再生可能エネルギーに関しての打ち合わせを行いました。和歌山県でもこの事業について騒がしくなってきています。それはコスモパーク加太において、2MWのメガソーラー計画が決定したためです。県内で決定した初めての事業計画で、平成24年7月1日からの事業化の予定なので、間もなく事業開始となります。まだ先のことだと思っていましたが、直ぐこの先に事業化されることになります。
この7月1日からは再生可能エネルギーの発電全量買取制度が施行されるため、買取単価が決定次第、追従する事業者が出てくると思われます。和歌山県はワンストップサービス体制を取り対応してくれていますから、事業者から問い合わせが可能な状態になっています。
このような内容で和歌山県内での事業化に関して意見交換を図りました。
先月(4月)、福島県の被災地を訪問した方と懇談しました。この方は福島県内で放射能汚染の心配がある村を訪ねたのですが、村人は3,000人いたのですが、現在この村で暮らしているのはわずか200人です。一時、村の外に避難していたのですが、故郷で暮らしたいと思う200人が戻ってきています。これから放射能の除去作業に取り掛かる段階だそうですが、復興までには相当の時間を要すると聞きました。
この方は可能な限りの支援をする心積もりであり、復興支援に資する取り組みを提案しているところです。具体的な復興の順序としては、放射能汚染土壌の除去、働く場所を確保すること、そして村としての産業を育成することにあります。この機会に村の主力産業である林業の振興と共に被災から生まれた新しい産業を育成することを目指しています。
地球環境と再生可能エネルギーが新産業育成の鍵となっているようです。と言うのも、農業や酪農も村の産業としてあるのですが、放射能汚染を除去した後であっても風評被害が予想されるので、今までように村産の農産物や牛乳が流通できるとは限りません。事実、大規模な牧場がありますが、再生することは困難だという認識を示しています。農地や牧場地を活用できる取り組みを検討していますが、即答できるような産業はありません。そこで地球環境を守る取り組みと再生可能エネルギーによって復興の息吹を感じられるようにしたいと言うものです。
そこに地元の製品を結びつけることによって再生福島県○○村ブランドとして全国に発信としたいと考えているようです。この方はこの考えと活動を支援したいと考えています。
そして和歌山県として何が支援できるのか、もっと考えたいと話してくれました。
参考までに村長は、「この村を訪れて復興に関する具体的取組を提案してくれた人は初めてです。多くの人はここに来てくれもしないで復興計画を議論してくれていますが、それでは何も分かりません。現場に入って具体的支援の提言をもらえたことは有り難いことです」と話してくれたそうです。
それに対してこの方は「現場に入らないで外から議論だとか支援だとか言っていても何を求めているのか分からないし、現場を知らなければ復興の道筋も立てられないと思います。だから村長に会いに来たのです」と答えています。事実、この方はこの村で3日滞在して共に生活をしています。このような現場を訪れたことで、村長と村会議員を交えて復興計画について具体的な話し合いができたのです。
本日は提案した内容を聞かせてもらいました。提案内容の中で出来ることは支援する方法を考えます。
和歌山市の某地域の活性化に関する話し合いに参加しました。行政機関に任せるだけでは地域に活力は生まれません。防災計画や防災訓練、高齢者と共に暮らすための地域内での介護の問題、地域の文化を掘り起こすことや学校の通学路の安全の確保など、自分たちの地域で問題を洗い出して解決するための方策を協議する必要があります。
そんな第一歩の話し合いを行いました。これからどのような展開になるのか分かりませんが、先ず自分たちが動くことで、これからの広がりを期待しています。