活動報告・レポート
2012年11月10日(土)
ライオンズフォーラム二日目

335B地区管ガバナーからの話です。今回の東洋東南アジアライオンズフォーラムの参加者は予定していた人数よりも少なかったようです。理由は中国や香港、韓国や台湾からの参加者が減少していることにあります。これらの国からの参加者が例年よりも少なかったことから、約17,000人の参加者となりました。

尤も日本で東洋東南アジアライオンズフォーラムが開催されるのは久しぶりのことで、各国持ち回りのため単純比較できません。本年度の開催地の順番が日本であり福岡県であったということです。

今回のテーマはシンプルでストレートなものでした。大会テーマは「LEADERSHIP」。リーダーシップをアジアから世界へ、をテーマにしています。リーダーシップはいつの時代でも求められる資質です。ライオンズクラブの活動においては毎年役員を変更し、会員それぞれがリーダーとしての役割を求められています。常にリーダーとして鍛えられている状態に置かれています。クラブを率いることでリーダーシップが鍛えられています。社会貢献活動を通じてリーダーシップ性を発揮することが求められています。他のクラブとの議論によって会長や幹事はリーダーとしての研鑽を重ねています。

常に緊張状態に曝されていることによってリーダーシップが鍛えられているのです。緊張感はリーダーにとって必要な環境です。緊張感のない組織、活動が停滞している組織においてリーダーシップは身に付きません。

社会にメッセージを発信するためにはリーダーシップが必要です。組織をまとめるためにもリーダーシップが必要です。社会奉仕団体という組織においては、人間力がリーダーシップの基になります。会社組織であればリーダーには権限と給与という武器がありますから、部下を抑えられることが可能です。人事権や賃金によって組織構成員を抑えることができるのです。上司が嫌であっても、上司が無能であっても組織に従うのはそのためです。

ところがライオンズクラブでは給与はありません。力や権限で会員を抑えることはできないのです。しかも退会も自由ですから、力で押さえつけようとすればクラブは成り立ちません。会員の意見を聞くこと。活動を継続することで存在意義を感じさせること。そして交流機会を持ちながらお互いを高め合える関係を築くこと。ライオンズクラブではこれらのリーダーとしての資質を求められます。

権限や個人に対してお金が動かない組織を引っ張っていくことは大変なことです。何もない組織でリーダー性を発揮しなければならないからです。そんな組織でリーダーシップを発揮するためには、人としての温かさ、思いやり、個人の強さ、人をまとめる力が必要となります。

会長として学べることが多々あります。争いや批判、強制力では人は動かないこと、組織を保つことができないことなどが代表的なものです。批判、対立、権力では人を引っ張ることはできないのです。対話、協調、仲間意識が組織を強いものに導き発展させるために必要な要素です。リーダーに求められる資質はこれらのものです。

人は向かってくる強い風、北風に屈することはありません。太陽のような暖かさに人は安心してリーダーを任せることができるのです。しかし少し高いところに立っているリーダーは常に北風に曝されています。リーダーはみんなからの北風を受けながらも、それを受け止めて、時には受け流しながら高い場所に立ち続けているのです。自分の背後には太陽があることを信じながらです。

もしリーダーの心が曇り始めると、自らの雲の影響で太陽は隠されてしまいます。太陽のような暖かさが消えたリーダーは、それ以上その場所に立ち続けることはできません。人は曇った季節ではなく太陽の季節を求めているからです。

リーダーシップとは太陽のような存在になることです。どんな状況においても常に変わらず人を暖めている姿勢、やさしいけれど人にエネルギーを与え続ける存在がリーダーなのです。

和歌山ゴールドライオンズクラブ会長として学び続けさせてもらっていますし、今回の東洋東南アジアライオンズフォーラムでは多くのリーダーとの出会いがあり、立っている場所の基礎固めをさせてもらいました。リーダーになるためにはリーダーとの出会いと研鑽が必要です。

東洋東南アジアライオンズフォーラムを終えて、学問の神様太宰府天満宮と柳川を訪ねました。太宰府天満宮は学生で賑わい、柳川では船に乗り市内を巡りました。観光地としてのおもてなしの精神に触れることができました。

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