県議会定例会は今日から一般質問に入りました。一般質問は議会の議論の中心で、今日の知事の言葉を借りれば「県の最高機関」ですから自然と気合が入ります。今日も多くの県政の課題について議論が交わされました。
特に議論の中心になったのが電力不足の問題と大飯発電所3号機と4号機の再稼動の問題です。原子力に関しては深い議論が交わされました。
巨大技術に関してはリスクはつきものであり、リスクがあるからといって否定するのは文明を否定することになり、私たちの現代文明は成り立ちません。不都合なリスクがあることを分かりながら、どう折り合いをつけるのかが政治家の判断となります。原子力に関しては再稼動させるリスクがありますが、再稼動させないリスクもあります。双方にリスクがありますから、現状においてどちらのリスクを取った方が発展につながるのか。それを判断するのが権限のある政治家という責任者なのです。原子力の場合、安全性と経済性を比較することになります。
再稼動できない場合は関西経済に大きな打撃を与えることになります。業種にもよりますが、工場は電力不足で一度停止させると、再稼動させて元の状態に戻るまでに一週間程度必要となる工場があります。一度の停電で一週間も工場の稼動ができないのであれば、大きな経済的損失になりますし、それ以降の競争力低下につながります。市場は余程の強みがない限り、一度撤退すると挽回は難しくなります。電力不足は関西の企業の競争力低下と、これからの経営にも不安を残すことになります。
原子力発電所を直ちにゼロにせよという議論に対しては、不都合な現実に目を閉ざさない判断をすることになります。
また防災対策に関しては、知事は情報の伝達が重要であることの認識を示してくれました。そのため情報伝達の手段を多重化させる必要があり、情報伝達の手段を、パソコン、防災無線、テレビ、そしてラジオなどで情報を発信できるようさせておく必要があるという認識を示してくれました。
誰でもどんな手段を講じてでも災害情報をいち早くキャッチする対策を行いたいものです。
有意義な議論が交わされた初日の議会でした。
続いて議員連盟の総会が開催されました。今日の総会は高速道路など、5つの議員連盟の一年に一度の総会です。議員連盟の成果は着実に現れていて、高速道路の南進、四車線化など、実現に向けた動きがあります。特に高速道路は防災面で果たす機能があることが評価されているので、紀伊半島南部の地域での必要性はあります。高速道路の延伸に関しては、海側ルートや山側ルートなどの方法を検討しているところです。
利便性を優先させるのであれば町中を通る海側ルートになりますし、防災対策を優先させるのであれば山側ルートを選択することになります。物事は一律には行かないことが分かります。議論を交わした後に少数派の意見を留保させての多数決によって民意を固めることが大切なことです。現実社会は数字だけで割り切ることはできないのです。
驚きました。和歌山市西高松にある喫茶エビアンが、本日を以って閉店することになりました。丁度。近くまでいったところ店主に会い、声を掛けたら「今日で閉店になります」と聞かされて驚きました。店内に案内してくれてエビアン最後のコーヒーをいただきました。ここのコーヒーは香りが良く、ゆったりとした気持ちになれるのです。この近くに来た時に立ち寄っていたのですが、今日が最後の機会だと思うと寂しいものがあります。
閉店の知らせを聞いた常連さんは昨日と今日、名残惜しみお店を訪れています。今日で7年間の歴史を終えましたが、本当にありがとうございました。地域の課題について話を交わしたことが多々あり、今となっては楽しい思い出となりました。
それにしても偶然、近くまで来たのが今日で良かったと思っています。閉店の日に来ることができたのは神様の配剤です。最後のコーヒーを楽しみながら、引き続いて地域の課題には立ち向かうことを話し合いました。
長年、本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でした。このお店の思い出は忘れることはありません。
わかやまゴールドライオンズクラブ新旧理事会が開催されたので出席しました。来年度の事業計画、中でも7月に開催予定の家族例会の内容について内容を話し合いました。新年度最初の大きな行事になりますから、皆さんの力で成功させたいと思います。これから一年、会員の皆さんと一緒に楽しい例会に仕上げたいと考えています。