新エネルギー事業者の方々と、これからのエネルギーに関しての協議を行いました。現時点で再生可能エネルギーが即座に化石燃料系の発電方式に取って代わることはあり得ませんが、選択肢を拡げる意味からも開発できる地点を調査し、可能な場所での建設計画は必要なことだという認識を持っています。
費用対効果で有望な順に並べると次のようになります。地熱発電、小型水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電の順番だそうです。もっとも毎年1万トンのチップを安定的に確保できるのであれば、風力発電の次にバイオマス発電がきます。しかし年間1万トンのチップを確保できる場所はないことが実用化を図れない要因になっています。
地熱発電は有望なのですが、開発できる場所が国立、国定公園内にあることや地下から吸上げた水蒸気をそのまま地上に放出できない規制があることから実用化が難しいそうです。そのため再生可能エネルギーといえば、風力発電と太陽光発電に集中している現状があります。
ところで注目されているのが洋上風力発電です。茨城県が洋上での風力発電の事業開始をしていること、追加で公募が開始されていることから、波の荒い外海であっても建設が可能であることが業界では注目を集めているようです。
茨城県の鹿島港沖には、平成22年6月に運転を開始している日本初の洋上風力発電所があります。ダウンウィンド型というプロペラを風下側につけた方式で、風車は海を背にして陸に向けてプロペラを回しています。この風車1基の発電出力は約2,000キロワットで、総出力14,000キロワットとなっています。洋上風力は全7基あり家庭用に換算すると約7,000世帯の年間使用電力量を賄える計算です。
洋上風力が各地で建設可能だとすれば、一気に注目されることになるとの予想です。
また和歌山県に関しての意見を頂戴しました。「和歌山県は新エネルギーの適地であることには間違いありませんが、意思決定の速度が遅く事業者のスピードに対応してくれないので、このままでは新エネルギーでも遅れをとる地域となります」という指摘がありました。岡山県を初めとする新エネルギーに積極的な県と比較して対応の遅れが事業者の進出意欲を削いでいるようです。
今までも何度か指摘していますが、事業者としては再生可能エネルギーへの投資は平成24年度内をひとつの目安としています。同じ発電をするのに平成24年度と次年度以降では買取単価が異なりますから、同じ事業に投資をするのであれば平成24年度ということになります。建設可能な地点から着手していくのは当然のことです。
「平成25年度からは極端に建設が伸び悩むとは言えませんが、投資した金額の回収年を考えると平成24年度中に投資したいですね」という意見です。
新エネルギー事業者としては、平成24年の秋までに建設計画を明確にしたいとしており、それ以降にずれ込むと計画は白紙に戻る可能性、または土地の賃貸価格が下がる可能性があります。
各府県の大規模用地で再生可能エネルギーの適地とされる場所は、既に計画が立て込んでいるようです。
- ライオンズクラブ理事会の式次第について確認を行いました。議題はライオンズクラブ会長・幹事会の報告、家族例会について、新入会員についてなどです。8月から新たに二人の会員をお迎えすることになりそうです。新会員が増えることはクラブ活動を活発にしてくれますから大歓迎です。
- 通学路の危険箇所の改善要望、就職活動について、被災地支援について、都市の再開発について、コスモパーク加太の活用方法についてなどの協議を行いました。中期的、長期的な課題へも対応しています。