活動報告・レポート
2012年6月21日(木)
一般質問二日目
一般質問二日目

県議会定例会一般質問二日目を迎えました。本日も県政の課題について議論が交わされています。主なものを掲載します。

大飯発電所3号機と4号機の再稼動に関しては、電力供給県が関西の経済と都会の生活を支えている現実があり、自らが自らの電力需要を発電していない府県が、再稼動に反対をする姿勢は頂けないという指摘がありました。関西の電力供給を支えているのが福井県と和歌山県です。大阪府や兵庫県は出力の大きい発電所がありますが電力消費量も多いため電力を福井県と和歌山県から送電している状態になっています。京都府や滋賀県は大きな発電所の立地がないので電力を他の県から送電している状態です。安定した電力供給を他に頼っていながら、再稼動に反対するというのは矛盾しています。再稼動は反対、でも必要な電力は供給せよという話は論理的ではありません。

勿論、リスク回避の観点から電源の多様化を図る必要があり、再生可能エネルギーの導入はすべきものですが、直ちに代替できるかというと不可能です。現在議論されている原子力発電の比率の最終形は30年後を目指したものですが、社会情勢に鑑みてその比率を決定させた後に、原子力を初め火力や水力、そして再生可能エネルギーの最適な組み合わせの比率を目標とした掲げるべきものです。

現代社会の電力を賄っている、産業界を支えている原子力を直ちに停止させることは、現在の社会構造の見直しをすべき問題となります。ゼロか稼動かの極端な議論をしている場合でなく、必要な電力をどのような方法で調達するのか、必要な電力量を確保できないリスクを取る覚悟があるのかどうか。産業界の意見も聞いた判断すべきものなのです。

現実社会を直視した上で判断をする、その視点は欠かせません。

続いて通学路の安全確保についても議論が交わされました。国から通学路の安全点検と見直しについての依頼がきています。現在、各校で安全確保の観点から通学路の見直しを行っています。通学時の子どもの安全確保を図ることは学業以前の大事な問題であり、今改善を図る必要があります。平成23年度の通学時に事故にあった生徒は25人、平成24年度の5月末では6人となっています。生徒が事故に巻き込まれている実態がありますから、早期の改善を行って欲しいものです。大変な事故が起きた後で見直しをするのでは遅いのです。

一般質問の合間、スポーツ振興議員連盟総会が開催されました。平成23年度の活動報告と国体に向けた取り組みについて意見交換を行いました。この中で紀の国わかやま国体のイメージソングの報告がありました。タイトルは「明日へと」で、宮本恵梨菜さんの作品です。現在、和歌山県出身のアーティスト「ウインズ」のサポートメンバーとして音楽活動を行っている方です。メロディ爽快で早く国体を迎えたくなるような気持ちにさせてくれます。

またロンドンオリンピックに出場する和歌山県出身の選手の紹介がありました。県内出身の出場選手は10人。この人数は和歌山県として誇りです。ロンドンの熱い戦いを応援したいものです。

また南北アメリカとの交流に関する議員連盟も開催されました。日系ブラジル人との交流や視察の報告などを聞かせてもらいました。

イングリッシュカフェ

星林イングリッシュカフェがスタートしました。「大人も楽しく英語に馴染もう」。そんな気持ちが詰まった楽しいカフェです。生徒だけが英語の授業を受けて、大人が英語に親しみもしないで生徒に「もっと英語の勉強をしなさい」という台詞が飛び交っているのは間違いです。言う限りは自分も英語を学ぶこと、大人がそんな姿勢を持とうと、イングリッシュカフェが始まりました。バックではジャズ音楽が流れ、大人の英語の雰囲気が漂います。と言うよりも、初対面の時の挨拶から始まり、英語でゲームやダンスなど明るい雰囲気で楽しみました。

最初は英語に慣れるために、ニックネームで呼び合うこと、相手の好いところ見つけて褒めることなどを含んだ会話で楽しみました。星林高校の外国語教育を和歌山県で一番にすることを目指して、大人も英語で会話ができるようになって生徒を応援しようとしています。そして参加者の目標は一年後には自由に外国旅行ができること。具体的な目標を定めて大人も生徒も楽しめるイングリッシュカフェが始まりました。

その他
  • 学校校舎への再生可能エネルギーの導入に関して依頼がありました。事業者と協議を行い、屋根への設置について実施可否を確認します。
  • 市内小学校に関る通学路の安全確保に関して協議を行いました。現在、安全確保については学校とも連携して見直し作業中ですので、その中に含めるように考えています。
  • 指定管理者制度について話し合いました。初期の頃は5年間という指定管理期間で募集を行っています。少し委託期間が長いので最近は3年間の指定管理が主流になっているようです。その視点で実態を調査しているところです。
  • 障がい者のスポーツ支援に関するNPO法人の申請を検討している団体があります。紀の国わかやま国体の後の障がい者スポーツ大会に向けて盛り上げを図りたいとの思いから設立を検討しているものです。支援したいと考えています。