午前中は地域活性化に関する打ち合わせを行いました。和歌山市に活気がないと思っている人が多く、このままでは将来ともに見込みがないという意見も出されています。現在の和歌山市の状況を客観的に見て、中心市街地が活性化しているだとか、将来性があると本気で思っている人は少ないのです。将来に向けた対策を講じるためには現状を客観的に分析し、例えば中心市街地に人が戻っていないだとか、駅前に賑わいが足りないなどの認めたくないことでもデータに基づいて事実として認識し、そこから対抗策を組み立てることが必要です。そんな根本的な部分の話を交わしました。
勿論、即座に地域再生に向かわせる処方箋はありませんから、中期的視点から考えられることについて実務者の皆さんと具体的に取り組み可能な協議を行いました。
内容については控えますが、幾つかの取り組み案が出てきました。資金計画との関係もあり、どこまで実現に向けられるか現段階では分かりませんが、何かの動きを求めたいと考えています。
お盆も最終日に差し掛かっています。日々の経過は本当に早いものです。本日は母親方のお墓にお参りに行ってきました。父親方のお墓参りは良く行っているのですが、母親の先祖のお墓参りは久し振りのことです。お参りに行けていないことがとても気になっていたのですが、ようやく実現しました。但し、この表現は正しくないのです。行くと思う気持ちがあればいつでも行ける機会があるのに行けなかったのは、その気持ちが薄かったことが原因です。それは良くないので今日は行こうと決めて実行しました。
今日行くと決めたのは理由があります。ひとつは先祖を大切にすることはとても大事なことであり、両親のご両親のお墓参りをしなければならないことを諭されていたことがあります。「父親方のお墓参りだけでは駄目ですよ。知人からは母親方の先祖がなければこの世に生を受けていかったのですから」という教えも頂戴してから気になっていたのです。
もうひとつの理由は、戦時中の母親の疎開先である紀の川市を訪ねた時に、当時、中学生だった母親の様子を聞かせてもらったことも原因です。戦争に負けないような強くて優しい御祖母さんのことを思うと、直接、お墓の前に立ち感謝の気持ちを伝えたいと思っていたからです。
そしてお墓参りに行きました。行って本当に良かったと思っています。心がすっとして、新しい世界に立っているような気持ちになっています。子どもの時は時々お墓参りに連れて行ってもらっていました。先祖に感謝するという理由も分からないままに連れて行ってもらっていたことを覚えています。そして前回、ここにお参りをしたのは社会人になった時だったと思います。社会人になった報告に訪れて以来かも知れませんから、随分長い時間が経過したものです。これだけの長い時間、来ていなかったことをとても反省していますし、戦争中を強く生きてきた御祖母さんに対して、随分寂しい思いをさせてきた孫だったことも反省しています。
生命を伝えてくれた恩人に対して感謝の気持ちを捧げにきました。お墓の前に立つと自然に涙が込み上げてきました。今まで守ってくれたことに対して、戦争前後を強く生きてくれたことに対して、そして母親を生んでくれたことなど、38年間生き抜いてくれた全てに対して感謝の気持ちが込み上げてきました。
お花、お線香、お水の全ての行為が意味のあることに思えました。本当に長い間、来られなくて、ごめんなさいと思いました。一緒に行った母親がお墓に向かって「(これからも)守ってあげてよ」と一言。世界で一番強く清らかで正しい一言に感動しました。守られていること、守ってくれる人がいることに強く感謝することができました。
会ったことのない御祖母さんはどんな人だったのでしょうか。容姿も性格も分かりませんが、今も生命の中で存在し続けてくれています。命の輝きを受け継いだ者として、輝きを増して生き抜きたいと思います。
そう言えば本日8月15日は終戦記念日です。戦後67年が経過しています。当時の母親は10歳、それから67年が経過した夏になります。過ぎてしまえば苦しみや悲しみも一瞬です。これからの良き人生が今日を祝福してくれています。とても素晴らしいお墓参りの瞬間、爽やかな風が吹き抜けたように感じました。
お盆の間でしたが和歌山ゴールドライオンズクラブ理事会を開催しました。理事の皆さんにはご協力いただきましたこと感謝申し上げます。九州で発生した大雨への義援金を集めることや、和歌山県内の中学生英語弁論大会への支援などの理事会決議をいただきました。またこばと学園夏祭りの協力に伴う予算案が承認されるなど、夏から秋にかけての取り組み内容の協議を進めてくれました。
また結成10周年記念式典で福岡ソフトバンクホークスの小久保選手の講演会と野球教室の企画案についても話し合いました。残念なことに今シーズン限りでの現役引退発表がありましたが小久保選手は郷土の誇りです。現役選手として、そして指導者として子ども達に向けた講演をしてくれるものと期待しています。
小久保選手の人間的な素晴らしさについては話を聞いています。子どもに対しては礼儀正しいこと、家に上がる時には履物を揃えることなどの話をしているようにスポーツ選手である前に人としてやるべきことをやることが、これから社会生活をする上で必要なことを伝えているようです。そして人の話しを聴くことは人間社会のルールであり、話を聞ける人になることも教えのひとつです。かつて母校での講演会に招かれた時に、参加した生徒が人の話を聞く姿勢でなかったことから、講演の途中で話を止めたこともあったようです。優しさと厳しさを持ち合わせている選手であり指導者です。記念式典は平成24年11月30日に計画しています。2,000本安打達成記念と現役引退記念を兼ねた講演会として盛り上げたいと考えています。