小水力発電や比較的小さな太陽光発電設備について協議を行いました。他の県で小水力発電を施行運営している会社が説明をしてくれました。和歌山県には適地があると考えて特性などを紹介してくれました。
これらを専門にしている会社から見ると、使われていない地域の資源を有効活用するための方策があるようです。港湾や河川などを利用することで得られるエネルギーや安全性を高める方法があります。今後の進め方を協議して次回につなげました。
福祉避難所を卒業論文に取り上げている大学生が訪ねてくれました。福祉課程を専攻していない学生が卒業論文で福祉避難所を取り上げることは珍しいことだと思いますが、とても良い着眼点なので約2時間、説明をいたしました。
既に和歌山市内の福祉避難所や県庁や市役所の所管箇所へ訪問していて、データ収集や現場の意見聴取を行っています。基礎的部分の調査は完了している様子があったことから、福祉避難所の指定までの経緯や現状、そして上手く連携するための課題などを説明しました。
和歌山県において福祉避難所を指定することは大きな意味を持っています。東南海・南海地震などへの備えをしておくことが最大の対策になるからです。行政機関だけではなく福祉施設の皆さんも高い意識を有しているので、和歌山市内では40箇所を超える福祉避難所が誕生しています。但し指定をしている段階でもあり、これからの支援体制を整えることや最新の防災に関る情報連携が必要になります。常に最新の情報を共有しておくことと、意識付けをすることが万が一の場合に役立つことになります。
例えば福祉避難所であっても避難所レベルが1だとすれば、時間の余裕があればレベル2やレベル3の避難所または高台まで避難する行動が必要です。責任者は入居者や災害要支援者の皆さんをより安全な場所へ誘導することの意識と行動が必要ですが、そんな行政との連携方法もこれからの課題となります。
釜石の奇蹟と呼ばれている釜石市での釜石小学校生徒の避難行動が参考になります。釜石小学校の生徒達は、避難所に指定されている高台にある福祉施設に初期行動として避難しました。ところが眼下に迫っている津波に危険を感じ、その避難所に指定されている福祉施設から更に高台を目指したのです。結果として、その福祉施設は津波に飲み込まれてしまいました。もし避難所だから大丈夫だとその場所に留まっていたら、生徒達も入居者の皆さんも危ないところでした。
このように福祉避難所でも津波発生時には避難所レベル1からレベル3までの地域に分かれていますから、ここに逃げ込めば大丈夫だということはありません。レベル指定の考え方は和歌山県が全国一進んでいる地域なので、その避難方法の認識を福祉避難所の皆さんにも意識してもらうことを行政から伝える必要があります。福祉避難所に有効な機能を保たせるためには、常に新しい避難行動を促すような情報提供や意識共有が必要なのです。
また一次避難所が最初に逃げ込むべき避難場所であり二次避難所が福祉避難所だという行政上の区分があります。咄嗟の場合、逃げ方が区分できるものではありません。災害要支援者の自宅付近に福祉避難所が存在している場合などは、直ちにそこに逃げ込むことも必要なことだと思います。災害要支援者は一人では逃げることが困難で、自治会や隣近所の皆さんが一緒に避難行動をしてくれることになりますが、皆さんとも時間的余裕はないと思われるからです。まず災害要支援者の皆さんを福祉避難所に送り届け、その後、自分が逃げるという行動もあり得ます。大災害発生時に行動に迷いがあると致命的になりますから、応用できるようなしくみを求めたいところです。マニュアル通りに避難できることはあり得ません。自主的な行動と幅のある対応を促すように福祉避難所の取り決めも必要だと考えています。
最後に、卒業論文ですから現場を訪ねた結果の疑問点を洗い出して、それを解決するための方策を提言して欲しいとアドバイスを行いました。マニュアルや取り決めは万全なものではありませんし、安全を確約してくれるものではありません。専門家以外の視点からの課題の指摘が有効な時もあります。学生の視点で卒業論文を仕上げて、課題と対策の提言が完成して、行政に投げ掛ける必要があれば、その時に対応したいと考えています。
和歌山城に関する冊子の出版記念パーティの打ち合わせを予定している会場で行いました。著者の希望で参加者を友人だけに限定することにしています。総勢25名でお祝いをすることになります。本日は本人とゲスト出演してくれる友人の歌手miyaさん達と会場の下見を行いました。
miyaさんの意識はプロですから会場も音響も、そして席の配置も自ら確認します。実際に当日使用する音のレベルも調整しました。音楽によって出力レベルが違うので曲に合わせて調整が必要になるからです。
このように、パーティで最も大切な最初の部分をmiyaさんが担ってくれることに成りました。パーティの流れの構成を行い、微調整を加えながら12月の本番を迎えることになります。
さて、和歌山城の本を出版するまでには時間と労力を要しています。このように苦労をして世に送り出す本の完成が近づいています。和歌山城の歴史と今を知ることの出来る冊子に仕上がっていますから、当日参加してくれる予定の友人達で盛大にお祝いしたいと考えています。
- 夕方からは県と市の皆さんとの懇親会を行いました。行政課題について議論を交わすことができました。
- 明日開催予定の和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会での討議事項について打ち合わせを行いました。理事会と結成10周年実行委員会を併せて実施することにしています。
- 自己啓発セミナーについてお誘いをいただきました。実際に参加した方からの話を伺い、セミナー受講後の意識が変わっていることに気付きました。この方は個人主義から仲間意識を大切にする気持ちに変化していました。個人よりも全体調和を優先する考え方によって経営も順調に推移するようになっているようです。