活動報告・レポート
2012年4月6日(金)
ジビエ料理
太田城

文教委員会で和歌山市内にある太田城の城址の視察を行ってから時間が経過しました。文教委員会の視察同時期に国土交通省の現地調査もあり、太田城についての関心が高まっているように感じます。

さて太田城を研究している太田さんと藤田さんと懇談する時間をいただきました。そこに太田城を研究している和歌山大学教育学部の海津一朗教授も来てくれて、太田城談義で盛り上がりました。平成の時代、太田城城址が残るだけですが、豊臣秀吉の大群と戦った太田左近の戦いぶりの歴史は埋もれさせてはならないものです。大軍を前にしても恐れないで立ち向かう紀州人の魂が感じられる物語が史実として残されています。中には豊臣秀吉の水攻めはなかったと主張する説もあるようですが、海津教授が調査と研究した結果、そんな節は吹き飛ばしています。

そして地元の研究家の皆さんが、この史実を今に残し伝えています。水攻めにあった太田左近は当時、若干32歳でした。32歳の若さで豊臣秀吉の大群と渡り合ったのです。約3週間耐えましたが、その後降伏して紀州も豊臣秀吉の手に落ちたのです。太田城は破壊され、その後、歴史の隙間に埋もれてしまいます。

そんな太田城の歴史を今に伝え、これからの時代に残そうとしている皆さんがいます。今回の文教委員会の視察や国土交通省の調査などは、地元の皆さんがこの地域を守り、歴史を伝えてくれていたからこそ、ここにつながったものです。地元の歴史を大切に思う皆さんの気持ちが強く伝わる懇談でした。もっとこの歴史を知りたいと思い、4月15日に予定されている太田左近の御祭りに参加することにしました。

そして和歌山市に合併される前の宮村の歴史文献も受領しました。全く知らない宮地域の過去が記されているので、読むのをとても楽しみにしています。懇談させていただいた皆さんに感謝しています。ありがとうございます。

コンビニにて

コンビニエンスストアのオーナーさんと懇談しました。このコンビニは過去、売り上げやキャンペーンの成果が優れていることから、社長や役員がこのお店を訪ねています。和歌山市に全国に誇れるコンビニが存在しているのです。このお店が流行っているのは当然だと思います。理由は、オーナーの熱意と正義感、そして地域に貢献しようとする姿勢にあります。そして従業員教育をしっかりと行い、自立してサービスの行き届いた姿勢を保っています。誰がお店に出ていても変わらない姿があります。それがサービスを高い水準に保ち、お客さんに好まれているのです。

サービスとは不思議なもので、順調に行って当たり前で何も感じないのです。ところがレジが停滞したり店員が手間取ったりすると、お客さんにイライラ感が募ります。一度、このイライラ感や不都合さを感じると、次の機会はなくなります。競合しているお店が多いので、一度のサービスの悪さが命取りになるのです。そんなことがないような店員さんのサービスレベルの高さがあります。

オーナーご夫妻と懇談する機会を頂戴して刺激を受けました。当たり前のこと、出来ることをしっかりと着実に、それが前進する秘訣です。

ジビエ料理

和歌山県飲食業生活衛生同業組合事務局を訪ねました。5月に開催する予定の全国大会に関する打ち合わせのためです。飲食業界に元気があれば、まちは元気になる。そんな思いを持って全国大会に参加します。同業界の皆さんと研究発表や懇親の機会があることを嬉しく思います。

さて事務所でジビエの取り組みについての話を伺いました。和歌山県では農作物の被害を減少させるため、イノシシなどの農作物に危害を加える野生動物を捕獲した場合に補助金を支出しています。そこで捕獲されたイノシシなどは狩猟者や食肉店などを経由してジビエ料理を扱っている飲食店に引き渡されます。引渡しは勿論有料なのですが、その流通経路が分かり難く、飲食店に入る価格は高額になっている場合があります。ジビエ料理が一般的でない状況の下、食材としてのイノシシなどが高値で取引されると、ジビエ料理は普及しません。しかもジビエ料理は旬のもので、一般的には10月から翌年の3月までの期間が美味しく食べられる時期ですから、この時期に新鮮で安価なジビエの食材が飲食店に届けられる必要があります。

ここに問題があります。県の補助金支出の時期とジビエ料理の旬の時期との間にズレがあり、旬の時期にイノシシなどを狩猟しても狩猟者に補助金が適用されないと聞きました。

そのため飲食店には食材が入らないのです。それ以外にも、丹波笹山のイノシシは専門家が狩猟し、その場で絞めているので肉が美味しいのです。ところが和歌山県の場合、鳥獣被害を減少させるための制度によって狩猟していますから、ジビエ料理用の絞め方をしていないのです。捕獲して生きている内に絞めなければ肉の味は落ちます。ジビエ料理を扱っている飲食店はプロですから、それなりのメニュー開発をしていますが、やはり食材の新鮮さと状態の良さが必要です。

鳥獣被害対策としての補助金制度と、ジビエ料理の普及促進を図る取り組みが別々のものになっていることから、飲食店には高値で、そして状態の良いものが入らないのです。

捕獲とジビエ料理を一体化させることが、ジビエ料理を和歌山県内で普及させることにつながります。この制度設計とジビエ料理に関しての疑問に感じたので、これから調査に入ります。

和歌山巴里祭

平成24年6月30日に和歌山巴里祭、チャリティーシャンソンフェスティバルが開催されます。和歌山県と和歌山市の後援、そして知事と市長からのメッセージの依頼を行いました。和歌山市内での継続的な開催により、和歌山市にシャンソン文化を根付かせようとしています。今年も入場料の収益金は、秋に福祉団体に寄付することにしています。皆さんのご参加をお待ちしています。

その他
  • 通夜式に参列させていただきました。突然のご不幸の報に接し驚きました。故人のご冥福をお祈りしています。
  • バリアフリー旅行の企画に関して協議を行いました。企画を進めるため、来週、和歌山大学観光学部を訪ねることにしています。