箕面市には倉田哲郎市長がいます。平成20年に箕面市長に就任して以来、一期4年市長職を務めています。市長は二期目に向けて頑張っているところです。さて倉田市長の一期4年は走りまくってきました。この4年で10年分の仕事はしていると聞こえてきます。
元々静岡県の出身ですが、総務省時代に箕面市役所に勤務したことから、本省に戻ったあとも第二の故郷ともいえる箕面市のことが気になり、平成20年に総務省を退職して、同年の箕面市長選挙に立候補して初当選、それからの4年経過しています。日頃からお付合いをさせてもらっていますが、今日は公務でお忙しい中、少しの時間だけですが会ってもらいました。
倉田市政のセカンドステージは三つの公約を掲げています。安心と支えあいを最優先したまちづくり。子育てしやすさ日本一。そして緑、住やすさ最先端の公約です。既に一期目に着手した市政を継続させる考えです。まちづくりは4年で完成できるものではなくて、最低10年間は同じ市政を継続させなければ変化は感じられません。ですから二期目に向けての公約も今までの市政を発展的にした内容になっています。
懇談内容は凄く内容の充実したものになりました。市長は最低三期、市長をやりたいという抱負。それは今着手している事業を完成させる、または道筋をつけるのに10年は必要だと考えているからです。人と緑を大切に考えて市政を司ってくれる市長がいる箕面市の皆さんは幸せです。東洋経済の「住みよさランキング」で箕面市は大阪府の中で第一位にランクされている事実がそのことを物語っています。全国でも33位という評価であり、この一期4年の成果が数字として現れています。
市長と市政に関して話をした中で学ぶことがありました。それは現状を数字で表すことが必要だということです。「和歌山市の教育水準を高めることが重要課題です」という話をしたところ、市長から「現在の水準はどのレベル」という質問があり、水準を上げるための方策として、「ひとつは日本人として外国と競い合える仕事ができる人材を輩出させるための英語教育は重要」というし話をすると「どれくらい熱意を持って英語教育に関る人材がいますか」という質問が来ました。
つまり教育水準を把握しなければ、どこまで上げるのか目標が見つからないこと。何人の人材が英語教育に関わってくれるのか把握できていなければ、教える体制が取れないことなどから、数字を把握することが始まりであることを伝えてくれました。政策は具体化させなければ曖昧で相手に伝わらないので実行できないのです。
ですから現状を把握した上で「目指すのは教育水準日本一」だと公言すること。そして残念ながら現在の教育水準は全国平均の少し下、つまり学力が低いという事実もはっきりと伝えるべきです。呼びかけ方法としては「皆さん、和歌山市の教育レベルは全国でも下のレベルです。このままで良いと思いますか。教育レベルは下のままで良いと思わないでしょう。ですから私は和歌山市の生徒の学力を日本一に引き上げます。日本一を目指します。そのためには英語力の強化が必要ですから、予算増大させて高校卒業するまでに英語力は他府県に負けないレベル、会話できるレベルにまで引き上げます。そして英語を含めた学力を高め教育で日本一を達成します」という公約をつくれます。
このように残念な数字を隠さないで表面化させることで課題が浮かび上がります。そこから4年間で日本一を目指すという公約があれば分かり易いのです。できるかできないかは問題ではなく、やるかやらないかが問題となります。また目指すべきものがなければそこを目指せません。目指すべきものを明確にして行動に移すことが大切なことです。
このような話を含めて十分な時間を確保していただきました。公務で大変お忙しい中、対応していただきありがとうございました。