活動報告・レポート
2012年8月14日(火)
日本の不思議
日本の不思議

不思議な国日本の話です。中東の人が日本に来た時の印象のひとつです。果物店でメロンが売られていました。ひとつ1,000円のメロンもあればひとつ1万円もする高級メロンもありました。そこで不思議に思ったそうです。「メロンの価格はいくらなのでしょう」と。

仮に1万円のメロンが1万円の価値があるとしたら、そのメロンを欲しい場合は1万円を支払いするのですが、どうしてもそう思えないという話です。1万円のメロンは木の化粧箱に入っていて、そのうえ豪華に包んでくれるからです。化粧箱などメロン本体の価値とは関係の無いものの原価が含まれているので1万円の価格設定がされていると感じたようです。つまりメロン本体には1万円の価値はないので買わないと判断したのです。

確かに「日本は不思議な国ですね」という発言があった感覚は分かります。本体の価値が正当なものとして高ければそれが欲しい場合は支払いをしますが、そうでない場合は支払いをしません。中東の人は、自分が欲しいものの価値を見抜いてそれに対して対価を支払っているのです。必要以上に装飾されている化粧箱など不必要なものまで買おうとはしないのです。

そんな話を交わしながら、そういえば日本の製品には本体以外の価値が多くあり、それらを含んだ価格設定がされていると感じることがあります。私達が普通に感じていることでも、世界から見た日本の不思議かも知れません。

オフ

お盆に入り、今日はそれ以外の活動はオフとしました。ハリウッドの大作「アベンジャーズ」を観てきました。アメリカンコミックスのヒーローが終結して巨大な悪と戦い地球を守るストーリーです。単純にスカッとする内容なので、元気になりたい人にはお奨めです。ストーリーは割愛しますが映画の見所は二つです。

ひとつ。正義のヒーロー達もそれぞれに悩みを抱えています。人間らしい一面を持ちながらも正義という価値を信じて悪と戦います。力を有していますが、悪を圧倒するほどの力ではありません。傷つきながら、そして力を出し尽くし、これ以上戦える力が残ってない状況に追い込まれます。それでもそこから最後の力、それは希望ですが、希望を信じて戦いに向かうのです。一度は諦めかけるような状況に追い込まれますが、最後はヒーローがヒーローとして締め括ります。

ヒーローは困難に直面してどうしようもない場面でも決して諦めません。もう駄目だと思った時に最後の力を振り絞るのです。そこから奇跡が起こりハッピーエンドへと向かいます。ヒーローものの映画は人生そのものです。人生の途中で負け掛かっていたとしても諦めないことが肝心です。最後まで諦めなければ負けることはないのです。人生の終わりの場面までストーリーは続いています。最後に勝つ場面まで私達の人生は辿り着いていないのです。いまも戦いの最中ですし、ストーリーが展開している最中なのです。

ふたつ。ヒーローには得意分野と不得意分野があります。万能の能力を持っている訳ではないのです。そのため巨大な悪と戦う場合は、それぞれ役割分担をして戦います。全てのヒーローが直接的に戦うものではないのです。チームの力を信じて能力に合わせた仕事をやり遂げることが勝つために必要なことです。見事に役割分担を演じてくれます。

いつも思うことですが、直接戦いの場にいるヒーローの活躍だけでは悪に勝つことはできません。間接的に重要な役割を果てしてくれる人がいるのでヒーローは危機を脱することができ、最後は勝利することができるのです。

一人の力だけではなくて、みんなの力を合わせることが勝つために必要な要素です。

ヒーロー達はそんなことを教えてくれました。