活動報告・レポート
2012年5月20日(日)
フラメンコライブ
講演会

中国事情に詳しい四井先生の講演会の案内をいただいていたので参加しました。新大阪での開催だったことから午前中に移動し、午後からの講演を聞かせてもらいました。

四井先生からは生命と運についての話を聞かせてもらいました。運というのは足を運ぶ、言葉を運ぶ、氣を運ぶなど、動きがあることで運が開けるのです。動きを運ぶことが運なのです。自分で動きを作ることが運を引き寄せる方法で、何も行動を起こさないのに運がないと嘆くのは駄目なことです。まず主体的に行動を起こすことで運を引き寄せることができます。行動は難しく考える必要はありません。身体を動かすこと、言葉を発すること、人に親切にすることなど、自分が主体的にできることであれば何でも良いのです。

人に親切にするとこは即座にできることですし、近くの人に励ましの言葉や激励の言葉を掛けることもその気になれば即座に実践できることです。特殊なことをしなければならないなど難しいことは考えなくて良いのです。むしろ簡単に実践できること、継続して実践できることが望ましいのです。

そして運を掴む動きは毎日行う必要があります。やったりやらなかったりでは効果がありません。毎日続けるためには簡単な動きである必要があるのです。

運は人が動くことによって導かれるものです。今日から運を掴むための行動を起こしたいものです。運を掴むための動きに際して健康である必要があります。不健康な人が運を掴めることはないのです。健康であるためには細胞を元気にする、疲れた細胞を修復する必要があり、そのために氣の力が必要なのです。氣を入れて細胞を元気にすることが身体の健康につながります。細胞は見えませんが、見えないものが世界を作っていますし、身体も作っているのです。健康が身体の動きをつくり、そこからの主体的な動きが運を運んでくれるのです。

フラメンコライブ

今夜は素晴らしいライブを拝見しました。アンダルシアスペシャルフラメンコライブは豪華なメンバーによる幸せなライブでした。フラメンコライブで幸せになるってことがあるのです。今日のライブを観た人は全員、確実に幸せな気持ちになっています。そして幸せな夜を迎えていると思います。

それにしても今日のフラメンコライブを、フラメンコ用語に乏しい私が言葉で表現することは難しいことです。それでも表現しておきたいと思います。

一流、超一流のメンバーが揃った凄さは会場に居合わせなければ分かりません。この感覚は言葉ではなくて、会場内の張り詰めた空気、緊張感、息遣い、飛び散る汗、胸の鼓動、指先を感じるギターの音、叫び声のようなカンテなどから感じ取ることができます。

これらの感覚の差が一流とそれ以外との違いです。情熱の踊りと踊りの合間の静寂、そして静けさの後の波のような拍手。これが今日のライブです。

もうひとつ付け加えるならば、超一流の凄さは、切れとスピードにあります。踊り、もつと言うなら動きが切れています。空気を引き裂くような身体の切れがあるのです。切れを生んでいるのは動作のスピードです。スピードとは素早さだけではなくて一つの動作が瞬間的に動いたり静止したりする動きです。緩急をつけられる身体がスピード感を際立たせています。

この切れとスピードはどの競技やスポーツにも該当するものですし、仕事でも同じことが言えます。仕事に切れとスピードがある人は一流です。今日のフラメンコではそんな感覚が見事に伝わってきます。

そして静止を恐れないことです。人は話し続けなければ不安になりますし、動きを止めることへの不安もあります。ところが今日のフラメンコは、動きを止めても動きが感じられるのです。静の中の動。中々実際に見る機会はありませんが、今日はそれを見ることができました。

静の中の動とは、皮膚の感覚、光って流れ落ちる汗、呼吸の音なのです。止まっていても気持ちは次に向かっていること、静止していても次の備えた動きが潜んでいるのです。そして激しいカンテと共に静止していた空気は解き放たれ、動の流れに入ります。息を呑むようなこの瞬間の切り替えこそが切り味であり、加速のスピードなのです。それが観る人から言葉を失わせます。見たことのないものは言葉で表現できないように、このライブのレベルの高さは身体で感じ取る以外に凄さは分からないものです。

ただ東京でも揃わないメンバーが和歌山市でライブを行ってくれたことは奇蹟であり、その奇蹟を作ってくれた森久美子先生に感謝していますし、この奇跡のライブを観ることができた幸運に感謝しています。