毎月開催している情報を共有する懇談会が午前中ありました。毎月のテーマが勉強になり楽しみにしています。本日のテーマは「空気の研究」です。言うまでもなく山本七平氏の著書から学ぼうということです。
日本は規律や法律以外に空気に支配されている国で、空気という名の世論が形成されると、それに従わなければ正義ではないというものです。昭和50年代の公害問題に際しては、公害を撒き散らすような企業を放置しておくと日本は滅亡するという空気に支配されていて、公害反対運動が大きな社会現象になりました。公害は善ではありませんが、企業も悪ではありません。その企業を叩き潰そうという空気が社会に蔓延して企業活動を停滞させました。
経済優先の時代においても行き過ぎるとそれに反対する世論が発生し、やがて日本全体の空気を支配していくのです。空気に支配されるとそれに反対すると悪の立場に追いやられます。追いやられた意見は聞いてもらえない、または発言できない空気が形成されて行きます。
情報は元に辿り着くことが大切です。間接的な情報や加工された情報を鵜呑みにすると全体の流れと違ったことに辿り着きます。例えば公害問題時に企業を潰してしまったとしたら、経済発展は減速されていたかも知れません。現在のエネルギー問題の世論のように一方的過ぎるとエネルギーのベストミックスの議論が隅に追いやられてしまっています。
少資源国であり外国に資源を求めている日本がこれまでのエネルギー政策を放棄してしまうと、エネルギー不足やエネルギーコストの高騰など国の健全な発展を減速させることにも成り兼ねません。
国の将来の発展を目指して継続させているものを突然断ち切ることは国の政策の大きな転換であり、合意形成には専門家やエネルギーに関わる立場の人の意見も聞いて判断することが大切です。エネルギー政策を転換させることは、当面エネルギー不足に耐えられる社会に転換することや私達の生活スタイルも変える必要があること。そしてエネルギーコスト負担を全体で担うなどの覚悟が必要です。
「日本のような先進国が、電力不足という開発途上国並みの問題が発生していることは考えられない」と外国人から言われたことがあります。日本は先進国を放棄しているのでしょうか。これからも世界の中で尊敬される地位を占めたいと思うのであれば、冷静な判断と私達の暮らしの元になる経済成長を目指すことが大切です。
空気に支配されるのは、情報が不足していることや私達の考え方に影響を与えるメディアの力が強いことも原因です。決して情報は不足していないのですが、自ら取りに行く行為をしないことや取捨選択できないことも問題だと思います。メディアはそのメディアの考え方に基づいた情報による記事を書きますから、決して全体像を示しているものではありません。
メディアの情報に加えて、自分でも生きた情報や専門家の意見を聞くなど能動的な姿勢で空気に支配されない自分を作り上げたいものです。
某企業と再生可能エネルギーについて協議を行いました。この分野に進出を図っている企業ですが、事業計画は平成24年9月で一旦総括して、実施可能な場所とそうでない場所を仕分けして、やれる場所にだけ重点的に投資する方針を持っています。未だに地方自治体や地主の態度が不明瞭な場所での事業計画は白紙に戻す方針です。
つまり地方自治体が抱えている塩漬け土地への再生可能エネルギーの投資は、間もなく締め切るということです。再生可能エネルギーの投資は決して小さなものではありません。塩漬け土地は利益を生み出さないばかりか、市民の皆さんの税金によって金融機関への利息と元金を返済しています。土地の賃貸料が入ることや固定資産税が入ることを考えると、無策でいるよりも再生可能エネルギーの事業への協力を行うことが正解だと考えます。
塩漬け土地が塩漬けになっているのには理由があります。その理由が解消されない限りこれからも企業が進出してくれることはなく、ずっと塩漬け土地のままで放置されることになると思います。もしそうでないとするならば現時点での具体的な活用計画を示して欲しいものです。
何も具体的な事業計画がない、これからも検討するだけでは納得できません。機会は何度も訪れません。平成24年度に塩漬け土地の活用について結論を出せない地方自治体は、これからも借金財政で苦しむことになります。次年度以降は簡単に投資してくれなくなることを指摘しておきます。
イケてる腹プロジェクトに参加しました。土曜日のイケ腹夏祭りに続いての出席です。いつも通り90分のエクササイズはきつくて、でも運動している実感と、身体が効果を感じるので終了後はとても気持ちが良いのです。
今日は腹筋と足、特にお尻周りの筋肉を鍛えるプログラムでした。続けて実施すると本当にきついのです。このようなエクササイズは一人ではできませんし、一人では続きません。目的意識を持った集団の中にいることで続けることができるのです。
身体を大事にすることは生活や仕事など全ての基本です。健康を害したり身体能力が低下すると仕事にも影響がありますし家庭は混乱します。健康維持増進と体力の向上は生きている人間が自らの責任で確保すべきです。
イケてる腹プロジェクトに参加している皆さんの身体が変わってきています。それも励みになりますし同じ空間を共有している感覚が素晴らしいのです。