第62回全国高等学校PTA連合会大会和歌山大会が、和歌山市内のビッグホエールとビッグウエーブの両会場で開催されました。午前8時に集合して運営に携わりました。私の担当はビッグウエーブ2階の受付案内係りで、全国から参加してくれた皆さんをお迎えする仕事です。
心掛けておくことはシンプルで、元気良く挨拶をすることとお迎えする気持ちを持つことです。また分からないことでも質問に対しては運営本部に確認して確実に回答することが徹底されました。全国の都道府県が持ち回りで開催しています。今年は和歌山県が担当する大会ですから、どうしても過去の開催地と比較されます。和歌山県の大会は良い大会だったと評価されるためにも皆さんと一緒に運営のお手伝いをさせてもらいました。
大会初日の終了は後片付けも含めて午後4時頃となりました。終了間際に雨と雷があり参加してくれた皆さんが会場を出る時間が遅れたためです。約1万人の参加してくれた皆さんが和歌山県を楽しんでくれることを願っています。
ところで帰り際に、参加してくれた皆さんを送り出すために会場の外でスタッフが並んで挨拶をしました。「ありがとうございました」と挨拶をすると皆さんは笑顔で応えてくれます。「とても良かったですよ」だとか「素晴らしい講演を聞かせてくれてありがとう」などの反応があると嬉しいものです。大会初日は成功に終わったように感じています。
基調講演は宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授で「はやぶさが挑んだ人類初の宇宙旅行その7年の歩み」と題したものでした。人類初の挑戦、それは他に比較する対象が無いものであり、他と競争する発想ではなくて単独の技術で世界に無いものを目指した挑戦でした。尤もアメリカからの祝電は「おめでとう。世界で二番目に達成したことに対して」というメッセージの一文がありました。アメリカははやぶさの偉業を世界で二番目と発信してきたのです。日本の快挙を世界一だと認めない姿勢とアメリカ人に自信を持たすための戦略があるようです。この他人を認めない姿勢は頂けませんが、国として国民に自信を持たせるメッセージは見習うべき点があります。とても素晴らしい講演会でした。
大会運営に携わったスタッフの皆さん、そして参加してくれた皆さん、本日はお疲れ様でした。
午後6時から連合和歌山・海南海草地域協議会との政策懇談会があり出席しました。私からの議会活動については今日の地域協議会からの提言に基づいた内容で報告させてもらいました。
事業育成の視点に立った金融政策を目指して欲しいという提言です。これは企業への融資姿勢を物的担保主義や個人保証依存から、企業の将来性や発展性を重視する方向で検討して欲しいという提言です。
先般、金融機関の方と懇談する機会を得ました。新エネルギーに関る事業者に対しての説明会で設備資金の貸付についての内容を話しました。和歌山県では「成長サポート資金(エネルギー政策推進枠)」という金融融資制度を持っています。平成24年7月2日から適用開始をしているもので、融資利率は1.2パーセントと事業者にとっては有利な利息になっています。ただ制度が開始されても金融機関の理解がなければ貸付を受けられないこともありますから、金融機関に対してお願いをしています。
それは金融機関が貸付をする際はどうしても企業の決算と財政状況や資産、担保価値を査定して判断することになります。コーポレートファイナンスの考え方によって融資の可否を決定されるのですが、そうではなくてプロジェクトファイナンス。つまり事業計画や事業の可能性に対して貸付の要否を判断して欲しいという依頼です。担保物権や保証に拘るのではなくて、事業計画に期待性によって融資を決定してくれることの検討を依頼したところです。勿論、金融機関は安全サイドの視点に立って融資の可否融資額を決定するものですから、簡単に切り替えることはできないと思いますが、地域の中小企業を支援するために必要な発想だと考えています。
今日の提言にある内容は十分に理解していますから、和歌山県内の中小事業者の資金繰りや事業計画に対するファイナンスを支援できるような県の制度設計を行っています。是非とも取引関係のある事業者から相談があれば県に融資制度があることを説明してもらって利用してくれるようにして下さい。
またクリーンエネルギー車の普及を促進する提言と再生可能エネルギー発電施設の促進への支援の提言がありますが、これらについても県では制度設計を行っています。
先ほどの「成長サポート資金(エネルギー政策推進枠)」という金融融資制度ではハイブリッド車や電気自動車の購入資金の借受もできますし、事業者が電気充電スタンドを設置したり、電気自動車を導入する際の補助制度もあります。これらの制度は確立させていますから活用を図って欲しいと思います。
また大雨への備えと地域対策の必要性についても説明を行いました。