和歌山市内の某福祉施設では、災害時に備えて屋上に太陽光発電設備を設置する計画をしています。入居者の安全と安心を提供すること、そして地域の中で災害要援護者を受け入れるために必要な対策であると考えているからです。勿論、現在でも自家発電を設置していることから停電への対応はできています。しかし更に大規模な災害にも備えようとしているのです。これが和歌山市と福祉避難所の協定を交わしている福祉施設の考え方だと感心しています。
日常から有事に備えること。簡単なようですが中々できることではありません。効率や投資を先に考えると、その判断はできなくなるからです。入居者の皆さんに日常からの安心を提供すること、そして非常時の安全確保を考えている経営者だからできることです。
5月中旬からトルコに旅行をした方と話をする機会をいただきました。約10日間の行程だったようですが、トルコと日本の強い関係について感動したことを伝えてくれました。
トルコと日本の関係。それはトルコの軍艦エルトゥールル号が和歌山県沖で難破した時に、現在の串本町の方々が救助したことがその強い関係の基になっているのです。
この遭難事件は1890年(明治23年)9月16日夜、オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が和歌山県串本町沖で遭難し約500名の犠牲者を出した事件のことです。この事件のことはトルコでは小学校の授業で学習していますから、トルコ人はこの軍艦エルトゥールル号事件の歴史を知っているのです。そのためトルコ人はとても親日的です。
対して日本人は、この軍艦エルトゥールル号事件のことを知らない人が多いのです。それは学習していないか、学習をしていたとしても詳しく学んでいないからです。日本とトルコの架け橋となっている歴史的事件を学習する必要があると考えていますが、トルコ旅行に行った時に、この話を聞いて涙が止まらなくなったと聞きました。
旅行案内をしてくれたガイドさんが道中、軍艦エルトゥールル号事件の話を聞かせてくれた後1985年(昭和60年)のイラン・イラク戦争の話へと進めてくれたのです。
その状況は次のようなものです。イラン・イラク戦争の時、イラクはイラン上空の航空機に対して期限を定めた無差別攻撃宣言を行いました。各国は期限までにイラン在住の国民を軍用機や旅客機で救出したものの、日本は自衛隊の海外派遣不可のために自衛隊機による救援ができませんでした。しかも日本航空はイランとイラクによる航行安全の保証がされない限り臨時便は出さないことを決定し、イラン在住の日本人は危機的な状況となりました。
空港封鎖の直前になった時、飛来してくれたトルコ航空機によって215名の日本人全員が救出されトルコ経由で日本に帰国できたのです。
この救助はふたつのルートでされていたようですが、今回のガイドさんは一つのルートについて説明をしてくれました。それは伊藤忠商事のイスタンブール支店長だった森永氏がトルコのオザル首相に依頼したルートです。森永さんはトルコ駐在16年で首相との関係を築いていました。日本からの依頼に対してトルコ人パイロットの中に多くの志願者がいたのですが、とても危険な救助だったことからオザル首相は自分の子どもを救助機に乗るパイロットに指名しました。
命を賭けた救助に息子を向かわせたのです。危険な仕事をトルコ国民に担わせる訳にはいかないと自分の子どもを派遣した決断は素晴らしいものです。
結果として無事に救助できたのですが、空港を飛び立って無事が確認できた瞬間、心配していた首相の奥さんは、安心して気絶してしまったと言われています。
そして和歌山県から旅行に来ていると聴いたガイドさんが、歓迎の意味を込めてこの秘話を語ってくれたのです。
この話を聞いてバスの中は涙が溢れたと教えてくれました。日本人が作った素晴らしい歴史が現代人を助けてくれているのです。
そして違う話も触れてくれました。トルコでアジア人が交通事故に遭ったことがありました。手術用の血液提供を呼びかけた時、それに応じたトルコ人は6人だったのです。ところがその患者が日本人だと判明した時、血液提供に反応してくれたトルコ人は6,000人だった話も聞かせてくれました。これほど日本人を大切なパートナーだと思ってくれているのです。
ガイドさんから聞いた話を伝えてくれました。そしてエルトゥールル号事件のことを映画化しようとしていることに対して、何としても実現させて全ての日本人に観てもらいたい、そしてその活動を支援したいと話してくれました。トルコでの感動体験が伝わってきました。この感動的な話は串本町に伝えようと思っています。
良い話を聞かせていただいたことに感謝しています。
宮地区における自主防災訓練について協議されました。8月26日の日曜日、宮地区連合自治会主催で訓練を実施することになります。地元の太田小学校と宮小学校への避難訓練を通じて防災意識を高め、そして実践を通じて避難方法を体得することを目的にしています。地域として防災訓練を実施することは必要なことです。みんなの協力を得て実施したいと考えています。
- 市内某福祉施設の経営者と懇談しました。人材確保や行政機関との連携方法について話し合いました。
- 元経営者の方と懇談しました。組織には色々な考え方の人がいることを伝えてくれました。小さなことばかりを気にしている人もいるし、神経質な人、ゆったりとした人もいます。そんな人を束ねていくのがリーダーであり、それを不満に思っている人はリーダーになれないという意見です。小さなことは気にしないで大局から見る。その視点が大切なのです。
- 首の手術をしたKさんをお見舞いしました。手術は成功して元気を取り戻していました。健康を考え7月一杯は活動を休止し、8月から再開すると話してくれました。来月からの復帰と活動再開を楽しみにしています。
- 複数の福祉施設から夏祭りの案内をいだきました。もう夏休みと夏祭りの時期に入ろうとしています。時の経過がとても早く感じます。