活動報告・レポート
2012年4月24日(火)
責任感
責任感

午前中は情報交換会に出席しました。毎月1回開催している会合で、毎回とても有意義な議論を交わすことができています。今回も楽しく学べる会合となりました。

今日の議論のテーマは「責任感」です。トップに達人が持ち合わせるべき資質の一つに責任感があります。トップであるにも関わらず無責任な人もいますが、やはり責任者という限りは責任感を持って欲しいものです。一つの事例をあげて話し合いがスタートしました。

事例は電力業界を取り上げました。今の9電力体制が確立されたのは昭和26年のことです。戦後の日本復興のために自由競争が必要と考えた電力の鬼、松永安左エ門は国営の電力会社を民営化したのです。そして関西電力の初代社長に指名したのが太田垣士郎氏だったのです。太田垣関西電力初代社長は、当時、阪急電鉄の前身である京阪神急行にいました。当時の阪急電鉄の社長は小林一三氏だったので、松永氏は太田垣氏を関西電力の初代社長に就任してもらうことを小林氏に打診しました。

小林氏は、太田垣氏は身体が強くないことから社長業が務まるかどうか心配し、当初、就任依頼を断りました。しかし松永氏は「電力の自由化は男が命を賭けてやるべき仕事である。太田垣氏ならやり遂げられる」と小林氏を説得したのです。小林氏が説得に折れ、その心意気を感じた太田垣氏は社長を引き受け、現在の関西電力の礎を築いたのです。電力業界の成長の基になったのは、太田垣社長の強い責任感があったのです。この責任感とは戦後日本の復興を支える供給体制を確立するという責任感です。

この発足時のエピソードを聞き、経営者の資質としては責任感を持ち合わせることが不可欠であり、同時に責任感を持って経営に当たる、政治を運営することがどれだけ大切なことかを知ることができました。トップに達人が責任を取る覚悟を持っていることが全てを動かせることができるのです。

ただ責任感を持たされる人は大変辛い立場に立たされます。実名や顔写真が報道されて社会的責任を明確にさせられます。余り良くない内容で顔写真が週刊誌や新聞に掲載されて気持ちが良い人はいません。責任者はそんな立場に立たされるのです。そのプレッシャー、ストレスは尋常ではありません。責任者はそれに耐え切れるかどうかが試されています。

口に言うのは簡単ですが、プレッシャーストレスに耐えることは簡単なことではありません。経営者のプレッシャーは政治家のプレッシャーと相通じるものがあると思います。政治家は個人で責任を取ります。個人からの依頼の対応の結果責任は政治家個人が取ることになります。組織を持たない政治家の責任は誰も変わって取ってくれません。

それ以外にも議会での行動や議会での発言の責任は全て政治家個人が取る覚悟を持っています。議会の決議は賛成か反対かのどちらかに明確に意思表示をします。中には採決時に議場から退席という手段をとる場合もありますが、基本的には白黒をはっきりさせることが求められます。この賛成か反対かの決断は相当のプレッシャーが掛かります。理由は明らかで、社会で起きる事象に対する正解はないからです。社会で起きる事象は、結果を先に出せばどちらにでも理由が付けられるからです。余程極端な事例を除いて、社会で起きていることに対しては賛成でも反対でも理由は付けられるのです。正解がないということは自分で正解と思える理由を導くことが必要となり、導いた答えに対して意思表示を行い態度決定が求められるのです。毎回、議会で提案される内容や意見書や請願などに対して意思表示を行っていますが、それはプレッシャーがかかるものです。

毎議会、そんなプレッシャーと戦っているので議員は、責任感を持つようになるのです。責任感とは自分で判断する中から身に付いていくものです。判断を避けている、判断を上司に委ねられる環境でいると、いつまで経っても責任感を持つことはできません。自分の価値観で判断を下すこと。上司に対して自分の意見を述べ、実行した結果に対しては自ら責任を持つ覚悟を持てる人が、やがてリーダーとして成長していくのです。

責任感は毎日の決断、プレッシャーの中から生まれる資質です。責任を逃れる姿勢、プレッシャーを避ける姿勢でいる限り、責任感という資質を身に付けることはできません。

結論を導くまでは合議制で良いのです。しかし組織や信頼できる間で結論が示されたら、責任者でいる限りその結論に対して結果責任を取る覚悟を持つ人がリーダーといえます。

会合に参加した皆さんからそれぞれの立場からの意見を聞くことができました。立場によって意見は微妙に違います。そんな出された意見に正解も不正解もありません。意見を主張できる人が責任感のある人なのです。

昼休み

昼間時間帯も懇談の時間としました。午前中の会合で出された意見について話し合いました。テーマを決めて自由に話し合える機会は大切にしたいものです。本音、自由な議論、意見に対して批判をしない会合の場はそれほど多くないのです。そんな機会が与えられていることは幸せなことであり、参加できる幸せを感じています。

トップの役割は組織の構成員の成長を促すことにあります。仕事の指導はできて当たり前で、上司が仕事を指導できても部下は偉いとは思いません。それよりもどの職場に行っても通用する普遍的な価値を教えてもらうこと、議論を交わす中から様々な考え方を示してくれる上司を求めています。

一つのテーマを決めて真剣に話し合える時間を持てることは幸せなことであり、そんな時間が人を成長させてくれるのです。

和歌山シャンソン総会

和歌山シャンソン協会総会が開催されました。平成24年6月30日に開催予定の和歌山巴里祭のパンフレットやポスターが完成しました。今年も和歌山巴里祭を和歌山市民会館で盛大に開催します。是非とも会場にお越し下さい。

懇親会

夜は知人のお店で懇親会を開催しました。参加した方は約20人、その目的は新しく支援する会を立ち上げてくれたことにあります。発足したのは任意団体ですが、名称は桐友会に決定しました。桐友会飲む会長も決まり、これから議会報告や季節に応じたイベントなどを企画していくことにしています。

その他
  • 次年度のライオンズクラブの活動や賛助会員に関しての話し合いを行いました。賛助会員に加入してくれる方とも話し合いを行い、趣旨に賛同して加入してくれることになりました。これから一緒に活動できることを楽しみにしています。
  • 和歌浦の地域活性化案について意見交換を行いました。一つの事業を行うには難しさがあります。皆さんとの協力関係の大切さを実感しています。事業を前に進めるためには周囲の皆さんとの協力関係が何よりも大切な事です。
  • 地元コミュニティエフエム局と地方自治体の防災協定について話し合いました。震災発生時のコミュニティエフエムが果たす役割の大きさは、大震災を経験した県や市町村は理解しています。ところが被災経験のない市町村では、協定の意義を分かっていないようです。市民の皆さんの安全を守るためには災害が発生してから対応しても遅いのです。日常の内にラジオ局と地方自治体が防災協定を締結して、非常時に備えたいものです。コミュニティエフエム局と地方自治体との防災協定に関して、残念なことに和歌山県内の動きは遅れています。