2012オータムコンサート「君の足音、みつけた」に行ってきました。会場はお寺の西本願寺別院の岡崎支坊です。お寺内部でのライブは珍しいものですが、お寺の雰囲気とオペラや洋楽はとても似合います。第一部はオペラ、第二部はバンドによるライブで、どちらの音楽もとても楽しめました。
さて冒頭挨拶の時間を頂戴しました。挨拶の主旨は次の通りです。
皆さんこんにちは。全開は春の桜の季節にここ岡崎支坊でのライブが開催されました。そして早いもので半年後の今日、秋のライブ「君の足音、みつけた」が始まります。とても楽しみに待っていました。皆さんもお持ちかも知れませんが、とても素敵なポストカードをいただきました。秋の気配を感じる、そして優しいライブの感じがあるポストカードです。岡崎支坊での開催は地元岡崎地域では当たり前のように思いますが、実はとても珍しいライブです。お寺の中で音楽の演奏が聴けることは滅多に無いことです。考えてみるととても贅沢なライブで、年に二回、岡崎地域ではこの良い意味での贅沢なライブを聴くことができるのです。最後まで一緒に音楽を楽しみたいと思います。
さて岡崎地域は地域活動が活発です。岡崎村応援団が地域に活力を与えてくれていますし、本日の主催者であるFプロジェクトも岡崎小学校の夏祭りで演奏活動をしているなど、地域が文化に溢れています。岡崎小学校にも時々出掛けているのですが、皆さんと一緒に地域を盛り上げたいと思う気持ちが伝わってきます。とても良い環境の中にいることを感じます。今日のライブもそんな岡崎地域の活気が漲るものになると思います。
そして最後に30秒だけ岡崎地域の発展に関する取り組みを紹介します。和歌山南インターチェンジ計画の調査に着手しています。このインターチェンジが完成すると地元の利便性と活性化を図れるだけではなくて、南海トラフによる大地震などに備えた地域の防災拠点としての役割を果たしてくれることになれます。避難施設、防災拠点として整備する計画があり、高速道路は防災に必要な施設であるとの観点から、地域の皆さんが逃げ込める機能を持たせたものにしたいと考えています。
それからもうひとつ。平成24年6月の集中豪雨によって岡崎の一部地域が浸水しました。雨の当日は現地を訪れましたが、それ以降、浸水地域を訪問して対策を検討しているところです。抜本的な対策は少し先のことになりますが、短期的な対策の可能性も検討しながら、安全な地域づくりに努めています。
これからも岡崎地域の発展に関りながら、皆さんと一緒に活動できることを楽しみにしています。最後までライブを一緒に楽しませてもらいます。ありがとうございます。
ライブは変化に富んだ選曲をしてくれていて、秋の一日を楽しみました。秋の歌である秋桜の演奏の時、小さな秋と深い秋を感じました。ライブを聞いている私たちは小さな楽しみを味わいながらも、芸術に触れるというとても深い秋の一時を過ごしています。小さくて深い秋を感じられる瞬間を生きていることは幸せなことです。小さな幸せを感じられるライブとなりました。
和歌の浦万葉薪能に行ってきました。ライブを終えた後、和歌の浦に向かい薪能への来場者をお迎えいたしました。午後4時30分からの開演ですから、日没と共に雰囲気が出てきます。文化を楽しむ秋の一日となりました。
薪能は今年で14回目を迎えています。和歌の浦の光景にすっかり溶け込んだ文化となり、毎年お手伝いをさせてもらっている身としては、和歌の浦に文化が定着していることを嬉しく感じています。
スタッフとも話しをしたのですが、「この活動はこれからも続けていくべきものである」と力強く宣言してくれました。この方はこのイベントの立ち上げの時から関わっていることから、根付きつつある文化を途切れさせてはいけないと強い意思を持って語ってくれました。
万葉の地における屋外ステージでの薪能。この地で開催し続けていることに意義を感じます。和歌の浦に文化を感じさせてくれるイベントは必要です。その文化の一翼を担ってくれているのが万葉薪能なのです。
屋外ステージの上に空と雲がある。時には月が見え隠れする景観は絶景です。後世に残したい文化が万葉薪能だと思います。
今回の来場者は速報値で約800人です。これだけ多くの皆さんが楽しみに来てくれていることは関わっている一員として嬉しく、そして頼もしく感じるものです。
人にとって人との出会い、場所との出会い、そして文化との出会いは人として成長するために必要なものです。今日は人にも場所にも、文化にも出会うことができました。人として必要な一日であり出会いの一日でした。ありがとうございます。