活動報告・レポート
2012年10月27日(土)
講演会
訪問活動

午前9時から午後6時まで和歌山市内の皆さんの自宅を訪問させていただきました。訪問させていただいた約40軒の皆さんには感謝申し上げます。

Sさん。「この近所の方たちは、みんな片桐さんのファンですよ。良い人なので安心して紹介しています。私は何の力もありませんが、少しでも応援させてもらいます」と温かい言葉をいただきました。

Hさん。「何をするにしても難しい時代になっていると思います。本音で言いたいことも言えないことがありますし、言っても伝わらないことがあります。発言力を増すための取り組みは必要だと思いますから応援しています。厳しい時代は長く続かないと思うので頑張って下さい」。

Uさん。「どの時代よりも世論の力が大きくなっていますね。たとえばエネルギー問題に関しても、設備形成、維持費用、保安人員など電力は設備産業なので莫大な費用が掛かっています。コスト削減を求められても削れないコストがあります。サービス業と違って設備を保有していることで他の産業と比べても責任ある仕事が求められています。広域停電は許されないからです。そのため正社員が多いのがこの業界の特徴です。パートの比率を高めたり外注を増やしたりすると責任の所在が分散するので、巨大な設備産業は正社員によるオペレートと設備の維持体制が必要なのです。ここに必要となる大切なコストが理解されていないように思います。設備を守る、安全に運転をするなどの優れた技術力を維持するための費用は削れないものです。世界一品質の高い電気が日本の産業を支えていますから、崩すことはしないで欲しいものです」という意見がありました。

業界内の苦労話は他の分野の皆さんは分からないので伝わり難いものです。今も懸命に運転と保安に務めてくれている人がいることを知って欲しいところです。

講演会
講演会

文化講演会「現代の教育事情と未来を考える」、古川としこ先生の話を伺いました。約1時間30分の講演は素晴らしい内容で、親として大人としての子どもとの関わりに付いて学ぶことができました。

まず知らないことは恥ではなくて、気付いた時からスタートする意識が大切です。気付いたのに今までと何も変わらない姿勢は良くありません。それでは何の進歩もありませんし、将来の展望も開けません。気付くことは学ぶことであり、気付き学んだ後は行動があるのみです。気付いても何も行動を起こさないことが恥なのです。

さて不登校やひきこもりの問題は答えがないので解決が難しいのです。症状を診断して効くだろうと思われる薬を飲んで解決するのではあれば対応は簡単なのですが、一人ひとり、一つの事例毎に何もかも事情が違うのです。そのため真の原因を引き出すために長い時間が必要となります。これらの問題解決への道筋はそこか導かれるのです。

ただし大きな原因と考えられることがあります。家庭で育てられている過程において、怒られることが多く褒められる経験が少ないことは、不登校やひきこもりなどの原因のひとつになります。子どもの鏡は親ですから、これらの問題は親に問題がある場合が多いのです。こうした親はマイナス要因を見つけて指摘することが上手いので、子どもの行動に批判をします。指示や命令の言葉は、子どもにとって不必要なのです。子どもが自分の言いたことが言えなくなっていくのです。

子どもが反抗すると子どもの言い分を全て否定することがありますが、反抗は自分の意見を述べていることですから、親は反抗するだけ自分の考えを持ち出したことに感謝すべきです。

そして根拠のない褒め方はとても良ことなのです。例えば「制服が似合っているね」、「自転車に乗るのが上手だね」など小さなことでも褒めることが大事なことなのです。子どもは褒めることと愛情を持って接することが大切なことです。

褒める行為の連鎖は子どもに自信を持たせ、愛に満ちた正しい行動を起こさせることになります。批判よりも褒めることを心掛けたいものです。

ライブ
ライブ

和歌浦ベイマラソンwithジャズの前夜祭として、和歌山市内のデサフィナードでジャズライブがありました。素晴らしいメンバーがとても素晴らしいライブを繰り広げてくれました。ボーカルはTAKUとShiho。ギターは小沼ようすけ、ドラムは大坂昌彦、ベースが金澤英明のメンバーが和歌山市に素敵な夜を演出してくれました。

ジャズは大人が分かる音楽、人生はジャズなどの形容がされますが、初めてそのことを感じました。真っ暗な夜に閉ざされた空間で聴くジャズは、大人でないとムードは分からないと感じる瞬間がありました。自由自在に変化するジャズの演奏は心を揺り動かさせてくれます。

それは次のような感覚です。生きることは行動することである。人生は楽しむためにある。今を楽しく過ごすことが大切なこと。そして音楽があれば人生は楽しいものになるというものです。今を楽しむことが人生であり、明日のことを考えて今を楽しめないようでは、つまらない人生を過ごすことになります。

ジャズは心の動きに反応してくれます。楽器と声がミックスされて飛び出してくるのです。時にはしっとりと、時には激しく感情に触れてきます。その時間帯は午後の10時頃が似合うのです。一日を終えて身体と心に疲れが見え始める頃、癒される時間が必要なのです。交感神経と副交感神経がクロスする時間にジャズが似合います。

素敵な時間を過ごすことができました。デサフィナードの皆さんに感謝しています。

ところで今日のような全国トップレベルのメンバーを呼ぶためには費用が掛かります。地方都市にいると一流メンバーの音楽を聴けないのは、相当の費用が掛かるためです。例えば出演料が100万円だとします。客席が100席だとすると一人当たり1万円のチケットを買って貰って収支はゼロです。スタジオの使用料やスタッフの人件費、光熱代などを加えると、それでも赤字となります。では1万5千円のチケットを販売しても、中々売れるものではありません。

そこで5千円のチケットにすれば出演者は変わってきます。でも一流を期待している人にとっては魅力がなくなるのです。一流のものに触れるためにはお金が掛かります。お金を出して触れて分かるものがあり、それが人生を豊かにしてくれます。

一流の演奏を聴くライブの機会は人生の豊かな時間です。そして一流に触れるためにはお金が必要になるのです。その費用を惜しむか惜しまないかで、生き方は変わります。

何を見るのか、何に触れるのか。何を感じられるのかで人物が違ってきます。やはり一流のモノに触れることを大切にしたいものです。それに慣れていなければ金額が高いことを理由に一流に触れる機会を失うことになれます。機会を逃すことは実に勿体無いことです。

ところで今日のライブは純粋に人生を感じました。それは今を楽しむこと以外に大切なことはないということです。楽しめる今という時間が継続してある人は幸せな人生を過ごしているのです。味わい深い人生、それはジャズから感じました。