関西電気保安協会労組の大会が開催されました。来賓としてお招きをいただいたので、挨拶をさせていだきました。
おはようございます。大会のご盛会、誠におめでとうございます。こうして自分たちの組織の活動方針を自分たちで決められる体制があることはとても恵まれていることです。
平成23年に県議会二期目に送り出してもらっていることに感謝していますし、エネルギー分野が注目されている中で議会活動ができていることは歓迎すべきものであり、期待に応えられるように皆さんと議論を重ねたいと考えています。
多くの企業では経営状況は好ましいものではなくて、人件費削減や効率化を図る動きがあります。テレビなどのデジタル化の時には、これからも成長産業であるとされていた電機メーカーが技術力や円高によって世界を相手に苦しんでいます。そして電力業界も同じように現在のエネルギーのあり方と長期的な視点に立ち厳しさが増しています。電気そのものは生活や産業に欠かせないものですが、作る方法についての議論が交わされていることころです。
しかも国レベルで議論されていたエネルギー問題が今では県議会でも議論されるようになっています。国の方針が出されることを待っているだけではなくて、私達の意見を地方議会でも議論して国に意見を述べる機会が与えられるようになっているのです。この議論の場に専門分野の意見を持ち込むことができるのですから、それぞれの立場の人の意見が県議会で議論されています。電力の仕事に関わる人の意見を、意見としてあげていきたいので連携を保ちたいと考えています。
丁度、平成24年9月定例会が月末までの会期で始まっています。今回も和歌山市内での発電所建設計画や再生可能エネルギーなどの質疑が交わされる予定ですから、県議会にも注目して欲しいと思っています。
問題が発生した場合、組織内のことは組織内で解決できますが、社会との接点が生まれる課題に関しては組織内で解決を図れない場合があります。社会正義や社会としての利益を追求できるのであれば、より利益の期待が大きい方の実現に向けた取り組みを行いたいものです。電力はインフラを整えていて、保安業務はお客さんとの信頼関係を構築している分野ですから、引き続いて選択していただけるような活動を行って欲しいと思います。
最後になりますが、積極的な議論を重ねることによって大会が有意義なものになることを祈念して挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。
内閣府が南海トラフによる災害発生の規模を推定した数字が衝撃なので、あちらこちらで話題になっています。どうしようもない高いレベルの数字なので、発生した場合はどうしようもないという意見もあります。しかし諦めてはいけません。今直ぐにハード対策は困難だとしても、何十年単位であればある程度は逃げる態勢を築くことは可能です。
串本町の事例が参考になります。串本町は南海トラフが揺れた場合の津波到来時間は約4分とされています。発生から4分で串本町の沿岸部に約1メートルの最初の波は到着すると予想されています。冬の深夜の場合は、発生から4分で逃げることはできません。
どうしようもないと諦めるのではなくて、串本町が進めている高台への移転はまちづくりの参考になります。串本市民病院は完了し、現在消防署の移転も工事が進められています。そして串本市役所や串本警察署も高台への建設計画があり、先ず官公庁が率先して安全とされている場所への移転計画が進められています。
これは行政機関だけが助かろうとしているのではありません。非常時に官公庁が津波に襲われ、市民の生命を守るための機能が失われてしまうと、避難先での対応や二次災害の防止などが実行できなくなります。そのため指揮系統は安全な場所へ移転しておくことが望ましいのです。官公庁が移転するとその周辺には飲食店やその他のお店が集まってきます。50年先には串本町の主要部は高台にあり、官公庁を中心にして商業施設も移転している可能性があります。即座に津波から逃げるための解決方法は見つからないとしても、50年先のまちづくりを考えると対策はあるものです。
災害に強いまちづくりは和歌山県にとっての大きな課題です。その視点で和歌山県内、特に沿岸部の安全対策を検討したいと考えています。
- 留学についての意見交換を行いました。家庭から外国の学校に行ける場合は、生徒の意向を確認しながら行く方が良いと思います。行ける生徒は恵まれていますから、その立場に甘えないで一人で学び生活できる姿勢を整えてから留学先に向かって欲しいものです。
- 和歌山市内の港湾整備の状況を視察に行きました。東京と大阪からも専門家が来てくれて現場で意見交換ができました。