活動報告・レポート
2012年7月22日(日)
高校教育
剪定

事務所に植えている木が、梅雨の雨と夏の日差しで成長し生い茂っていました。いつもお世話になっているTさんがきれいに剪定してくれました。日差しが入り込むようになり、玄関先がきれいになりました。今朝からTさんと会ったところ、「健康のためにやっていることなので挨拶はいらないですよ。枝が伸びてきたらこちらで剪定しますから気にしないで下さい」と微笑んでくれました。本当にありがたいことです。こうした皆さんに支えられて活動ができています。

既にTさんは午前4時30分に起きて散歩をした後でした。早起きは健康にも良いですし、一日を有効な時間として活用できます。朝の爽やかな会話から今日も始まりました。

高校教育

高校教師の方と懇談する時間を得て、教育に関して楽しい話し合いができました。

現在勤務している高校はやり甲斐があり、教師として充実した毎日を過ごしているようです。高校生ですがクラスのみんなにリーダーシップがあり、教師が言わなくても自分達で学習や文化祭の準備を進める姿があると伺いました。

リーダーとは言われなくても自分で課題や、今やるべきことを見つけて対処しようとすることであり、クラス全体の課題に対しては周囲を引っ張っていける力のことです。このクラスにはリーダーが多数存在しているので、クラス運営がとても捗っています。

二学期の文化祭の企画に関しても、既に打ち合わせを行っています。教師が言わなくても自主的な取り組みで、クラスとしてやることが分かっているのです。人よりも先取りすることでより良い企画となりますから、教師はこの高校に赴任してきた最初となる秋の文化祭を楽しみにしています。

そして勉強に対する意欲も持ち合わせています。担任を持ち授業をしたのはまだ一学期だけの経験ですが、聞く姿勢と質問する意欲を持っていることから授業のテンポが良くなり、学習速度も濃度も高まっているようです。生徒のやる気とリーダーとしての資質が秀でているからクラス全体が向上している実感があるようです。

教師の役割は生徒の学力向上とやる気を引き出すこと、そして社会に出てからの生きる力を身に付けさせることにあります。これら全てに共通しているのは勉強をする姿勢です。高校生には勉強する時間が必要ですしそれが本職です。勉強することで学習能力が高まり、やる気も満ちてきます。そして社会で活躍するための基礎力も身に尽付きます。

それを指導するのが教師であり、この教師は自らそれを進んで実践しているクラスの生徒は頼もしいと映っています。

高校生でも「尊敬できる」生徒がいるようです。教師が尊敬できる高校生がいるという事実に驚きました。尊敬される生徒も素晴らしいですし、それを感じる教師も素晴らしいのです。リーダーとしての資質を備えている生徒は、年齢に関係なく尊敬の対象となります。「将来が楽しみな生徒が多いですね。きっと日本を背負う人材が育っていますね」と尋ねると、「そうだと思います。ここから人材を輩出したいと思っています」と笑顔で自信を持って答えてくれました。

教師が自信を持てる生徒がいます。これが教育です。教師は人生の先輩として勉強やリーダーシップの面で生徒を導き、生徒はそれに応えるように自らを高め、リーダーシップを発揮しています。生徒が教師を素晴らしいと尊敬し、教師も生徒を「年下でも尊敬できる生徒がいます」と言うように尊敬し合える関係にあります。

このクラスの能力が高いことが分かりますし、高校生活全般の中から生きる力を学んでいます。このように教師が生徒に教科や持っている経験を教える環境にあることが理想の姿です。高校時代に生徒の能力は飛躍的に伸びていきます。教師の役割は非常に大切で、教育が生徒の人生の土台を形成していることは間違いありません。

生徒が能力を高めていくと教師も負けないように教えるための勉強を行います。両者が共に高めあえる関係は、教師と生徒の関係ではなくて人生の師匠と弟子のような関係に見えます。年齢に関係なく尊敬しあえる、能力を高めあえる関係が人を成長させてくれます。

こんなクラスが存在していることは和歌山県の誇りですし、もっと全体にまで伝導して欲しいと思います。教師の意欲と熱意、そして生徒のリーダーシップとフォロワーシップが教育の質なのです。

教育がこの国の土台を作っていく、そしてその姿が見えてくるような期待を感じる。そんな議論が交わせました。