平成24年6月定例会の議会運営委員会が開催されました。補正予算は13億5,400万円となっています。主な補正予算は、和歌山県地域グリーンニューディール基金としての10億円です。これは再生可能エネルギーの導入によって災害に強く環境負荷の小さい地域づくりを推進するための基金を造成するものです。
防災関係では実践的学校消防訓練支援として458万円があります。これは学校の防災体制、防災管理と地域との連携を強化と再構築するための避難訓練を実施するための予算です。また緊急雇用創出事業臨時特別基金活用として約3億658万円が提案されています。これは非正規労働者や中高年齢の失業者や若年層に対する短期の雇用と就労機会を創出するものです。
さて会期は平成24年6月12日から同月29日までの18日間となりました。今回は常任委員会の改選、予算特別委員会の改選があります。来週、定例会が開会となります。
漁業関係者の方が訪ねてくれたので約1時間懇談しました。和歌山県は漁業が盛んな地域ですが最近は漁獲高が減少している、高齢化、後継者不足、設備の老朽化などの問題点があります。これらの問題に対応している方との話し合いは楽しい時間となりました。
4月に視察に行った先の串本町の海ではマルハが大規模な養殖を行っています。養殖マグロの生簀があり、その規模の大きさに圧倒されます。昨年の台風12号の時でも生簀が無事だったことからこの場所は養殖に適している場所とされています。那智勝浦町は天然マグロ、串本町は養殖マグロで共に売り出そうと検討しているようです。
例えば毎期マグロ祭りを両町で開催することでマグロの町として全国からお客さんに来てもらえるしくみを作りたいと言う夢があります。本州最南端まで観光のお客さんに来てもらえることは和歌山県内にお客さんが立ち寄る機会を作り出すことにつながります。
獲る漁業と魅せる漁業を目指す姿勢は新鮮でした。和歌山県が誇る産業として認識しておきたいものです。
また串本町の取り組みで驚くことがありました。串本町でモデルロケットを飛ばしたり、大気圏から地球を撮影する取り組みをしているというのです。個人的に宇宙に一番近い県を目指したいと思っていますが、串本町でも同じ思いを持ち活動を行ってくれている方がいたことに驚きました。以前から話していたことがあります。近い将来、と言ってもそう遠くない将来、民間会社の宇宙旅行が実現するようです。宇宙旅行は2,000万円とも言われていますが、将来的には200万円台になるという予想も聞いたとこがあります。料金設定は別にして民間人の宇宙旅行を実現できる場所は和歌山県、特に本州最南端の串本町であって欲しいと思っています。
宇宙ロケットの発射場または宇宙飛行士の訓練場所をこの地に持ってくることで宇宙に一番近い県になりますし、3,000メートルの水上滑走路が設置できれば宇宙センターの誘致も夢ではありません。宇宙ロケットの発射に適しているのは赤道に近いほど良いと聞いていますから本州最南端の串本町が適した場所といえるのです。
漁業から宇宙まで話は発展しました。現実的路線と夢のある話しが噛み合ったので、行動力のある人と共に和歌山県活性化のための方策を進めて行きたいところです。
- 他県の再生可能エネルギーの取り組みについて話を伺いました。岡山県や三重県では再生可能エネルギーの動きが活発です。和歌山県の参考になればと言って話を聞かせてくれました。
- 若い人たちか農業に就労する機会を作りたいという話を聞かせてもらいました。就職難の時代、学校を卒業しても正社員に就けない若い人もいます。そこで農業に就労することも選択肢のひとつとして高校時代に体験をしてもらう取り組みを検討している学校があります。農業経験者に非常勤ですが学校に来てもらって生徒への指導を行う計画を検討しているようです。この新しい動きに注目しています。