一般質問に関する当局とのすり合わせを行いました。来週、25日の月曜日に一般質問を予定していますから、今週半ばまでに議論を行って質問を仕上げて行きます。この議論の過程に仕上げる楽しさがあります。今日の場合は経済問題に関しての議論が有意義でした。
県庁には財政や金融問題に精通した職員さんがいますから、時々、時間を見つけて政府や日銀の政策に関する議論を行っていますが、今日もそんな議論ができました。
今回の消費税増税の議論は、社会保障制度と一体改革をする必要があるということです。社会保障制度改革を先送りにしていることは戴けません。何故なら消費税増税によって財政不足を補うのは、社会保障制度の機能を維持して制度の持続可能性を確保するためのものだからです。その意味からは増税は理解できますが、肝心の社会保障制度をどのように改革していくのか分からなければ賛成の立場に立つことは困難です。両者を合わせて、なるほど、このような社会保障制度に仕上げようとしているのだと納得すれば、消費税増税についても納得性がでてきます。兎に角、先に消費税を上げおき、社会保障制度改革の議論は後回しにするようでは、県民の皆さんに納得してもらえないと思います。
事実、議会報告会の中で消費税増税に関して説明を行った後に賛否を聞いていますが、殆どの皆さんが反対です。つまり社会保障制度の内容を私たちに示してもらった上で、私たちの将来の不安を解消できるものであれば増税は納得してくれますが、そうでなければ納得できないので反対となるからです。
大きな視点に立って、このまま毎年のように財源不足が続き国債発行高が増えていくと、国が財政破綻に陥るということを訴えたとしても納得性に欠ける状況です。つまり国の財政が破綻する定義が不明ですし、国と地方合わせて1000兆円の借金で破綻するのかどうかどうか多くの人は分かりません。国に資産はありますし、国民が買い支えている国債が一気に市場に放出される可能性も分からないからです。そして日本国債のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の利率1パーセトン台で、これはイギリスやドイツと並んで最低水準の利率となっています。これは市場が日本の国債が安全であり破綻する危険性は極めて少ないという信用を与えてくれているからです。
仮に日本国債のCDSの保証料が1.2パーセントだとすれば、市場は約80年に一度も日本が国債の元利の支払いが出来なくなると考えていることになります。元金の支払いが出来なくなる状態をデフォルトといいますが、市場は日本がデフォルトする危険性は極めて低いと評価しているのです。日本の借金1000兆円であっても市場はそう評価してくれているのです。CDSの市場を見る限り、日本は破綻するとはいえないと考えます。
それなのに消費税ですから納得いきません。社会保障の改革案を提示してもらって、皆さんの理解を得た後の増税が正解だと個人的には考えています。
何となく議論が不燃のような気がしています。但し国レベルの話しなので、消費税増税による影響に対して県の施策としてできることは不透明です。県で何ができるのか分かりませんし、国に求める以外の方法はないかも知れません。今回はこのような議論を行いますが、結果は不完全燃焼になるかも知れません。
参考までに関西経済は緩やかな回復基調にありますし、和歌山県も経済の指標は横ばいで推移しています。ただ和歌山県の産業構造には特徴があり、鉄鋼や化学などの県内経済をリードする製造業の数字が大きすぎるので、県内経済全体の数字をその方向に引っ張っています。それらを除くと中小企業の経済指標が明らかになる部分があり、その数字は恐らく厳しい経済指標になると思います。県内経済は産業が二重構造になっているため、一概には評価できないのが現状です。
大手企業は輸出が主力となりますから円高対策が必要ですし、中小企業は国内の消費動向が大事ですから、消費税増税による影響に対する支援対策が必要となります。
ライオンズクラブ335B地区ガバナー諮問委員会に出席しました。今回は現在の会長と幹事、および新年度の会長と幹事が出席しました。地区としての活動の1年間の総括を行い、また各クラブの1年間の総括も行いました。そして新年度への引継ぎを済ませて会議は終了しました。各クラブの会長との交流が図れ、新年度に向けた心構えができてきました。
イケテる腹プロジェクトに行ってきました。これは所謂体幹トレーニングです。静かな動きの中でインナーマッスルを鍛えていきます。腹筋や背筋の内筋部分を鍛えるプログラムです。見ていると簡単なように見えるかも知れませんが、実はとてもきついトレーニングです。汗もかなりかきますが、プログラムを終えた後には爽快感が残ります。
週の初めに汗をかくことは体調維持にも良いのです。