午前中は訪問活動を行いました。訪問させてもらったのは約20人の皆さんの自宅です。その中で貴重な意見交換が出来ましたこと感謝しています。概ね、昨今の国の政治には不信感を抱いている方が多く、それは総理大臣が毎年変わるような政党政治への失望を感じていることから来ています。アメリカでは2期8年、中国では10年程度は一人のトップがその国の舵取りを行います。ところがわが国はここ何代かの総理大臣は1年交代となっています。中期的長期的な視点で国政ができていないのが現実です。本日はエネルギー問題を切り口にした意見交換を行ったことから、この問題に対するお会いさせてもらった皆さんの考え方を知ることができました。
エネルギー問題は現実的な判断に基づいた決定をして欲しいということが一つです。わが国の大手電機メーカーが赤字決算の見通しとなっています。国際競争力の低下や円高の影響が原因ですが、来春からは電気料金の問題が発生します。現在の製造コストに電気料金の値上げがあるとした場合の影響は相当大きく、関西に立地している工場での製造は国際競争力を保てる価格に収まるとは思えません。将来に向けて関西からの転出、国外転出の可能性もあり、製造業にとってエネルギーコストは現水準の維持が絶対です。
それ以前にシャープなどの格付け会社による格付けが低下していることから、今以上のコスト上昇は企業の今後に関る問題になっています。電気料金の上昇や消費税率引き上げは更に企業経営を追い込むことになります。見方にも因りますが、日本は製造業で成り立っている国です。その製造業の国際競争力をこれ以上低下させるようなことを国が実行しているとすれば、何のための政府と言えるのか疑問です。国を守る、国民生活を守ることが政府の役割ですから、企業活動を低下させる、雇用を縮小する方向に導くような政策は到底許容できるものではありません。
また複雑な問題があるにしても問題解決、または多くの皆さんに政策を理解してもらうためにはシンプルにする必要があります。シンプルに説明しなければ理解してもらえないことを為政者は知るべきです。複雑なことを簡単に説明することが説明責任です。
エネルギー問題で原子力発電所が必要なのか不必要なのかの議論を行うに際して、仮に原子力発電を停止するとすれば、電気料金の値上げは必然であり地球環境問題への対応の時期が相当遅れることなどを示して判断すべき問題です。不具合を隠して賛成か反対かの議論は横暴です。電気料金の値上げがあれば即座に私達の生活に直結すること。そして雇用が失われることから経済も悪化することなど、それに伴う影響があることを知って受容できるのではあればエネルギー政策の転換も可能です。ところが原子力発電所の再稼動は嫌だ、電気料金は現状のままが良いでは我侭な議論となります。国全体を見渡す立場の人は適切な判断を下すべきです。
日本経済を沈めるつもりならその判断となりますが、サイレントマジョリティはそうなっているのでしょうか。全体を見渡した上での結論を期待しています。
また企業や社会で変わらなければならないものは営業力ではなくて適応力です。全ては変化への適応力が前提となります。まず自分が社会変化に適応する、そして仕事や営業スタイルを変えていくことが順番です。自分が変わらないで営業スタイルだけを変えても変化は生じません。勇気を持って変えてみることから始めたいものです。
本日お会いさせていただいた皆さんに感謝しています。議論は厳しいテーマでしたが、皆さんとの話の内容は解決策に向けての楽しい会話ばかりで、とても充実した半日になりました。
和歌山ゴールドライオンズクラブとこばと学園による共同農園での芋掘り行事を行いました。皆さんと一緒に行った芋掘りは、とても楽しい秋の記憶となりました。
こばと学園からは小学校入学前の子ども達が元気に参加してくれました。活き活きとした表情を見ていると、この行事の意味が分かります。楽しい初めての経験を与えることは生きる力を与えていることにつながっていることを実感できたからです。反社会的行為や犯罪以外経験はした方が良いとも言われますが、子ども時代に自然と大人と交われる機会があることは大切なことです。心に残る行事となりました。
