活動報告・レポート
2012年4月1日(日)
講演会
桜ウォーク

和歌の浦で開催された桜ウォークに参加しました。毎年この時期に開催されているもので、春の訪れを感じられるイベントです。準備段階から受付のお手伝いに入り、参加される皆さんをお迎えしました。春の到来を喜ぶ皆さんが参加してくれて、天満宮出発の春らしいウォークとなりました。

ただ桜の開花が遅く、今日時点では咲いていませんでした。桜のない桜ウォークとなりましたが、国の名勝和歌の浦の春を楽しめたウォークでした。

それにしても和歌の浦でのイベントの素晴らしさと皆さんの協力姿勢には感心します。これらの取り組みが地域の活力になっていることが実感できるからです。ウォークや清掃活動、写真撮影会や万葉薪能の会など、季節に応じたイベントが都度開催され、ボランティアの皆さんの協力で成り立たせています。これからも地域の活力を支える、和歌の浦での取り組みに期待しています。

竣工式典

友人が新しい家を新築したことから、お祝いの会が開催されました。招待を受けたので、喜んで出席させてもらいました。今日のお祝いの会ではジャズバンドの演奏とアコーディオンの演奏があり、私達を楽しませてくれました。ジャズのドラマーは私も知っている方で、生演奏を聴くと「ドラムってこんなに素晴らしいものなのか」と思える演奏をしてくれます。ドラマーに「今日、お祝いの会で演奏してくれると思いませんでした。とても豪華な演奏会になりますね」と声を掛けさせてもらいました。

お祝いに駆け付けた私達はジャズとアコーディオンに聴き入りました。招待をしてくれたTさんからは「よく来ていただきました。来てくれて本当に嬉しく思います」と話してくれましたが、招待をしてくれたことに感謝をするのはこちらの方です。何人かの友人も招待されていましたが、皆さんの笑顔を見ると「お祝いの会」が親しい人たちで構成されていることが分かります。

素敵な午後の時間を頂戴したことに感謝すると共に、引き続いてのこれからのお付合いをお願いして、お祝いの会を終えました。

講演会

岸和田だんじり劇場が開館して5周年を迎えました。5年前の4月1日に開館したこの劇場で、5周年記念イベントが開催されました。記念イベントは地元岸和田市の銭太鼓の演奏会、マジックショー、そして私の講演会の三本立てで行われました。開会時間は午後6時30分で終了は午後9時になっていました。

講演を依頼してくれた主宰者に感謝しています。最初の銭太鼓ですが、太鼓を叩くのではなくて、棒のようなものを操るような姿の太鼓演奏です。初めて拝見しましたが、地元の同好会が演奏してくれました。マジックショーに引き続き、講演をさせてもらいました。比較的、若い人の参加が多かったので、主宰者から「若い人たちに向けたメッセージを、政治に何故関心を持つべきなのか」というテーマをいただき、話をさせてもらいました。

講演会終了後、実に多くの皆さんから「感動しました」、「話を聞けて良かったです」、「志を持って仕事をすることの大切さが分かりました」など、嬉しい反応を聞かせてもらいました。この感想を聞けただけでも講演を引き受けさせてもらって良かったと感じています。

和歌山県の議会議員ですが和歌山県内で通用する話をしても興味は沸きませんし、若い人が聞いてくれる内容にはなりません。そこで議員活動でも会社の仕事でも、ビジネスでも通用する私が議員活動を通じて見つけた価値観の話をしました。

議員の仕事をするためには、自分だけが幸せでいられたら良いという考え方は通用しません。多くの人の幸せにつながるような考えと行動が必要です。仕事を通じて実現させるべきことも同じで、消費者や利用者が幸せになるようなモノを提供すること、話をすることが大切なのです。売って儲けて、それで良いという仕事では長続きしません。

