活動報告・レポート
2012年5月7日(月)
電力不足
電力不足

今夏の電力不足に関しての問い合わせをいただいています。主な関心事は、本当に関西の夏は電力が不足するのかどうかという質問です。この質問に対しては、夏のピーク電力は今のままでは確実に不足しますという答えになります。今夏の需要は3,030万kWと見積もっているのに対して供給力はそこまで至っていません。現時点では16.3パーセント不足すると見積もっています。電力不足解消ための対策について問い合わせを数多いただきました。

新料金制度に関して問い合わせをいただきましたが、現時点で分かっていることはありません。夏に向けての動きはあると思いますが、確定した時点で掲載したいと考えています。尚、問い合わせの基になった報道は以下の通りです。

「関西電力は5月4日、今夏の電力不足対策として、家庭の節電を促す新たな料金プランや優遇措置を導入する方針を明らかにした。午後2時前後を中心としたピーク時間帯の料金を割り増す一方、ピーク以外の夜間などを割引する。節電した家庭には、料金割引や商品券提供などの優遇措置も行う。電力不足対策で料金プランを設けるのは電力会社で初めてで、節電の実効性を高める狙いだ。5月中にも予想される節電要請などに合わせて詳細を公表する。

原子力発電所の再稼働の時期が見通せず、抜本的な供給力増強は困難として、5月4日開かれた大阪府市統合本部のエネルギー戦略会議で、関電の岩根茂樹副社長が明らかにした。6月後半にも電力不足になる恐れがあり、大飯原発3、4号機(福井県おおい町、出力計236万キロ・ワット)の再稼働の行方にかかわらず、導入するという。

家庭向けには、冷房使用で電力需要が高まる平日午後のピーク時の料金単価を割高にし、夜間などその他の時間帯を割り引く選択プランを新設する。新プランの導入には、電力使用量を確認できる次世代電力計(スマートメーター)が必要で、加入希望者に無料で取り付ける。

時間帯別料金はこれまでオール電化住宅を対象に実施しており、午後1〜4時のピーク時などの料金は夜間の4倍となっている。新プランでは、オール電化料金を上回る差に設定する。昼間の電気使用を抑えるなどの使い方によっては電気料金の節約になるとアピールし、加入を促す方針だ。

節電協力家庭への優遇策はスマートメーターなどは不要で、関電が今後定める目標を達成することが要件となる。割引幅や商品券の金額などの詳細を詰める」。

入札制度

和歌山県の入札制度の不具合に関しての質問がありました。具体的事例は現在入札準備段階のため支障があるので控えますが、一定規模以上の予算のある事業の中で県内事業者が入札参加資格のない案件があります。つまり全ての県内事業者が参加資格のない条件付一般競争入札にしている事例があるのです。「条件付一般競争入札になっているが、この程度の事業であれば県内大手事業者は十分に仕事ができるという案件があります。これは問題ではないだろうか」という指摘でした。確かに入札の候補を指名する程のことはない事例です。調査していない段階なので実際のところは分かりませんが、事業者に疑惑の持たれるような仕事はすべきではありません。この事例を調査したいと考えています。

復興支援

台風12号被害に対する復興支援について話し合いました。東北の大震災の陰に隠れていますが、紀伊半島南部の大雨被害からの復興も、何としてもわが国として取り組んで欲しい課題です。ところが一地方の案件として扱われているような気がします。

それでは納得がいかないので、全国に向けて実情を発信する方法について協議を行いました。全国でアピールできる方法もあるのですが、費用対効果の観点からすると検討の余地があります。明日以降も協議を行いますが、和歌山県の復興に向けての取り組みを推進させたいと考えています。

その他
  • 夕方から懇親会に出席しました。和歌山県の課題、関西広域連合大の課題について話し合うことができました。社会の中で起きている事象を民意に基づいて解決することの難しさを感じました。結局、リーダーの決断によって物事への批判はあるにしても、決断を支持する多くの人はついていくものです。
  • 関西広域連合管内における再生可能エネルギーに関しての依頼がありました。実現の可否につい明日以降話し合います。