在している縦のつながり、コミュニティなどを自然の内で生徒は学んで行きます。地元の方がこの学校を応援してくれていることから学校との交流が盛んです。都会では希薄になっていると言われている人間関係を日常の中で学べています。これも社会に出る時に大きな武器となるものです。

このような半島での学校教育の取り組みを参加した皆さんに紹介してくれました。りら創造芸術高等専修学校は和歌山県の誇りのひとつです。

講演会
講演会

大会を終えた後、羽田空港から関西空港に戻りました。滞在時間は最小限になりましたが、半島振興の取り組みを継続させることが半島地域のこれからにつながるものだと認識しました。

さて講演会の講師は、堺話し方学院の大仲広司学院長で、題目は「心に残る話し方」です。1977年に堺話し方学院を開校してから多くの卒業生を輩出しています。卒業生の中には3名の市議会議員もいるようです。期待した通り学びのある講演でした。

人を動かし人に好かれる条件があります。その6つの条件を説明してくれました。

ひとつ。人に対して誠実な関心を寄せること。人は誰でも最大の関心事は自分の事です。集合写真を撮って最初に見るのは自分の顔です。他人の顔や背景の風景などは後回しです。自分の顔の表情や目の大きさなどを気にするように、自分に関心を持ってくれる人には関心を示してくれます。

ふたつ。いつも笑顔でいること。笑顔のあるところに人は集まります。笑顔の人がいる場所に人は集まります。花よりも月よりも、なお美しいものは笑顔。笑顔に勝る化粧なしなど言われるように、笑顔は人にとって最大の魅力なのです。

みっつ。名前を覚えること。人は名前で呼ばれると関心を示してくれていることから気持ちが良いのです。

よっつ。人の話を聞くこと。多く人の心は、70パーセントは自分の関心事と価値観で埋まっています。人の話しは残りの許容量である30パーセントで聞いているのです。しかも先入観を持っていますから、相手の話に関心を持たないで聞き流しているのです。でも聞くことは大切です。自分の心の中を空っぽにして相手の話を聞けるようにしたいものです。

いつつ。趣味や欲求を認識しておくこと。相手のことを知り、関心事項の話を持ち出すと相手との関係は良くなります。

最後の項目。長所を心から褒めること。「さすがやなぁ」という言葉は大事です。褒められると人はやる気になりますし、表情も良くなります。

以上が人を動かすための6つの条件です。相手の立場に立って考えること、そした断らない力もあることを認識したいものです。