さて芋掘りには和歌山レオクラブのメンバーも参加してお手伝いをしてくれました。彼、彼女達は、社会奉仕活動を目的とした活動を行ってくれているので、ライオンズクラブも大いに頼りにしています。
芋掘りに引き続いて掘ったお芋を焼き芋にしたり蒸し芋にして、お芋畑の隣で食しました。自然の中での食事は贅沢で美味しい時間となりました。来年も芋掘りができたら良いと思っています。
ところで今日の芋掘りがみんなで一緒にできたことには理由があります。それは平成24年5月2日に共同農園を作り、ここにお芋の種を植えたことに起因しています。今日まで畑をお世話することでお芋が地中で大きく育っていたのです。先月、一つの畑を掘った時にはまだ小さかったお芋が、11月3日、つまり植えてから半年後には大きなお芋に成長していたのです。お芋を植えたこと、継続して手入れをしていたことが、今日の楽しい収穫行事につながったのです。
つまり5月2日にお芋を植えていなかったら、今日の行事はやりたいと思ってもできていませんでした。また植えたという原因がなければ、収穫するという考えもありませんでした。原因があって結果がある。宇宙の法則に基づいた収穫行事だったことに意味があります。芋掘りを通じて原因と結果の法則を感じさせてもらいました。自然界は常に自然の摂理に基づいて動き結果がでています。人間も自然界の法則に逆らっては生きていけないのです。社会も自然界の中に形成されているものです。ですから社会を運営するには自然界の法則に則って行うべきです。必要上の争いや相手を追い込むことは、結果として自分の立場も苦しめることになります。逆に称えあいや協力姿勢を取ることは、結果として自分に満足感と幸せを運んできてくれます。
愛情を注いで作り上げた農園で、皆さんと一緒に収穫したお芋の味は大自然の味がしました。作業に入ってくれた皆さんに感謝しています。
芋掘り行事に引き続いて参加者が集まり、和歌山ゴールドライオンズクラブ10周年記念行事について現状確認と情報共有、そして今後の進め方などに関する打ち合わせを行いました。11月30日の行事に関しての予算案について参加者同士で理解しました。必要経費と収入見込みから紀の国わかやま国体への寄付金も予定金額を捻出することが可能だと計算しています。本番に向かって協力体制を整え成功に導きたいと考えています。
午後6時30分から研修会に参加しました。講師の田中先生からは、目標設定と心構えが全てを支配することを教えてくれました。人生はこの二つに尽きる、特に環境が人間を作るのではなくて人間の心構えが環境を作るということです。
そして心構えは行動に直結していること、つまり心構えと行動は同じものなのです。心構えがだらしなければ、行動のだらしないものになります。心構えが立派であれば、行動も立派なものになって表れます。そのため心構えを正しくする必要があるのですが、心構えを正すことは難しいことなのです。何十年と生きてきた人の心構えを正すことが容易ではないことは、自分の心を自分で変えられるかを考えるとその難しさが理解できます。
心構えを変えようと決意しても中々変わらないのです。ではどうすれば心構えを変えることができるのでしょうか。
その答えです。心構えと行動は同じものですから、行動を変えたら良いのです。行動は形で見ることができますから変えることは、心を変えることよりも比較的簡単です。例えば気持ちの良い挨拶を徹底的にできるようになれば心構えも変わります。規律ある行動をすれば規律ある心構えができてくるのです。挨拶をする、履物を揃える、礼儀正しいなどは行動を整える事です。これら凡事徹底ができるならば、それに伴って心構えできてきます。心を鍛えることは難しいことから、行動を徹底的に規律正しいものにすることで心構えを高めることになるのです。形から入ること、基本動作の反復練習が心構えを鍛えてくれます。
研修会では、心構えの大切さと行動の大切さを学ぶことができました。