活動報告・レポート
2012年8月19日(日)
歴史の真実
歴史の真実

尊敬する作家の方と懇談時間をいただきました。平成24年6月に最新作を出版したところですが、先生の頭の中には私たちが知っておくべき知識が詰まっています。

歴史は後世の人が知らない真実の歴史があります。決して表面に出ないけれど歴史を築いている本質があるのです。表面上で流れている私たちが知っている歴史が全てではありません。そんな馬鹿な話はないと思う人が多いのですが、例えば、私たちが現に生きてい現代社会の歴史でも知らないことが大部分です。と言うよりも知らないことばかりで、知らないのに歴史は流れていると言う方が正しいのです。例えば国の政局はどんな話し合いが成されていてどう進もうとしているのか。尖閣諸島の問題に際して日中首脳はどのような交渉をしているのかなど、私達の関心事項である重大な社会的事象でも、私たちは真実を全く知らないのです。

ですから歴史の中の真実は全く知らないのが普通です。歴史で習った歴史が真実だと思っていて、それと違った歴史の話をすると「そんなことはあり得ない」、「それは嘘の話だ」という反応があります。人は自分の知識以外のものを認めないで否定する傾向にあります。

学生時代に習った知識が正解だと思っていますから、それ以外の説は頭が受け入れないのです。それは為政者にとって好ましいことなのです。真実を知らせない方が都合は良いからです。

さて時々そんな歴史の中の真実の講義を受けているのですが、とても勉強になっています。真実は隠されている場合が多いことを頭で分かるようになったからです。否定から入ると真実は見えてきません。歴史は時の権力者の都合のよい資料が残っているか、書き換えられている場合があり、また真実の資料は廃棄されてしまっている場合もあります。しかし人の歴史において真実を全て消すことは難しく、何かの形で残っている場合もあるのです。しかし公表しても公表する人の立場によっては全く無視されますし、仮に影響力のある人が公表したとしても権威から抹消されます。現に多くのことは公のものにはなっていないのです。

ただ歴史には基本というものがあります。歴史の主人公は人間ですから、人間の特性や行動を考えると、歴史は決してきれいな流れで来ているものでないことは理解できます。昔の人が偉くて現代人が劣っていることはないのです。昔の偉人が聖人であった訳でもありません。そこが歴史の基本ですから、基本から入ると埋もれている資料に基づいた場合の歴史の真実が見えてきます。但し、講義をしてくれる人の存在は不可欠ですが。

これまでも先生からは多くのことを学びました。そして今日も多くの知識を得ることができました。厳しい先生なので「一度言ったことは理解してから来て下さい。同じことは二回と言いません」ということが前提です。一度聞いたことを忘れていたり理解していなければ、次の講義の内容は分かりません。

ひとつだけ記します。血液型が違えば輸血できないことは現代日本人なら誰でも知っていません。ところが血液型の違いは第一次世界大戦時の日本は知らなかったのです。血液型のタイプの違いを見分ける方法を知らなかったので負傷者に輸血をする場合、適当に輸血していたので半数以上の戦傷者が死者となったのです。

そこでわが国から特命を受けた人物が、当時、世界的に血液型の権威であったドイツの学者を訪ねることになります。今のように日本からドイツに直接入ることはできませんから、シドニーから南アフリカを通った海路で、ドイツに侵入することができました。人手を辿って特命を受けた日本人はその学者に接触できました。そこで血液型の今で言うところのライセンスを得ることができたのです。それを日本に持ち帰り血液型の判別が可能となり、医療の進歩につなげたのです。

このように書き込むと簡単に思いますが、生易しい特命ではなかったのです。何故なら、一般の人が簡単にドイツの権威に接触できることなどないこと。接触するには人脈が必要ですが、その人脈はどのようにして構築したのか。血液型の判定の技術は今で言うライセンスです。貴重なライセンスを東洋人に、「はいどうぞ」と簡単に譲り渡すようなドイツ人はいません。どのようにして持ち帰ったのでしょうか。

この三点について考えてみてください。歴史では表れていない真実がここにも隠されているのです。教科書的に考えると難しい問題ですが、人間学的に考えると分かる問題です。

血液型の問題から考えても、歴史は人が創っていることが分かります。歴史から学ぶとは、こういった疑問を洗い出して答えを見つけることです。現代でも事象は違っても全く本質は同じ問題なのです。解決する方法は歴史の真実の中から見つけることができます。

夏祭り
夏祭り

津秦自治会の夏祭りが開催されました。津秦自治会主催の夏祭りは今年が初めての試みでしたが、大勢の人で賑わい大成功です。自治会役員がたこ焼きや焼き鳥を焼くなどの運営を全て手作りで行っています。設営、運営、撤去作業などを全て自分たちでやり遂げています。自治会の団結力が強まると共に、自治会の皆さんの交流機会となったことで、顔の見える自治会だと感じました。

人が交流することの素晴らしさは、お互いの顔が見えること、挨拶を交わすこと、そして言葉を交わすことにつながるからです。挨拶は人間関係の基本ですから、ここからつながりは始まります。

珍しい企画は野菜釣りのコーナーです。地元で収穫された野菜を輪ゴムで括り、釣竿で吊り上げるゲームです。子ども達に大人気で、この企画は他でも取り入れ可能な楽しい催しです。楽しい一時を、ありがとうございました。