活動報告・レポート
2012年5月5日(土)
熱心な先生
熱心な先生

本当に驚きました。高校になると家庭訪問がなくなります。ところが突然、子どもの担任の先生が家を訪ねてくれました。丁度、朝から出掛けていてお昼に家に戻ったその時に来てくれたので絶妙のタイミングでした。最初、誰だか分からなかったのですが、「高校の担任の教師の○○です」と話を切り出してくれました。

少しの時間でしたが話をすることができました。先生が家庭訪問をしている理由は、折角、担任になっているのに保護者が先生の顔を知らないことや教育に関する考え方が分からなかった場合、コミュニケーションが不足するので十分な生徒指導ができないからです。

とても良く分かります。今では電話やメールで会話は成り立ちますが、顔を知らない人や会ったことのない人との間では細かいコミュニケーションは図れません。コミュニケーションが図れるには、最低限、顔を知っている、少しでも会ったことがある、性格を知っているなどの前提条件が必要です。

一度会っておくと、もし担任の先生から電話があったとしてもスムーズに会話に入っていけます。担任の先生であっても一度も会ったことがない場合と、一度だけでも会っている場合の意思疎通の深さが違うのです。

大型連休を利用して担任をしている全ての生徒の自宅を訪問して、保護者と会い話しをしていると聞きました。誰にでも真似のできる行動ではありません。「家庭訪問と違い、私が皆さんと会っておきたいと思っているだけなので気を使わないで下さい」と話しをしてくれましたが、この姿勢に共感しました。コミュニケーションが図れるということは信頼関係が築けているということです。信頼関係を築くには、最低限会っておく必要があります。そんな小さな取り組みを行っている担任の先生の姿勢は素晴らしいと感じました。

街を支えてくれる

私達の街に欠かせない存在なのがコンビニエンスストアです。24時間、私達の暮らしを支えてくれる存在です。勿論、私の子どもの時にはなかった業種ですから、今の時代の便利さは贅沢感もあるのですが、それでも無くてはならない存在になっているのは間違いありません。

今では街の風景になっているコンビニ経営者の方と話しをしました。コンビニの存在は買い物の機能だけでは語れないことを再認識しました。例えば、和歌山県は某コンビニと防災協定を締結していますが、大災害発生時は忽ち、強力な物資の拠点としての機能を果たしてくれます。阪神淡路大震災に現地入りした時も感じたのですが、震災発生からいち早くコンビニが営業していた光景が浮かびます。当時、ボランティアで現地入りする前に聞いていたのは、「飲料水や食べ物がないので持って行くこと」でしたが、既にコンビニが営業していたので水やおにぎりがあったのです。

そして東日本大震災の時も、コンビニの営業は早い段階で行われていました。全国展開しているコンビニは流通体制が整えられているので、大災害の時でも道路事情が許せば現地に物資を運んでくれる体制を整えられているのです。物資を運んでくれる体制が整っていること、これは心強いものがあります。

そして防犯面でも街に欠かせません。暗い夜に灯があることは防犯効果を高めてくれます。コンビニは24時間営業ですから深夜でも点灯されています。誰かに後をつけられて不安な時にコンビニに逃げ込む人もいますし、仮に犯罪が発生した場合でも犯人が事件の前にコンビニに立ち寄っている場合、犯人を見つけるきっかけになる場合があります。

このようにコンビニには、いつでも買い物ができる信頼感と大災害発生時の物資供給拠点となってくれる安全確保、そして防犯面での安心感を私たちの街に与えてくれています。

コンビニの経営者の皆さんは利益を得ることだけではなく、街に役立つしくみを整えてくれていますし、街に利便性と安全、安心をもたらすことを考えてくれています。そんな機能を果たしてくれているコンビニ経営者との懇談は有意義な時間となりました。