活動報告・レポート
2012年4月10日(火)
入学式
入学式

和歌山市立小学校と和歌山県立高校の入学式が執り行われました。今も昔も変わらない桜の季節の風物詩です。新入小学生は初々しさがあり、新入高校生は新しい制服が輝いて見えます。これから始まる季節を楽しみ、友達を作り成長していくことになります。眩しき季節が始まります。

そんな入学式を迎えて新任の校長先生と話をする機会がありました。教育現場を16年間も離れ行政の仕事に携わってことから、この春からの久し振りの現場復帰を待ち望んでいました。新入生だけが輝くのではなくて、新任の先生も希望で輝いています。どんな学校にすべきか、生徒達のために何ができるかなど考えを巡らせています。

この校長先生のモットーは「楽しく」です。学校を楽しい場所にする、勉強を楽しいものだと感じてもらう、友達と過ごす時間を楽しいものにする。そんな思いが詰まったモットーです。

4月、校長先生は赴任したばかりの高校で野球部の練習を見に来て欲しいと依頼があり、グラウンドに立ちました。約60人の野球部員が練習を止め、校長先生に挨拶をしました。そこで校長先生はキャプテンに「このチームの目標は」と尋ねました。キャプテンは「夏の甲子園です」と間髪を入れずに答えが返ってきたのです。一瞬の躊躇いもなく目標が明確に返ってきたことは素晴らしいことです。明確な目指すべき目標があり、それを口にすることができるのは高校生の特権です。大人になると自分の思いを素直に伝えることが難しくなります。そんな大人にとってとても羨ましい、輝ける目標を持って過ごせる日々がここにあります。

思いを明確にすることで実現に向かい始めます。少なくとも夏の県予選に向かって猛練習を続ける強い動機付けになります。練習を続けることは、今よりも甲子園に近づくことを意味します。目標のない練習を続けても甲子園は遠い存在ですが、明確な甲子園という目標を描いて練習を続けることは、一歩ずつ甲子園に近づくのです。どこまで近づけるのかは神だけが知っています。今は目標を掲げ、それに向かうことが素晴らしいのです。

そして軽音楽部の生徒の話です。校長先生が赴任直後のことです。駐車場から学校へ向かう途中、狭い道路でギターを持っている軽音楽部の生徒と会いました。狭い道路なので校長先生と生徒がすれ違うことはできません。歩いてきた生徒は「どうぞお先に」と道を譲ってくれたのです。勿論、赴任したばかりで生徒と挨拶を交わしてない時期ですから、この生徒は校長先生だと知らなかったのです。目上の人に道を譲る姿勢を持っている生徒に感動した校長先生がいます。

この二つの高校生の姿を話してくれました。何気ない日常の中に出来事が潜んでいること、そんな中に幸せが感じられることが分かります。こんな出会いと感動を教育現場に求めているのが先生方です。

新入生を迎えて校舎は桜色に染まっています。桜が散った後にこれから花を咲かせる生徒ばかりです。生徒達のこれからの三年間の成長が楽しみになります。きっと新入生と同じ時に赴任した校長先生が見守り成長を支えてくれます。

入学式で迎えてくれたブラスバンド部の生徒の中にも、昨年入学したばかりの生徒がいます。一年経つと大きく成長しているものです。一年前は楽器に触れたこともなかった生徒が、今では演奏でスイングすることができています。この成長の速度は素晴らしいものがあります。何もしていなければ何もしていない状態ですが一年間クラブでの練習を続けたことから新入生を迎える式典で演奏するまでになったのです。

こんな身近な先輩がいる高校です。新入生の皆さんも何かに挑戦して、そして3年後の桜の季節に成長した姿で卒業して下さい。

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。これから始まる高校生活を思いっきり楽しんで下さい。

電気工事の仕事

電気工事会社の社長と懇談。厳しい経済状況ですが、こんな中で利益を弾き出すのが経営者の仕事でありやるべきことだと話してくれました。それほど大きな規模の会社ではありませんが、固定費と人件費を支払うために年間1億5千万円以上の売り上げが必要になっています。それだけの売り上げをしてやっと利益が残るのです。売り上げの中の一部分が利益となり、そこから社長が給与をとります。「この会社で一番給与が少ないのは社長です」と笑ってくれたように、社長が全責任を取ることになります。

そして新築やリフォームなどの仕事を毎月続けて請けた場合、三ヶ月続けて竣工させるとします。施主さんからの支払いは竣工後払いです。ところがメーカーから仕入れた部材の代金は竣工前に支払う必要があります。メーカーは一日でも支払いが遅れた事業者とは今後一切取引をしないという厳しい業界です。

つまり収入がない時点で支払いを先にする必要があり、社長は自分の資金を短期貸付金として会社に貸し付けをすることになります。会社は貸付を受けて資金繰りをしています。そして収入を得た時に会社から社長に返済をすることの繰り返しとなるので、毎月、厳しい締めをしています。

「厳しいけれどもお客さんからお褒めの言葉をいただいた時に幸せを感じます。だからやっていて良かったと思うのです」と最後は笑顔で締めくくってくれました。

行政報告会

午後7時30分から9時まで県知事による行政報告会に参加しました。和歌山市内のビッグ愛を会場にして、平成24年度の新政策と津波対策を中心とした説明をしてくれました。

首長が直接対話する機会を持つことはとても良いことです。県内を回ることは大変な労力を伴いますが、是非とも続けて欲しいものです。

その他

再生可能エネルギーの進出について協議を行いました。コスモパーク加太へのメガソーラー進出第一号を受けて進出が増えそうな勢いがあります。今後の動向を注意深く見ておきます。