活動報告・レポート
2012年4月26日(木)
通学路
通学路

和歌山市内の某小学校の通学路の安全確保について調査を行いました。午前8時から学校に入り、通学路の見回りを行いました。まず通学路に指定されている県道を歩きました。

ガードレールが設置されているものの歩道の道幅が狭く、決して安全地帯ではないことが分かりました。というのは県道となっている車道も道幅が狭いので車の対向もスレスレで、ガードレールがあるものの小学生との距離は接近していることからランドセルが引っ掛かりそうになります。また数か所、ガードレールが設置されていない歩道があり、この箇所は特に危険個所になります。中でも車道に飛び出しているような形状の建物がある箇所はガードレールがなく、子どもたちが車道に最も接近する場所です。この状態では安全性が確保されません。

そこで県道から迂回する歩道を確保できないかどう調査しました。現在の通学路を途中で折れて学校に向かうルートを地元交通安全指導員の方たちと歩きました。裏道なので確かに安全に通学できると思います。問題は地主との折衝と道路の形状に工作すること、水路に面していることから安全柵の設置なども必要になることです。かなり長期的な取り組みになると感じます。

しかし最近、京都府亀岡市の小学校に通学途中の児童の中に自動車が突っ込み、大きな事故になった事件が発生しています。このことから通学路の安全確保は重要な課題になっていますし、文部科学省からは早期の点検や安全確保についての見直しの指示があると聞いていますし、亀岡市の通学路の事故を鑑みて今での視点ではなく一層の安全確保の視点から通学路の見直しと整備が必要だと感じています。

同様の事故が発生してからでは遅いのです。気づいた危険個所があれば改善対策を検討し、可能なものから順次改善、通学路の変更などの取り組みが必要だと考えています。予算や地形などから難しい改善個所もあると思いますが、これまで改善出来なかったので、これからも出来ないと考えて継続案件として放置するのではなくて、事故を起こさせないための通学路の改善、整備を図りたいと考えています。

小学校の通学路に関しては和歌山市教育委員会が所管となります。状況によって県の道路管理や水利組合なども関係してきますが、これから協議をしていく予定です。

また現地調査を終えた後、校長先生と話し合う時間を頂戴しました。この通学路の危険性の指摘と改善要望は以前から和歌山市に対して行っているということです。ところが反応は芳しいものではないようです。同じ要望にすると同じような反応となりますので、亀岡市における通学路での事故を教訓とした要望にしたいと考えています。重大事故が発生していること、同様の事故の危険性がある通学路のように感じますから、防止対策としての改善要望を行います。

消費税問題

市内の会社の作業現場を訪ねました。作業の手を止め「よく来てくれました」と笑顔で歓迎してくれました。「活動している様子は聞いていますし、良い評判も聞いていますよ」と切り出してくれました。ところで消費税増税の話になりました。今の経済情勢で消費税増税をされると死活問題となると小規模な会社経営者の視点で話してくれました。原材料の取り引き額が増えるのに対して、製品化したものを収める場合、作業代金に消費税分を吸収しなければ大手との取引が継続できない不安のあることも話してくれました。特許か相当高いレベルで他社の追従を許さない技術を持っている場合は問題ありませんが、そうでなければ消費税増税分を価格に転嫁させると、同業他社に取って代わられる恐れが生じます。会社の規模や手持ち資金によって単価を吸収できるかどうかは違ってきます。どうしても小規模な会社に不利に働きます。

こうした問題も聞くことなく政府は消費税の問題を先に先に進めています。働いている人の声、中小規模の経営者の声を聞く姿勢を持たなければ、政権は崩壊するよと伝えてくれました。これが生の意見です。有権者との距離が開くと政権は崩壊に向かうことになります。直接対話、直接意見を聞く姿勢が大切であることを改めて感じました。

太田城

和歌山市の有形文化財に指定された太田城水責図についての冊子をいただきました。市の文化財指定を受けて関連資料をまとめたのは太田孝さんです。太田さんはこれまでも太田城の歴史を調査して冊子にまとめ皆さんに太田城の歴史を伝えてくれています。今回も所有している資料を基にして冊子にしたものを配布してくれました。この熱心さと迅速さに驚いています。「時間があるからできるのです」と謙遜していますが、冊子を作り上げることは簡単な作業ではありません。まず前提となる知識が必要です。そして新たな発見や情報に対する調査も必要になります。その後文書の作成、コピー、製本などの作業に入りますが、太田さんはそれらを一人で行っています。

そんな作業の末完成した冊子ですから、いつも大切に読ませてもらっています。いつまでも熱意に衰えのない、そして益々情熱的に太田城の記録を後の人たちに伝えようとする太田さんはすばらしい方です。そして、いつも新しい冊子を配布してくれる時は人生経験を話してくれます。昭和初期の時代からの地元の流れについて、知らない話を教えてくれます。語り継いでくれる話はとても勉強になる話ばかりです。貴重な資料も拝見でき、太田さんの話とこれからの活動を楽しみにしています。

その他
  • 夕方からは懇親会に参加しました。年に二回懇親会を実施しているメンバーが集まった定期懇親会で、参加した皆さんと情報交換を行いました。
  • 県飲食組合事務局と全国大会、和歌山県大会、和歌山市大会についての打ち合わせを行いました。今年の全国大会開催は東京開催になります。