お世話になった皆さんのところを回らせていただくと、それぞれの方とのいくつかの思い出が蘇えります。この1年間にお亡くなりになった方との思い出は、私にとって大切な財産です。
Tさんが亡くなってから1年が経過していますから、本当に早いものです。自転車で転倒して入院、入院生活の末、お亡くなりになりました。Tさんの奥さんは「今でも信じられないと思っています。向こうでも友人たちと元気にやっていると思います」話してくれました。趣味だった写真が自宅に飾られていたように、今も声を掛けてくれるような感じがあります。お盆で家族が帰ってきていました。
その中の一人は自動車会社の研究室に勤務しています。研究室の仕事は10年先を見据えての仕事なので、現在が不況であっても好況であっても関係なく、日本と会社の将来の発展を考えて研究をしています。短期的な視点ではなくて長期的な視点で捉えると現在の様子は違って見ることができます。
それは行き詰まっている時代ではなくて、新しい価値観と技術による変革の時代になっているということです。10年先から平成24年を見た場合、過去から未来への転換期であり、この時代を迎えたことから未来への道筋が見えてきたといえる年になるような気がします。
時代の転換期は価値観が変わることから混乱するものであり、その中に抜け出す価値や技術が未来につながっているのです。自動車で言うとハイブリッドや電気自動車、それに続く水素自動車などの研究が続けられていますが、単に自動車が変わるのではなくて利用する人の価値観が変わり出しているのです。
10年先を見据えての研究と選択。今を見る人も大事ですし、10年先を見ている人も大事な存在です。今が未来に続くものですし、未来は今なのです。
Mさんもが亡くなったのも突然でした。元気で活動していた今年3月の夜、突然この世を去りました。一報を受けた時は信じられない程でした。健康で病気をしていないことから健康に自信があり、奥さんと話をしていると、仕事で無理をしたことも原因になったような気がします。
「これからするべきことがある」と常々話していたようですが、全てを行うことが出来なかったことが悔やまれます。とても真面目な方で、毎年、和歌山市内で開催しているグランドゴルフの世話役を引き受けてくれていました。大規模な大会運営はご苦労があったことだと思いますが、毎年見事にやり遂げていました。奥さんも「私は今でも亡くなったとは思えないのです。初盆といっても主人のことだと思えません」と話してくれたように、今もここにいるような気がしました。
本日訪問させてもらった全ての皆さんに感謝しています。そして今までのご厚情に感謝申し上げます。
和歌山市神前のファーマーズえびすで開催されている青空雑貨カフェに行ってきました。青空雑貨カフェは地元で活動している皆さんが主体となっているイベントです。今回が初めての開催ですが、場内は大変な賑わいを見せていました。地元農産物や雑貨販売、手作りカフェもあり、家族連れでの来場が多くありました。
知人が運営しているカフェでアイスラテを飲みました。真夏の晴れた空の下で飲むラテはとても美味しく、その後の活動の源になりました。
そして優れているところは、地元を初め主催者の友人、知人が開催を歓迎して集まっていたことです。場内で交流機会が生まれ、ここが基点となって何かが始まりそうな感覚がありました。できれば毎月1回はファーマーズえびす内で、今回と同じ「青空雑貨カフェを開催して行きたい」と抱負を聞かせてもらいました。機材も揃えているので熱意と交流がこれからのイベントを続けていく糧となります。
素敵な交流機会に参加させてもらったことに感謝しています。
お盆を迎えてお墓参りに行ってきました。この時期は毎年お参りしています。逆に言えば、この時期と年末、そしてお彼岸以外にお参りしていないことを反省しています。ご先祖がいてくれたことから今の自分があります。そのことを改めて自覚した戦争体験の話を知ったことで、「先祖がいてくれたこと」の意思が強くなりました。
お墓の前でいると交信できているような気になるから不思議です。見守ってくれている存在があることは有り難いことです。