活動報告・レポート
2012年8月16日(木)
和歌山市の見え方
和歌山市の見え方

県外の人から「和歌山市が低迷しているけれど」と訊ねられた和歌山市民であるある人は「和歌山市は低迷しているのではなくて、まだスタートを切っていない状態」だという答えを返しました。和歌山市が低迷していると言うには、何かの活性化策を講じた結果がまだ出ていないだとか、何かの行動を起こしたけれども効果が出ていないなどの場合に使う言葉であって、具体的行動を起こしていない段階で「現在は低迷している」と言えないと回答したようです。

つまり現在、和歌山市に暮らしている私たちが何かの行動を起こさない限りスタートも切れない段階にあるということです。自らを戒める強い言葉です。

和歌山市に全国に誇れる素材があるとすれば、放置しておいても県外の誰かが発見してくれるのでブームになることは比較的容易だということです。メディアが取り上げてくれたり、今でしたらネット上への書き込みによって良いものは全国に広がります。ところが和歌山市の何かがそうなっていないということは、全国レベルの素材が少ないと言うことなのでしょうか。客観的に評価しなければなりません。

他府県で全国レベルの素材と比較して、和歌山市にある素材がどのレベルにあるのか、県外からの客観的な評価を受け止め、受け入れた中から、それに対応する何かを発信していななければ地域の活性化は図れないように思います。

現状を認めること。それもデータを把握した上で客観的に見ることが大事なことです。スタートをするためには現状を把握し前進する方向に向けて走り出すことが必要です。走る方向が分からなかったり、未だに走る方向を間違ってしまうとしたら、スタートすることはできません。県外の方からの客観的意見、和歌山市の感じ方を聞いて対応していくことが必要です。全国の動きと同じような動きをしている和歌山市は、「地域として主体的に発展した時期はなかった」という意見を聞きましたが、確かに全国が低迷している時に和歌山市が飛躍しただとか、和歌山市が全国の都市の中で元気であったという意見は聞いたことがありません。

つまり地域が本気で主体的に取り組み、成果をあげたものが少ないということです。全国平均に付いていくような市であって欲しくないものです。この分野は和歌山市がリードしているという特徴を持った市でありたいものです。

でも大いなる希望はあります。和歌山市北部のふじと台の開発計画は順調ですし、ふじと台の開発者は街づくりに対する熱意と企画力があります。ふじと台に完成した新駅とその周辺の発展とイオンショッピングセンターの建設計画など、夢と伸び行く予感があります。開発の核となる地域が存在していることはこれからの希望です。この動きを大事にしたいものです。

再生可能エネルギー

お盆明けも再生可能エネルギーの話から始まりました。適地があるのでという相談があり測量図面を見せてもらいました。この場所は広くて南向きで適地だと思います。この方は「和歌山県こそ自然エネルギーで最先端を走らなければならない県です」と話してくれたように、中々進展度合いが見えない現状を懸念しています。例えばコスモパーク加太用地は「最適地」と話していますが動きはありません。

最適地と言っても再生可能エネルギーの最適地という評価で、企業用地としては工業用水を含むインフラが整備されていないことなどから「これからも塩漬け用地になる」という意見です。

これからも「塩漬け用地として何の動きもないと思われる」ことから、再生可能エネルギー事業者の進出希望があれば「前向きに受け入れるべき」という意見です。収益を上げなければ利息の支払いに多額の税金を充当する状態が続き、「市民の理解を得られない」事態になると話してくれました。尤もコスモパーク加太用地の現状と支払利息などと併せて、再生可能エネルギー事業者で進出したいと思っている者が多いことを市民の皆さんは知りません。進出してくれたら賃貸料が収入として入りますが、塩漬け土地のまま放置すれば利息と元金の分割支払いが待っているだけです。

整備されていない土地ですから、将来とも企業進出は見込めないと思います。まずは現状に変化を与えることを考えるべきであり、現状のままで良いという判断は誤りです。将来何が進出してくれるか分からないという不確かな根拠のない未来に期待するよりも、今わが国が必要として事業に投資してくれる事業者に協力することがリーダーとしてすべきことです。個人であれば良い上がり手を待つことは問題ありませんが、リーダーとしての立場であれば、市民の税金などの負担を軽減すること、投資を呼び込むこと、そしてわが国が求めている施策に呼応している事業への協力をすべきです。全国的に企業立地などの新規投資が行われていない状況の中、和歌山県にだけ投資しようと思っている事業者は存在しないと考えるべきです。県内への投資を検討し具体的な提案してくれている事業者には真摯な対応を求めたいものです。

その他
  • 国道に植樹されている樹木の枝葉が伸び放題になっている箇所があります。まちの景観、走行時の安全性などから伐採が必要だと思う場所について提言しました。先に依頼していた箇所は伐採が完了し、もうひとつの案件にも対応してくれることになりました。
  • 各種行事と夏祭りや秋祭りなどへのお誘いをいただいています。時間調整できる分は参加させてもらうようにしています。ただ日時が重なっているものに関しては、どうしても参加できないものがあるのでご了承下さい。