活動報告・レポート
2012年7月29日(日)
わもん学習会
夏祭り
夏祭り

午前中は橘寮の夏祭りに招待をしていただきました。お手伝いを含めて訪問して、皆さんと一緒に夏祭りを楽しみました。橘寮の夏祭りはゲームとクイズ、そしてバザーやヨーヨーすくいなど楽しい企画が満載です。お手伝いで参加した和歌山ゴールドライオンズクラブからも記念品を贈呈してスタッフや入居者の皆さんともふれあいを楽しみました。

挨拶をした後、入居者の方から質問がありました。「夏の電力は不足しないのですか」という質問です。この福祉施設でも節電をしてくれていて、入居者の皆さんが協力と心配をしてくれているようです。福祉施設が停電になると入居者の皆さんの健康が心配になります。熱中症や疾病のある方への注意が必要ですから、スタッフの皆さんは対応も考えてくれて仕事をしてくれています。本来であれば不要な仕事をさせていることを申し訳なく思っています。施設経営者とスタッフの皆さんの協力があって夏の電力は安定できていることを感じています。お手伝いに行ってまた新しい学びがありました。

夏祭り 夏祭り
お三味線
お三味線

お三味線の会に行ってきました。和歌山市内でお三味線と長唄を楽しめるのは、長唄友の会があるからです。いつも演奏会に参加させてもらっているのですが、今日は家元が東京から来てくれて長唄を披露してくれました。家元が和歌山市に来てくれるのは初めてのことだと思います。家元に来てもらえたのは、和歌山県でお三味線と長唄文化が継続しているからです。技術を高め裾野を広げる活動を杵屋さんがずっと実施してくれていることが認められ、今日の日の演奏会につながったと思います。継続することの大切さと、そこから生まれる力を実感できる演奏会でした。

家元からは演奏会終了後に、「またここで演奏させてもらいたい」というありがたい言葉があり、和歌山市のお客さんの文化度の高さと聴く姿勢が評価されたものと感じています。

素晴らしい演奏会にお招きいただき感謝しています。

わもん学習会
わもん学習会

わもん「話聞」の学習会に参加しました。講師は大阪から来てくれた薮原秀樹さんです。大変お忙しい中、時間を割いて和歌山市まで来てくれました。会場は主宰者のSさんの自宅でした。とても雰囲気の良い素敵な学習会となりました。わもんとは聞きなれない言葉ですが、聞き方を変えると人生が変わるという手法のことです。ただ手法というのは誤りに近く、テクニックではなくて心で感じる聞き方という表現が適している学びです。

少し説明し難いのですが、話を聞く立場にある人は、話をする人のことを絶対尊敬の対象と思って聞いて欲しいということです。相手を尊敬して話を聞こうとした場合、話の内容を肯定することになります。尊敬する人の話や悩みを聞いて「こんなことを考えているのだったら尊敬できないだとか、まさか悩みがあるとは思わなかったので尊敬の対象ではない」と思わないのです。

逆に考え方に触れ尊敬度は増しますし、こんな私に悩みを相談してくれたことに感謝することになります。その絶対尊敬の気持ちを持って全ての人の話を聞くと化学反応が起こります。それは話をする人が気持ち良くなること。話を聞いている人は相手を成長させることになり、その結果自分も成長することになることです。

尊敬の気持ちで話を聞くと、話をしている人も気持ちが良いのです。気持ち良く話ができると素敵な話ばかりになります。決して悪い話や悪口にはならないのです。気持ちが良いのに悪口を言う人はいないからです。相手に波長、周波数を合わすだけで話し手は気持ち良く話をすることができます。気持ちが良いと話しの内容も良くなるのです。

聞く側としても良い話を聞くと学ぶことができます。良い話を展開させていくことが聞く側の役割です。周波数を合わせておくと話の受け答えが良くなります。「そんな良い出来事があったのですか。それでその後、どうしたのですか」など良い話の展開が可能です。

周波数の合う人同士の話のストロークは、お互いを理解しあえる関係に発展させてくれます。理解し合える関係は、やがて自分を助けてくれることになります。理解し合える関係の人を増やすことが将来への投資なのです。そのためには聞く姿勢を大切にすること。

聞く姿勢とは相手を絶対尊敬して肯定で答えることです。ところでもう知っている法則ですが、話を聞く人は話の内容から10パーセント、声のトーンやその人の印象、話す態度などから90パーセントの情報を入れています。内容よりも声の調子、声の高低、強弱、ハリなどによって話の内容の是非を判断しているのです。

ですから話をする側は声の調子を話したい内容に応じて変化させることが大切となります。一本調子や表情に変化のない話は共感されないのです。よく書いたものやペーパーを読む挨拶はない方がましと聞きますが、それは話の内容が聞く側に伝わらないからです。

挨拶の内容は読むにしても挨拶の趣旨を理解して、自分の言葉で伝えたいものです。そうしなければ相手に何も伝えることができません。

この学習会では講義ではなくて、参加者同士が話をする立場、聞く立場になってわもんを実感する方法が取られました。最初は硬かった雰囲気が途中からは柔らかく、そして周波数の合った人同士に変化していきました。

話をする方は心の壁を取り払えるように、少しだけでも本音を伝えることをする。聞く側は相手の本音を発する言葉と態度の中から見つけ出して、それに気付かせてあげるのです。本音はどこにあるのか話している人は当然分かっているのですが、自分からそれを言うことはできないことがあります。そのことを察して引き出してあげること。それが聞く側の大切な役割なのです。

とにかく気持ちの良い会話は、やっていて気持ちが良いのです。話す方も気持ち良く話ができて、聞く側も気持ち良く話が聞ける。そして本心を気付かせられる質問ができる。それがわもんの関係です。

わもん学習会

わもんに関しての初めての学習会でしたが、第二回へと発展させる方向で主宰者は調整しています。本音を話せると会話が楽しくなります。そして本音の会話が交わせるようになれば、それを仕事や人間関係につなげるようにしたいものです。職場改善や人間関係の潤滑油になるように自分から行動を起こせることが、実は次の段階として大切なのです。

学習したことは実社会で活かすこと。そのために学習はあるのです。気持ち良いと思える会話のやり方と、相手を絶対尊敬する心の持ち方を実践したいと考えています。

ところでわもんのトップランナーである薮原秀樹さんは、常にトップランナーでいるための勉強を続けています。今トップでいても安閑としているとトップでいられなくなります。わもんの基本は相手の立場に立つことと、相手の本音を理解できることです。薮原さんは終末医療の患者さんや、事故を起こした福島第一原子力発電所の作業員とも話をするために現場入りしています。生命を賭けた戦いをしている人の本音を聞いて、自分を成長させているのです。トップランナーで居続けるためには、自分が成長し続ける必要があります。そんな機会を自ら作り出している薮原さんの姿勢に感動しました。