女性の皆さんを対象とした県政報告会を実施しました。お集まりいただいたことに感謝しています。時間にして約1時間30分でしたが、県の課題に引き続いて質疑応答と意見交換を行ったことから県政に関しての理解が深まりました。
報告は、平成24年度一般会計の説明から始まり福祉施策を中心に組み立てました。介護保険、国民年金、そして生活保護などが話の中心となりました。当初は全般的な話しにしようと考えていましたが具体的な話へと展開しました。その理由は本日の記者会見で某芸能人の母親が生活保護の受給を受けていたことから、その制度設計について疑問を持つ人が多くいたからです。子どもの年収が数千万円あるのに母親が生活保護の支給を受けていることに関して制度がおかしいという意見があり、生活保護についての意見が交わされました。
参加した一人の女性は現在国民年金の支給を受けていますが、その月額は約4万円だと話してくれました。それに対して和歌山市で生活保護を受けている人の月額は約12万円あるということに触れて、現役時代に働いて国民年金を支払ってきた人が月額4万円に対して、生活保護を受けている人の月額が12万円なのは納得できないという意見です。
当然の問題提起です。そこから生活保護の審査基準が緩いのではないですかという質問がありました。知っている限りにおいて和歌山市の審査は厳しくチェックしています。所得がないこと、働く意志があること、自動車を所有していないこと、生命保険に加入していないこと、持ち家ではないこと、貯蓄が限られていること、扶養してくれる親族がいないことなどの厳しい条件をクリアして生活保護が認定されています。
多くの人は生活保護の受給を受けられる対象だと思いますが、中には対象にならない人が含まれていないだろうかという疑問の声もありました。全て噂の領域ですが、生活保護を受けながらパチンコに行っている。高級車に乗っている。ブランド物を多数持っているなどの話を伺いました。本当であれば調査する必要がありますので、そんな行為をしている人の氏名や生活保護を受けるに値しない事例などが判れば、知らせて欲しいことを伝えました。
生活保護のお金は天から降ってきているものではありません。全て私達の税金を初めとする公的なお金から支払いされています。本当に生活保護が必要な人には支給すべきですが、そうでない人が受給しているとすれば不正に当たりますから調査すべき事案となります。不審に思う場合があれば知らせてもらうよう依頼しました。皆さんの監視が不正を許さないことにつながります。
また介護保険に関しても意見がありました。国民年金の受給を受けているだけ、つまり年収が約70万円なのに介護保険料の支払いは年間6万円もあるという申し出がありました。
介護保険料率的には少し高いような気がします。早速調べて見ますが、介護保険だけで約10パーセントの率があり、二ヶ月に一度、つまり国民年金の支給時に税金と共に天引きされているので生活は厳しいという意見です。それと比較して生活保護を受けている人の方が安定した生活を過ごせていることへの疑問があります。働いた人が報われる社会であるべきですから、この点に関しては社会保障制度全体の見直しを行うべきです。
また通学路の安全対策についての質問がありました。具体的には三田小学校の正門付近の通学路、歩道が狭くて危険箇所になっているという指摘です。過去には和歌山市教育委員会に申し入れしたことがあるようですが、反応が乏しいまま却下されていると聞きました。事実は分からないので調査事項ですが、通学路の安全対策と見直しは、現在和歌山県からの指示事項です。危険箇所の改善意見を和歌山市教育委員会に上げる行為は、保護者として近隣自治会として実施すべき行動です。
現在通学路の安全対策の視点からの見直し作業に着手していると思います。三田小学校を訪ねようと思っていますが、保護者、学校からの意見として市教育委員会へ提言して欲しいことを伝えました。
本日二回目の県政報告会を行いました。この報告会の参加対象は主に男性です。この会も約1時間30分の報告と意見交換を行いました。仕事を終えた皆さんが参加してくれての県政報告会としました。今年の夏の電力不足の問題をテーマとして取り上げました。今夏の電力が足りているのか不足しているのか分かっていない人が多いのです。これは説明不足やマスコミ報道の影響だと思います。そこで今日時点の事実に基づいた正しい電力需給について説明を行いました。皆さん理解してくれたものと感じています。
電気の特性は生産即販売です。消費に合わせて電気を作っていることから需要が供給を上回ると停電することになります。供給力は若干変化するものと分かっていますから、電力不足を回避するためには需要サイドで調整する以外にありません。現存する供給設備と融通電力以外に供給力を増やすことは現実にはありません。この点は理解していただきました。
そして経済活動への影響を回避することの説明を行いました。企業の生産活動や24時間化されている快適なサービス業への影響は避けなければなりませんし、家庭への影響も考えられます。みんなが協力することで大規模停電は回避できると思いますが、理解と協力は言うのは簡単ですが、実際は難しいことなのです。
今年の夏の電力と将来的な電源構成を同じ土俵で議論しても結論はでません。同じようにkWを確保するためにはそれ相応の発電設備が存在していることが大原則で、一日のkWhを確保できても電力不足になることを認識する必要があります。kWhを押えたとしても、ピーク時のkWを抑えられなければ停電になるのです。前提条件が違うと需給バランスが違ってきます。夏前にもう一度詳しい説明をしますが、今年の夏に必要な供給力を確保する取り組みは行っていますが、供給力が足りなければ電気が不足することになります。
需要サイドでの協力をお願いいたしました。
また太平洋の諸国を台湾と中国が経済力によって支配しようとしている現状についても話し合いました。領土や支配関係は日本だけの問題ではなく太平洋上の国々にも及んでいます。経済力によってその国を支配しつつある実現を認識しました。トンガやフィジーは親日国です。そんな国が中国などによって海域があらされている事実があり助けを求めてきているのに、政府の対応が鈍い現実に苛立ちを感じます。
この問題に関してもここでは記しませんが、かなり深い議論を交わしました。私達は世界の中における日本の役割を意識しなければなりません。
- 平成25年夏の参議院議員選挙への対応に付いて協議を行いました。今からー年先のことですが既に動きがあります。わが国の経済の現状から見てどんな政権の姿が望ましいのか、意見を交わしました。結論はでませんが混沌とした中において、皆さんがどう思っているのか、それによって対応の仕方が変わります。
- 国体を控えているのに、和歌山県のスポーツ施設が脆弱であることの意見をいただきました。スポーツ指導をしている方との懇談において、和歌山県のスポーツ施設の弱さは全国で一番だと伝えてくれました。サッカー場、野球場など、大会やキャンプを誘致するためにサブグラウンドが必要なことから、和歌山県は対象にもならないことを話してくれました。第一次キャンプではチーム内の調整ですが、第二次キャンプに入ると練習試合が入ってきます。その時、相手チームが近くでキャンプを張っていることが必要です。そのために最低二面の試合場が必要となるのです。和歌山市には野球場もサッカー場も二面を有している場所はありません。国体を控えてもないままです。これでは強くならないし、スポーツ振興にもつながらないと危機感を持って伝えてくれました。