知人からイスラエルから日本へホームスティに来た17歳の女の子の話を聞きました。自宅で受け入れていた人ですが、ホームスティ期間を終えて関西空港に送り届けました。イスラエルでは兵役があり、女性でも19歳と20歳の2年間は兵役義務があるようです。現在、高校2年生の女の子も、高校卒業後は2年間兵役に行くことになります。日本では信じられないことですが現実です。
日本の印象について「平和で住みやすい国」だということでした。日本が住みにくい国だという人はいないと思います。世界で一番平和で豊かな国ですから、この国に不満を抱いている人は外国に行くなど見聞を拡げる必要があります。
さてイスラエルの女の子は平和に憧れを持ちながらも、「兵役は当然のこと」だという認識を持っています。国があるから生きていけることを10歳代の女の子が知っています。その国のために兵役があるのは当然だという認識です。日本で19歳の女性に兵役義務を課するという決まりができたら大変なことになりそうです。勿論、現行のわが国の憲法では不可能ですから仮定の話しですが。それだけ価値観が違っているのです。この国の平和が恒久であることを祈っていますが、それはわが国の価値観であり他国では違っています。恒久の平和をわが国が達成し、他国に影響を及ぼすことは理想ですが、それまでの道程はまだまだ遠いのです。
17歳の女の子が祖国を守るために兵役に行くことを当然だと考える価値観は衝撃でした。
ところで男性の兵役は3年間となっています。イスラエルの建国は1948年の事ですから比較的最近の出来事です。もう言うまでもなくこのユダヤの国はパレスチナとの紛争が耐えません。国がなかった民族は、国があることの素晴らしさとそれをなくさないという思いは、日本人とは比較にならない強い決意があると思います。ユダヤ人の強さは、長年祖国がなかったことから人としての能力を高めてきたことにあります。語学は武器ですし、倍どの国でも通用する価値を商売の武器にしています。医学技術や金融、宝石販売など自分一人でも生きていける価値を武器としているのです。
そんなイスラエルから来た一人の女の子の価値が響きます。あと1年半後にはどこにでもいるような女の子が兵役につくのです。ペンを武器に持ち替えて、戦いの訓練を通じて、平和は与えられるものではなくて自分たちで勝ち取るべきことを学ぶことになるのです。日本の平和とイスラエルの平和とは全く違うものなのです。既に平和な時代を生きている現代日本人と、これから平和を築いていかなければならないイスラエル人。考え方も平和を達成する方法も違います。
イスラエル人が持つ価値観は、現代の日本人の考えの中には存在していない価値観です。
もう直ぐ終戦記念日を迎えます。今の平和をどのような思いを持って接すれば良いのか。平和な時代に考えたいものです。
今月11日に自治会役員会を開催します。議題は宮地区防災訓練の実施についてと、地元にある高齢者施設との防災協定について予定しています。防災訓練は8月26日に計画しています。宮地区では初めての取り組みであり、地元宮小学校の校庭を避難場所として避難と炊き出しなどの訓練を行います。ここから防災意識の喚起と課題を抽出して次回以降につなげる考えです。
また高齢者や病気の人などは、災害発生時に小学校などの避難施設に逃げることは困難です。逃げたとしても医療や福祉支援の体制が整っていないのでここで生活をすることは困難です。そこで和歌山市と福祉避難所の協定を締結している福祉施設と自治会とが協定を結び、災害要支援者の皆さんをここに避難してもらおうとするものです。
防災対策について自治会として検討と取り組みを始めています。この自治会役員会の通知を役員の皆さんに行いました。