議員の仕事は最大公約数の幸せを追求することにあります。全ての人の思いを実現させることは困難ですが、より多くの人が幸せだと感じられる取り組みを念頭に置いています。

政治的解決を図る場合は、利益や価値観が対立する場合が大半です。相反する意見を調整して、どちらも納得できる結論を導くことは簡単ではありません。調整した結果、どちらも全体のことを考えるとその結論を導くことは自然であり、全体の総和が全体の幸せになる場合は双方が納得する理由があります。自分のことではなくて、全体のことを考えた仕事を行い、結論を導くことは、多くの仕事で通用する価値観です。

そして現状維持を目指すことはしないで欲しいことを伝えました。若い人には常に目指すべきものを持って、それを目指すための行動をして欲しいと話しました。目指すべきものを見つけ自分で行動することは、確実に成長につながります。成長することが未来の自分の立ち位置を築くのです。今の仕事を創意工夫なしで続けていたら現状維持ではなく、確実に後退に向かいます。これから先の未来を上に向かせようとしたら、目標を決めてそれを目指すための仕事、行動が必要です。現状維持を目指していたら後退、上を目指すのであれば目標を決めて成長していくことが絶対に必要なのです。

もし「議員を5期続けることを目標にしています」と宣言したとしたら、誰がこの人に期待するでしょうか。「同じことを5期20年もするつもりなのか」と思われるなど、その人への期待感はありません。つまり政治家として現状維持を目指す考えは後退であり、未来に後退しか見えない政治家に誰も期待しないのです。次はどんな舞台を目指しているのか、どんな行動をしてくれるのか、期待できるような目標を持っているのかなどが、政治家に期待するものです。

仕事も全く同じです。慣れてきたので今と同じ仕事のレベルで良いと思っていたら、次の年には後輩に抜かれています。同じ仕事でも自分の価値観を付け加えて処理し、今までとは違う成果を出したいものです。皆さんの仕事についても、今までは100人のお客さんに伝えてきたとすれば、新年度は200人に伝えようと目標を掲げることが大切なことです。

昨年度は100人のお客さんに納得してもらったので、新年度もこの100人のお客さんと接していたら良いと思うことは、自分で自分の成長止めているようなものです。常に目指すべきものを掲げ成長する自分でいて下さい。

限られた時間の中で最後に皆さんに伝えることは、志を持つことの大切さです。

志は、最初は何でも良いのです。儲けようと思うことも動機付けになりますし、販売数量の目標を高くして成果をあげること、岸和田市の活性化につながるようなことを目指しても良いのです。ただ最初から自分に関する目標を掲げないで、岸和田市を活性化するという目標を掲げても気が入らないと思います。

若い皆さんは自分を高めることを志としてもって、それを目指して欲しいのです。自分が成長していることを実感するためには、収入が増えること、友人が増えること、社会の中での存在感が増すこと、褒められる機会が増えることなどなど、見える形のものが必要です。まず自分の価値が高められているということを実感して下さい。社会で認められること、社会貢献活動はその後の段階です。自分のことが出来ていない段階で社会貢献できますと言っても、即に役立つとは考えられないからです。

自分のいる会社で、自分が参画しているビジネスの世界で、そして友人関係の中で、志を持ってそれを目指し、そこに到達して下さい。社会から認められることで、そこから次のものが見えてきます。最初の段階は志を持ってやり遂げるための行動をすることです。

総括します。自分の幸せを考えて、その通りに自分が幸せになって下さい。その後で結構なので自分の周囲の全体の幸せを考えた行動、仕事をして下さい。

現状維持は後退です。常に目指すべきものを持ち、それを目指し続けて下さい。それが成長につながっています。目指すべきものを持ち成長を続けて下さい。

最初から社会で認められることはありません。志を持って行動し、自分の価値が高まっていることを感じて下さい。志を持った行動をすることで早くそこに到達して下さい。目指すべきものに到達した後に社会貢献できる自分になっています。それが社会から必要とされる人なのです。

今日伝えられることはこの三つのことです。今日、講師としてお招きいただけたことに感謝をして、少しでも気づきや学びがあれば幸せなことです。ありがとうございました。

最後の挨拶で主宰者が「今日の5周年の会は、とても有り難い話を聞かせてもらいました。主催者の私が一番幸せになりました」と締めくくってくれました。幸せに感じてくれる人がいてくれることが幸せなことです。