T電気工事店を訪ねたところT社長が事務所にいました。時々訪ねているのですが、社長がいるのは珍しいのです。「訪ねてきたのに言うのも変ですが、社長がいるのは珍しいですね」と尋ねると、「最近は仕事がねぇ」と苦笑いでした。リフォームや電気製品の改修などの仕事は減っているようなのです。大型量販店の影響もあるのですが、市場が冷えているようです。
「やはり現場に行ってこそ技術者は張り合いがあるので、仕事を増やしたいですね。今も息子には現場に行ってもらっていますが、現場の方が良いと張り切っています。仕事が少なくなってもお客さんには最大の技術サービスを提供したいと思っています」と力強い言葉が返ってきました。
こうでなくてはいけません。例え逆風でも、個人としては明るく元気にすることが大事です。言葉を変えると行動も変わります。こんな時に依頼のあるお客さんを大事にする姿勢を持っています。仕事が減っていることを社会や他の責任にしないで、責任ある仕事でお客さんの信頼を勝ち得ています。
和歌山ゴールドライオンズクラブ例会に出席しました。今回は231回目の例会ですから、随分歴史を重ねてきたものです。初代会長から始まったバトンを受け継いで10代目の会長として活動させてもらえていることに感謝しています。平成25年4月には結成10周年記念式典を計画していますから、皆さんの思いを形にして実現させるための取り組みを始めたいと考えています。
さて開会に当たっての挨拶の主旨は次の通りです。
皆さん、ご苦労様です。今回も楽しい例会になるようにしたいと思います。さて昨日、一昨日と二日間、紀伊半島大水害に襲われた新宮市と那智勝浦町、本宮町を訪ねてきました。1年前の災害の後は今も残っていて懸命の復旧工事が続けられています。ライオンズクラブも飲み水の運送や義援金などの支援活動を行っていますが、平成24年度中に95パーセントの工事を実施するという目標に向かって現場は動いています。
建設部が中心となって工事を進めているのですが、この仕事は目立たない、やって当たり前と評価されるような縁の下の仕事なのです。災害から復旧させるのは当たり前と思っている方もいますが、そうではないと思います。災害を防ぐことや復旧は行政の仕事で、私達は見ているだけという態度ではいけないと思います。災害から身を守るのは自分であり、行政に頼らないで防災に備える意識を持っていることが助かるための条件です。
現場に行くと、如何に本気で工事に取り組んでいるかが分かります。安全性を高める、工期を縮めるなどの詰めを現場で行いながら仕事を進めています。決して人は見ていませんが、確実に力強く復旧は進んでいます。
ライオンズクラブの活動も毎年同じようなことをいっています。活動の成果をもっと知ってもらいたいと思う場合もありますが、清掃や植樹、献血などは日の当たる社会貢献活動ではありません。しかし地域の環境を守る、地球環境を守る、人の命を救うといった目指すべき高い目的があるのです。誰かがやらなければ社会は停滞するような大切な活動ばかりです。大切な社会の土台を築いている役割を担っていると思うと少し誇らしくなります。
災害からの復旧もやって当たり前で評価され難いものです。しかし誰かがやらなければ多くの人が困る仕事です。評価されようがされまいが、現場の人は誇りを持っていました。私達の活動も継続して実践していることが素晴らしいのです。私達の活動は社会で絶対必要な部分を担っていて、無くしてはならないものなのです。
ですから評価に関係なく、将来も続く活動の現在の部分を担えていることに誇りを持ちたいと思います。よろしくお願いいたします。
また泉佐野中央ライオンズクラブも紀伊半島大水害で被害を受けて地域の道路修復のアクティビティを行ってくれることになっています。県を越えての復旧支援の取り組みもライオンズクラブの誇りですので皆さんに紹介しておきます。
結成10周年記念アクティビティ実行委員会を開催しました。式典当日の進行と必要な役割を洗い出しました。今日の話し合いを受けて来週、進行表の完成と役割分担を行うことにしています。